開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1062410090
電気回路I[Electric Circuits I]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
三島 智和[MISHIMA Tomokazu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
三島 智和 [MISHIMA Tomokazu]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
交流回路における電圧や電流について複素数を用いて表現する「フェーザ形式」を学び,実効値や位相などを表現する手法を学ぶ。これをもとに,各種電力(有効電力,無効電力,皮相電力)を算出する手段を修得するとともに,キルヒホフ電圧則・電流則など交流回路の基礎となる法則を駆使できる能力を養う。重ね合わせの理やテブナン・ノートン等価回路の導出方法を学び,双対性と相反定理についての理解を深める。相互インダクタンスのついて基礎知識を修得する。
授業の到達目標
電気回路の計算ができる。電気回路の基礎となる定理および法則が理解できる。複素平面上で電圧・電流・インピーダンスが表現できる。出席を常とし,予習復習となる課題を提出できる。さらに,より深い理解と発展的応用の基盤となる電気回路の基礎学力を応用する能力を発揮できる.
授業計画
【全体】
交流回路の電圧や電流の正弦波表示(瞬時値表示)を学び,それをもとにした複素数表示(フェーザ形式)を直列回路や並列回路,直並列回路における電圧や電流を複素表示にて扱う手法を学ぶ。交流回路の電力演算や力率の概念を学ぶ。電気回路理論の基礎を学び,それを様々な電気電子システムに応用していくための素養を養う。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
電気回路基礎(1)-直並列回路-
「電気電子工学基礎」で学んだLCR直並回路を復習する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
電気回路基礎(2)-共振回路-
LCRからなる共振回路を学ぶ。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
相互インダクタンス
相互インダクタンスを含む回路の取り扱い方を学ぶ。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
理想変成器(相互誘導素子を含む回路)
回路としての理想変成器の原理や機能を講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
回路のグラフとキルヒホフの法則
回路のグラフ理論と回路解析の基本となるキルヒホフの電圧則・電流則について講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
回路方程式の立て方(枝電流法)
回路の状態変数(未知変数)に枝電流を選んだ場合について,回路方程式の立て方を講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
回路方程式の立て方(閉路電流法)
回路の状態変数(未知変数)に閉路電流を選んだ場合について,回路方程式の立て方を講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
回路方程式の立て方(節点電位法)
回路の状態変数(未知変数)に節点電位を選んだ場合について,回路方程式の立て方を講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
総合演習I
第1−8週の講義で学んだ範囲に関して中間試験を行う。
試験対策学習(学修時間の目安:10時間以上)
第10回
重ね合わせの理
回路解析に必要な重ね合わせの理について講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
回路の双対性と相反性,逆回路
回路に関する法則や表現の仕方における双対性と相反定理について講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
等価電源の定理(テブナン/ノートンの定理)
回路解析に必要となる等価電源(等価電圧源および電流源)について講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
補償の定理
回路解析に必要となる補償定理について講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
供給電力最大の法則と電力保存則
回路解析に必要となる供給電力最大の法則と電力保存則について講述する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
総合演習II
第10ー14週で学んだ内容について演習を行い復習する。
課題による復習(学修時間の目安:4時間以上)
第16回
定期試験
期末試験
試験対策学習(学修時間の目安:10時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
定期テスト70% 宿題・レポート30%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
大学課程 電気回路(1)(第3版)
ISBN
4274131661
著者名
大野克郎,西哲生
出版社
オーム社,
出版年
2004
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
基礎からの交流理論
ISBN
4886862306
著者名
小郷寛原著 ; 小亀英己, 石亀篤司著
出版社
電気学会
出版年
2002
参考書
書名
電気回路I(基礎・交流編) 新版
ISBN
9784254220568
著者名
小澤孝夫著
出版社
朝倉書店
出版年
2014
備考
メッセージ
キーワード
電気回路,複素数表示,フェーザ,共振回路,等価回路,相互インダクタンス,重ね合わせの理,テブナン・ノートンの定理,電力理論
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
関連科目
電気電子工学基礎,数学,物理
履修条件
電気電子工学基礎で学んだフェーザ表示の概念を十分理解しておいてください。電気回路は電気電子工学の基礎科目であり,電磁気とも密接な関連があります。今後,学んでいく電気電子工学専門科目の基本ともなるので,毎回の予習・復習を欠かさず理解を深めて下さい。
連絡先
mishima@maritime.kobe-u.ac.jp
mishima@harbor.kobe-u.ac.jp
オフィスアワー
初回講義時に説明予定
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