タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月5~6 講義 0.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1062220352 土木計画学[Planning in Civil Engineering] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
榊原 弘之[SAKAKIBARA Hiroyuki]
担当教員[ローマ字表記]
榊原 弘之 [SAKAKIBARA Hiroyuki]
特定科目区分   対象学生 東アジア 対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
土木工学における計画・マネジメントの重要性について説明するとともに,課題発見手法,調査法,確率・統計的手法,数理計画法等の主要な計画手法の基本的知識を養う.

以下の項目を理解し,利用できるようにすることを目標とする.
(1) 課題発見手法及び調査論
(2) データ分析のための統計的手法
(3) 代替案作成のための数理計画手法
(4) 計画の評価手法
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)課題発見方法や,調査論及び評価方法について説明することができる.
(2)統計的手法を利用してデータを分析できる.
(3)数理計画問題を定式化できる.
(4)簡単な数理計画問題を解くことができる.
授業計画
【全体】
講義の前半では,課題発見方法に続いて調査論を説明し,調査と密接な関連のある確率統計理論の応用について説明します.後半には,回帰分析・ポアソン過程のほか,数理計画法の基本的事項について説明する. また計画の評価,利害調整についても説明します.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 土木工学の体系と土木計画学・計画課題の発見と整理 土木工学全体の体系の中での土木計画学の位置づけ,意義について説明する.また計画課題の発見を目的とした手法について,KJ法,ISM法を中心に説明する. ブレインストーミングのテーマについて調べておく
学修時間の目安:4時間
第2回 計画における調査と資料収集
調査データの統計処理と分析1
計画における調査法について概説する.また土木計画と不確実性,確率・統計理論の基礎について説明する. 高校等で学習した統計に関する諸概念について復習する
教科書第2章2.1,2.2,2.3,2.4
学修時間の目安:4時間
第3回 調査データの統計処理と分析2 統計的推定のうち点推定について説明する.
ベルヌーイ試行とポアソン過程について説明する。また,最尤推定法について説明する.
教科書第2章2.5,2.6
学修時間の目安:4時間
第4回 調査データの統計処理と分析3
統計的推定のうち区間推定について説明する.
母平均,母比率などのパラメータの区間推定について説明する.
教科書第2章2.6
学修時間の目安:4時間
第5回 調査データの統計処理と分析4 母平均などのパラメータの検定について説明する. 教科書第2章2.6
学修時間の目安:4時間
第6回 調査データの統計処理と分析5 母比率差の検定やカイ2乗検定について説明する. 教科書第2章2.6
学修時間の目安:4時間
第7回 中間まとめ 1回目〜6回目の内容の理解度についてチェックする. 教科書第2章及びここまでの講義・演習資料復習
学修時間の目安:4時間
第8回 計画における予測1 回帰分析の考え方,最小二乗法によるパラメータ推定方法について説明する. 教科書第3章
学修時間の目安:4時間
第9回 計画における予測2 回帰分析及びその検定手法について説明する. 教科書第3章
学修時間の目安:4時間
第10回 土木計画と説明責任
計画における代替案の作成1
土木計画における説明と合意の重要性を説明する.
数理計画法の概要の問題の定式化について説明する.
教科書第4章4.1
学修時間の目安:4時間
第11回 計画における代替案の作成2 非線形計画問題について説明する. 教科書第4章4.4
学修時間の目安:4時間
第12回 計画における代替案の作成3 ラグランジェの未定乗数法による,非線形計画問題の解法について説明する. 教科書第4章4.4
学修時間の目安:4時間
第13回 計画における代替案の作成4 線形計画問題について説明する. 教科書第4章4.2,4.3
学修時間の目安:4時間
第14回 計画における代替案の作成5 線形計画問題,双対問題について説明する. 教科書第4章4.2,4.3
学修時間の目安:4時間
第15回 計画の評価と利害調整 計画の評価・利害調整方法について説明する. 項目が多岐にわたるため、必ず復習すること
学修時間の目安:4時間
第16回 期末試験 8回目〜15回目の内容の試験 教科書第3・4章,講義・演習資料を復習
学修時間の目安:4時間
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 5% D: --%
成績評価法
定期試験:100%
本講義では,定期試験により成績評価を行います.
定期試験は中間まとめと期末試験の2回とし,それぞれのウェイトは等価(50%づつ)とします.
出席は欠格条件です.
教科書にかかわる情報
教科書 書名 すぐわかる計画数学 ISBN 4339023590
著者名 秋山孝正・上田孝行 出版社 コロナ社 出版年 1998
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 土木・建築のための確率・統計の基礎 ISBN 4621037102
著者名 AlfredoH-S.Ang, Wilson H.Tang 出版社 丸善 出版年 1977
参考書 書名 土木計画システム分析〈最適化編〉 ISBN 9784627427204
著者名 飯田 恭敬 出版社 森北出版 出版年 1991
参考書 書名 土木計画システム分析〈現象分析編〉 ISBN 9784627427303
著者名 飯田 恭敬・岡田 憲夫 出版社 森北出版 出版年 1992
参考書 書名 土木計画学―公共選択の社会科学 ISBN 9784761531669
著者名 藤井 聡 出版社 学芸出版社 出版年 2008
参考書 書名 土木計画学(第3版) ISBN 9784627427136
著者名 樗木 武 出版社 森北出版 出版年 2011
備考
本科目の内容には,教科書に該当の説明がある項目と,ない項目があります.ない項目については,プリントを配布しますが,より深く勉強したい場合は,上記の参考書を使用してください.
メッセージ
出席とレポート提出が中間・期末試験を受験するための必要条件です.無断欠席がないように,十分注意してください.
病気などやむを得ない理由で欠席した場合は,必ず担当教員に理由を報告してください.また,欠席した回の講義について,欠席者対象の動画を視聴するとともに,演習の課題を提出すること.欠席者対象の講義動画は土木計画学のMoodleページに記載します.

本科目は、本プログラムの学習・教育到達目標のうち、以下の目標に対応しています.
(A)土木・環境分野の確かな基礎力を身につける
 A-3 土木・環境分野の基礎的知識
キーワード
土木計画学 マネジメント 確率統計 数理計画
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
土木計画学及びデータサイエンス技術に関する演習,データサイエンス技術I,データサイエンス技術II,
確率統計,都市交通工学,都市計画,
社会システム分析特論(大学院建設環境系専攻),
公共政策学(大学院建設環境系専攻)
履修条件
連絡先
榊原:sakaki@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日午前

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