山口大学教務システム - 1062220161-土質力学II

開講年度	開講学部等
2025	工学部
開講学期	曜日時限	授業形態	AL（アクティブ・ラーニング）ポイント
後期	火1～2	講義
時間割番号	科目名[英文名]			使用言語	単位数
1062220161	土質力学II[Soil Mechanics II]			日本語	2
担当教員（責任）[ローマ字表記]					メディア授業
原　弘行[HARA Hiroyuki]					ー
担当教員[ローマ字表記]
原　弘行　[HARA Hiroyuki]
特定科目区分		対象学生	社会建設	対象年次	2～
ディプロマ・ポリシーに関わる項目			カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)

授業の目的と概要

地盤の安定性に関する問題を解決するために必要な事項について理解することを目的とする．そのために，土粒子が堆積してできた「土」の強度・変形に関する説明を行う．次に土圧に関する問題，斜面安定問題を解決するための理論および経験にもとづく法則について説明する．

授業の到達目標

【知識・理解の観点】
（１）土中に生じる応力をモールの応力円を用いて表現できる．
（２）土の破壊基準や土のせん断試験法が説明できる．
（３）ランキン土圧，クーロン土圧を求めることができる．
（４）無限長斜面，有限長斜面の安定問題を解くことができる。
（５）（１）～（４）に関わる用語の説明ができる。
【関心・意欲の観点】　斜面崩壊など，地盤の変形・破壊現象に関心を持つ．

授業計画

【全体】

本講義は配布資料と教科書「土質力学入門」に基づいて行います．
関数電卓，定規，コンパス（第2～4週）が必要ですので，授業時に準備をしてください．
試験の際には，関数電卓および定規，コンパスが必要で貸し借りは不可ですので，必ず持参してください．
講義で使用する資料をMoodleにアップロードしますので，第2週以降は各自印刷して持参してください．
中間試験は３回実施する．この科目は土質力学演習IIと密接に関連しています．

	項目	内容	授業時間外学習	備考

第1回	土のせん断特性（1）	土質力学Iの復習土のせん断についての概要	授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第2回

土のせん断特性（2）

モールの応力円

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第3回

土のせん断特性（3）

土の破壊基準
土のせん断強さの評価方法

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第4回

土のせん断特性（4）

砂質土のせん断特性
粘性土のせん断特性

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第5回

中間試験①

土のせん断特性（1）～（4）

試験問題の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第6回

土圧（1）

土圧についての概要
ランキン土圧

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第7回

土圧（2）

ランキン土圧
クーロン土圧

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第8回

土圧（3）

傾斜地盤のランキン土圧
c'≠0の地盤のランキン土圧

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第9回

土圧（4）

種々の荷重条件，地盤条件のもとでの擁壁土圧の算定

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第10回

中間試験②

土圧（1）～（4）

試験問題の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第11回

斜面安定（1）

斜面安定についての概要
無限長斜面の安定解析

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第12回

斜面安定（2）

無限長斜面の安定解析
有限長斜面の安定解析（安定図の利用）

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第13回

斜面安定（3）

有限長斜面の安定解析（分割法）

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第14回

中間試験③

斜面安定（1）～（3）

試験問題の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第15回

総括

土のせん断特性，土圧，斜面安定についての解説

授業内容の復習(学修時間の目安：４時間以上)

第16回

期末試験

土のせん断特性，土圧，斜面安定

授業内容の振り返り（学修時間の目安：４時間以上）

※AL（アクティブ・ラーニング）欄に関する注
・授業全体で、AL（アクティブ・ラーニング）が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A：グループワーク】、【B：ディスカッション・ディベート】、【C：フィールドワーク（実験・実習、演習を含む）】、【D：プレゼンテーション】

A: --%　B: --%　C: --%　D: --%

成績評価法

中間試験3回と期末試験の結果から評価する．3回の中間試験の平均点と期末試験をそれぞれ50点満点として合計100点満点で評価する．
中間試験（3回）50%, 期末試験50%
なお，3回の中間試験の得点がすべて7割以上，かつ平均点が8割以上の場合は，
①中間試験の平均点，②中間試験の平均点（50点満点に換算）と期末試験（50点満点に換算）の合計点のうち点数の良い方式で評価します．

教科書にかかわる情報

教科書	書名	土質力学入門(第2版)				ISBN	9784627464025
教科書	著者名	三田地利之	出版社	森北出版				出版年	2020

備考

教科書と一緒に，Moodleで公開する配布資料を印刷（またはダウンロード）してご準備いただきます．

参考書にかかわる情報

備考

メッセージ

・遅刻は2回で1回の欠席扱いにします．
・受講態度不良の場合は次回からの出席を拒否します（当然単位は出ません）．
・この科目は社会建設工学科の主要科目（コア科目）の一つであり，土木工学の重要な基礎知識の習得のために欠かせません。上述の学習・教育目標の達成には，この科目の単位取得が必要です．

本科目は，本プログラムの学習・教育目標のうち，以下の目標に対応している．
（Ａ）土木・環境分野の確かな基礎力を身につける。
　A-3　土木・環境分野の基礎的知識

キーワード

土，応力，破壊、土圧，斜面

持続可能な開発目標（SDGs）

(インフラ、産業化、イノベーション)強靱（レジリエント）なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。

(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱（レジリエント）で持続可能な都市及び人間居住を実現する。

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