タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 金5~6 講義 3.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1062220330 環境保全工学[Environmental Conservation Engineering] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
神野 有生[KANNO Ariyo]
担当教員[ローマ字表記]
神野 有生 [KANNO Ariyo], 樋口 隆哉 [HIGUCHI Takaya]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
建設技術者にとって開発事業に関わっていく上で、環境保全の理解は重要となりつつある。本講では、国立研究機関や高等専門学校での勤務経験のある教員が、開発と保全の問題を頭におきながら、環境保全の基礎的な知識と考え方を講義する。
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)環境保全にかかる基本的な専門用語を理解し、その意味を説明できる。
(2)環境保全にかかる基本的な式を理解し、その意味を説明できる。
【思考・判断の観点】 地域環境問題と地球環境問題への対応の仕方、環境保全と開発の調和の取り方、環境影響に配慮した開発のあり方について考察できる。
【関心・意欲の観点】 環境問題への関心を持ち、一部はその専門分野へ進む意欲を持っている。
【態度の観点】 人の意見を聞くだけではなく、それを一旦理解した上で、自分の意見もしっかり持っている。
【技能・表現の観点】 対象とするテーマの内容を把握し、要点を簡潔に表現できる。
授業計画
【全体】
複数教員が担当し、自然保護、典型七公害などに関する15回の講義を行う。
毎回、授業内課題(演習問題、または講義の要点・感想を書く課題)を提出させる。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 環境問題の移り変わりと持続可能な社会づくりに向けた取り組み
(樋口)
環境問題と公害の変遷,総合的な環境管理,持続可能な社会形成,環境倫理
教科書3.1, 3.2, 3.3を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第2回 環境科学の基礎(1)
(神野)
物質の状態変化、化学平衡、酸と塩基、酸化と還元、分析化学の基礎
教科書2.1, 2.4を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第3回 環境科学の基礎(2)
(神野)
環境物理の基礎,微生物増殖モデル,環境リスク 教科書2.2, 2.3, 2.5を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第4回 水質汚濁と水環境の保全(1)
(神野)
水の循環・水質指標 教科書4.1, 4.2を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第5回 水質汚濁と水環境の保全(2)
(神野)
水質環境基準・汚濁負荷発生源と流出・流達過程 教科書4.3, 4.4を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第6回 水質汚濁と水環境の保全(3)
(神野)
水質汚濁と対策技術,河川,湖沼,地下水水質 教科書4.5を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第7回 生物多様性の保全と持続可能な利用(1)
(神野)
生物多様性の基礎,生物多様性の現状 教科書9.1, 9.2を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第8回 生物多様性の保全と持続可能な利用(2)
(神野)
生物多様性の保全と利用,関係法令 教科書9.3を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第9回 廃棄物と循環型社会(1)
(樋口)
廃棄物の発生構造、処理・処分 教科書7.1, 7.2, 7.3を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第10回 廃棄物と循環型社会(2)
(樋口)
廃棄物対策、ライフサイクルアセスメント 教科書7.4, 7.5, 7.6を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第11回 大気環境(1)
(樋口)
大気の構造と循環、種々の大気汚染物質とその影響 教科書8.1, 8.2を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第12回 大気環境(2)
(樋口)
大気汚染物質の拡散、大気汚染防止対策 教科書8.1, 8.2を予習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第13回 騒音(1)
(樋口)
騒音の評価指標、デシベルの計算 当該テーマについて事前学習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第14回 騒音(2)・振動・悪臭
(樋口)
騒音制御、振動の評価と制御、悪臭の評価と制御 当該テーマについて事前学習しておく
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第15回 復習(演習問題)
(樋口・神野)
授業資料を基にした演習問題を解く 授業資料を基にした演習問題を解く
予習・復習(目安時間:4時間以上)
第16回 期末試験
(樋口・神野)
期末試験 期末試験に向けて復習しておく。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 35% D: --%
成績評価法
授業内課題、授業外課題、期末試験(学期末の筆記テスト)で評価する。
授業内課題 10%、授業外課題 10%、学期末の筆記テスト 80%
ただし、出席を欠格条件として扱う。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 よくわかる環境工学 ISBN 9784844608318
著者名 伊藤禎彦,山崎慎一,樋口隆哉,山中亮一,藤原拓,山本裕史,大谷荘介,西村文武,上月康則,橋本温 出版社 理工図書 出版年 2015
備考
必要に応じて資料を配付する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 図説 わかる環境工学 ISBN 9784761524449
著者名 渡辺信久,岸本直之,石垣智基編著 出版社 学芸出版社 出版年 2008
参考書 書名 環境保全工学 ISBN 9784765531559
著者名 浮田正夫,河原長美,福島武彦編著 出版社 技報堂出版 出版年 1997
参考書 書名 新訂第三版 衛生工学 ISBN 9784395410651
著者名 合田健,津野洋,中西弘,藤原正弘 出版社 彰国社 出版年 1997
備考
メッセージ
内容が多岐にわたるので、予習、復習が重要である。知識の習得とともに、自分の考えを整理すること。尚、本講義は循環環境工学科の「循環型社会システム論」とのコードシェア科目である。

なお、この講義は本プログラムにおいて
(B)技術に対する向上心と倫理観をはぐくむ
 B-2 高い倫理観を持ち,明るい社会や豊かな自然環境をつくり維持する能力
に該当する。
キーワード
自然保護、典型七公害、水質、大気、土壌、騒音・振動、悪臭、廃棄物
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 住み続けられるまちづくりを
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
衛生工学I、衛生工学II、環境保全工学演習、水理学Ⅰ及び水理学Ⅰ演習、水理学Ⅱ及び水理学Ⅱ演習、建設環境工学、応用解析Ⅰ
履修条件
連絡先
神野 有生
社会建設工学科
kanno@yamaguchi-u.ac.jp

樋口隆哉
循環環境工学科
takaya@yamaguchi-u.ac.jp

(メールアドレスの@は半角に直してください)
オフィスアワー
神野:環境保全工学演習の授業終了後(事前に連絡してください)
樋口:授業終了後


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