タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 水3~4 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1062230880 港湾工学[Harbour Engineering] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
鈴木 純[SUZUKI Jun]
担当教員[ローマ字表記]
鈴木 純 [SUZUKI Jun], 朝位 孝二 [ASAI Koji]
特定科目区分   対象学生 社建 対象年次 3~4
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 本講義では、港湾の社会的役割や、港湾構造物の機能など、港湾の整備に関係する基本的な事項を説明した上で、港湾をとりまく最近の課題(国際競争力の強化、地域の活性化、地球環境問題や地震・高潮への対応など)について、国土交通省および施工業者、コンサルタント等、港湾整備に携わっている技術者を講師とし、最新の施策の解説や実務体験談について講話する。
 なお、上記に関する理解を深めるため、港湾の利用状況や実施中のプロジェクト等について現地見学会を予定している。

 港湾の役割・機能に関する基本的な知識、港湾をとりまく諸課題と対応すべき施策を理解する。

 本科目に対応する学習・教育目標は、以下である。
(C)実務に応用できるデザイン能力をはぐくむ
 C-1 実務を理解し,内包する問題点や解決すべき課題を発見する能力

授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1)港湾とわが国経済との関わりについて説明できる。
(2)港湾の役割、港湾構造物の機能について説明できる。
(3)港湾をとりまく課題と対応策について説明できる。
【関心・意欲の観点】 港湾を含む社会資本整備の意義・あり方について考えることができる。
授業計画
【全体】
 前半は、港湾に関する基礎的知識を理解して頂くため、基本的な用語や具体的な港湾や港湾施設など図や写真を用いて説明する予定です。さらに、実際に港湾整備の現場を見学することで今後の講義でもイメージがしやすくなるため、現場見学会を予定しています。
 中盤は、港湾でどのような課題があり、どのようなことに取り組んでいかなければならないのか理解して頂くため、各種課題について、問題の所在と対策の必要性・内容について、動画や図・写真などを用いて説明していく予定です。
 後半は、港湾の技術者が携わっている実務について大まかな流れを理解して頂くため、港湾計画の作成、港湾施設の設計、施工、港湾整備事業の評価について、具体検討事例も交えながら紹介していく予定です。さらに、実際に港湾に携わる各業界の若手技術者より体験談をお話しいただく予定です。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション(港湾工学の開講にあたって) 港湾について、講義の進め方 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第2回 みなとに関する基礎知識 海上交通の特性、いろいろな船舶とその用途、港湾の役割・機能 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第3回 物流における港湾の役割① 港湾におけるバルク貨物、国際バルク貨物の物流に関する動向や取り組み 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第4回 物流における港湾の役割② 港湾におけるコンテナ貨物、コンテナ貨物の物流に関する動向や取り組み 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第5回 港湾の安全・安心 過去の災害の被災状況・対応、今度の災害対策のあり方 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第6回 港湾の人流・環境 特定離島港湾、にぎわい施設、環境施策、クルーズ施策 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第7回 現場見学会 詳細未定 見学会資料を読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第8回 現場見学会 詳細未定 見学会資料を読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第9回 港湾設計の概要① 港湾施設の技術基準、設計の考え方、設計事例 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第10回 港湾設計の概要② 港湾施設の技術基準、設計の考え方、設計事例 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第11回 港湾計画・事業評価/将来の港湾 港湾計画・事業評価の内容、手順、事例/
PORT2030,CNPについて
配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第12回 地域の発展と人々の交流を支える「みなと」 港湾空港関係の組織・事業の魅力について 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第13回 港湾工事について
若手技術者による講義①
港湾工事及び業界の若手技術者による講義(埋立浚渫業協会) 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第14回 海洋調査について
若手技術者による講義②
海洋調査及び業界の若手技術者による講義(海洋調査協会) 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第15回 計画・設計について
若手技術者による講義③
計画・設計及び業界の若手技術者による講義(港湾コンサルタンツ協会) 配布プリントを読みかえすこと.
学習時間目安:4時間以上.
第16回 期末試験 期末試験の実施 なし
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
(1)レポート課題を毎週出題し、50点満点で評価する。期末試験を実施し、50点満点で評価する。
(2)上記の二つの評価点の合計を成績評価点とする。
(3)出席は欠格条件である。体調不良で欠席せざるを得ない場合は,速やかに欠席理由をメールを下欄の連絡先まで送ること。
(4)再試験は実施しない。
教科書にかかわる情報
備考
講義は教科書を使わずにプリントを配布して行います。
なお、講義で配布したプリントは期末試験での持ち込みが可能となります。
参考書にかかわる情報
備考
講義は教科書を使わずにプリントを配布して行います。
メッセージ
第16週は期末試験です。
港湾は、わが国貿易・経済活動を支える物流拠点であると同時に、魅力あるウォーターフロントとして市民が集うにぎわい空間、自然環境の再生・創造、地震・高潮からの防護等、多様かつ重要な役割を担っています。 本講義では、このような中で、今、港湾で何が問題になっているのか、このために港湾に携わる技術者はどのようなことに取り組んでいるのか具体的な事例を交えて紹介する予定です。 技術者の道を歩まれる皆さんが、今後、港湾を含む社会資本整備の意義やあり方を考え、将来、課題の解決のために”自らも関わっていくことのやりがい”を感じていただけたらと考えています。

現場見学会は2コマ分の時間を使って一日で実施します。
現場見学会の実施については諸事情により延期・中止となる可能性があります。授業カリキュラムに変更がある場合は、講義内でお知らせいたします。
キーワード
港湾、行政、公共事業、物流、地域活性化、環境、防災、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
関連科目
海岸工学,水理学Ⅱ
履修条件
連絡先
国土交通省 中国地方整備局
宇部港湾・空港整備事務所
〒745-0045 山口県周南市徳山港町8475-17
TEL:0834-31-0409,FAX:0834-27-1458
Mail : araki-t87hz@mlit.go.jp
企画調整課長 荒木達也
オフィスアワー
外部講師による講義のためオフィスアワーは設けません.質問などはメールで問い合わせてください.

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