開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月1~2
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1062220162
土質力学II[Soil Mechanics II]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
吉本 憲正[YOSHIMOTO Norimasa]
ー
担当教員[ローマ字表記]
吉本 憲正 [YOSHIMOTO Norimasa]
特定科目区分
対象学生
東アジア
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
すべての構造物は地盤によって支えられる.本講義では,地盤を構成する「土」のせん断による変形と強度の考え方を習得し,それを応用して,擁壁に作用する土圧や斜面のすべりに対する安定問題を解決するための基礎力を養うことを目的とする.具体的には,(1)地盤内の土のせん断強さの検討,(2)土のせん断の一般的な特性を説明,(3)土圧の問題の検討,(4)斜面の安定性の検討などができること.なお,建設コンサルタント会社で勤務経験のある教員が,地盤力学に係る設計の基礎となる土質力学ついて講義する.
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)土中に生じる応力をモールの応力円を用いて表現できる.
(2)土の破壊基準や土のせん断試験法が説明できる.
(3)ランキン土圧,クーロン土圧を求めることができる.
(4)無限長斜面,有限長斜面の安定問題を解くことができる.
(5)(1)~(4)に関わる用語の説明ができる.
【関心・意欲の観点】
斜面崩壊など,地盤の変形・破壊現象に関心を持つ.
授業計画
【全体】
講義は,教科書「土質力学入門」にそって解説する.講義の中では,配布資料に基づいて演習も交えながら進めるため,関数電卓及び定規,三角定規,コンパスなどが必要である.中間試験を3回実施する.この科目は土質力学演習IIと密接に関連している.
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
土のせん断特性
土の変形とせん断強さ(教科書7.1)
土の破壊の概要説明
クーロンの破壊基準
有効応力
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
土のせん断特性
地盤内応力の表示方法(教科書7.2)
モールの応力円(教科書7.3)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
土のせん断特性
土の破壊規準(教科書7.4)
土のせん断強さの評価方法(教科書7.5)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
土のせん断特性
土のせん断強さの評価方法(教科書7.5)
砂質土のせん断特性(教科書7.6)
粘性土のせん断特性(教科書7.7)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
中間試験①
土のせん断特性
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
地盤の安定問題Ⅰ(土圧)
土圧とは(教科書8.1)
土中土圧(教科書8.2)
ランキンの土圧理論(教科書8.3)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
地盤の安定問題Ⅰ(土圧)
ランキンの土圧理論(教科書8.3)
静止土圧(教科書8.4)
クーロンの土圧理論(教科書8.5)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
地盤の安定問題Ⅰ(土圧)
擁壁に作用する土圧の算定(教科書8.6)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
地盤の安定問題Ⅰ(土圧)
擁壁に作用する土圧の算定(教科書8.6)
たわみ性構造物に作用する土圧(教科書8.7)
埋設管に作用する鉛直土圧(教科書8.8)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
中間試験②
地盤の安定問題Ⅰ(土圧)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
地盤の安定問題Ⅱ(斜面安定)
斜面の崩壊と安定解析(教科書9.1)
無限長斜面の安定解析(教科書9.2)
有限長斜面の安定解析(教科書9.3)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
地盤の安定問題Ⅱ(斜面安定)
有限長斜面の安定解析(教科書9.3)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
地盤の安定問題Ⅱ(斜面安定)
有限長斜面の安定解析(教科書9.3)
地すべり斜面の安定解析(教科書9.4)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
中間試験③
地盤の安定問題Ⅱ(斜面安定)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
中間試験の解説
土のせん断特性
地盤の安定問題Ⅰ(土圧)
地盤の安定問題Ⅱ(斜面安定)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
第16回
期末試験
土のせん断特性
地盤の安定問題Ⅰ(土圧)
地盤の安定問題Ⅱ(斜面安定)
内容を確認し,教科書及び自筆のノート,配布資料などを用いて予習・復習を行うこと.(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
中間試験3回と期末試験の結果から評価する.
第1回目の中間試験は,第1-4回の講義の内容について,第2回目の中間試験は,第6-9回の講義の内容について,第3回目は第11-13回目の講義内容の問題を出題する.
3回の中間試験が全て60点以上で,かつ3回の中間試験の合計が240点以上の場合は,期末試験を免除し,その得点を成績として評価する.
それ以外の場合は,期末試験を受験し,次の二つ,①期末試験(100点満点)の点,②期末試験(50点満点)と中間試験の平均点(50点満点)の和,のいずれかの点の良い方を評価点とする.
すべての中間試験を受けること.講義は全回出席を原則とする.ただし,病気などやむを得ない理由で欠席する場合,メールなどで担当教員に連絡すること.欠席した場合は,担当教員の指示に従い課題などに取り組むこと.
教科書にかかわる情報
教科書
書名
土質力学入門(第2版)
ISBN
9784627464025
著者名
三田地利之
出版社
森北出版
出版年
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
SOIL MECHANICS
ISBN
9780442314347
著者名
R.F. CRAIG
出版社
Spon Press
出版年
参考書
書名
土の力学
ISBN
9784765515009
著者名
河野伊一郎,八木則男,吉国洋
出版社
技報堂出版
出版年
備考
土質力学(第2版),石原研而著,丸善,2000年
土質力学 : 国際単位による全訂新版(全訂6版),山内豊聡著,理工図書,2001年
土なぜなぜおもしろ読本,姫野賢治, 西澤辰男, 関延子著(監修:大野春雄),山海堂,1998年
土質工学演習 基礎編,河上房義編,森北出版,2002年
メッセージ
土質力学は,社会建設工学の主要3力学の1つで,極めて重要です.生活とも関連した学問ですから,きちんと理解していくと大変面白い科目です.
本科目は,本プログラムの学習・教育到達目標のうち,以下の目標に対応している.
(A)土木・環境分野の確かな基礎力を身につける
A‐3 土木・環境分野の基礎的知識
キーワード
土,力学,せん断,強度,土圧,斜面安定,実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
土質力学Ⅰ,土質力学演習Ⅰ,土質力学演習Ⅱ,土木施工法,防災工学,建設基礎実験Ⅰ,建設基礎実験Ⅱ,ものづくり創成実習Ⅰ,ものづくり創成実習Ⅱ
履修条件
連絡先
nyoshi@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
来室の際は,メールで事前連絡してください.
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