開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
水3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1062410130
電磁気学I[Electromagnetism I]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
大原 渡[OOHARA Wataru]
ー
担当教員[ローマ字表記]
大原 渡 [OOHARA Wataru]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
電磁気学は物理学の一分野であり,物理化学,材料系及び電気電子系の工学など幅広い学術分野における基礎科目であり,電気電子工学科においては電気回路と共に主要な学問である.電磁気現象は,電場と磁場が満たすべき4個の偏微分方程式で説明され,この微分方程式はマクスウェル方程式と呼ばれる.電磁気学Ⅰにおいては,主に真空中の静電場について取り扱う.ベクトル解析の復習,マクスウェル方程式の1つであるガウスの法則より電荷,電場,電位の導出について学ぶ.また,随時問題演習を行って,ガウスの法則が使えるようになる.
授業の到達目標
ガウスの法則(積分形)から,静電場を導出できるようになる.電荷があれば,電界が形成される.電界があれば,電位差が生じる.物理量が空間分布する概念を理解する.電気電子工学の基盤科目であり,深く理解し応用できるようになる.
授業計画
【全体】
1)スカラー,ベクトルの計算ができる
2)電荷と電場・電位の分布がイメージできる
3)マクスウェル方程式の一つであるガウスの法則より電荷によって作られる電場が計算できる
4)電位の概念を理解して,電場から電位を,逆に電位から電場が計算できる
5)コンデンサの静電容量が計算できる
6)静電エネルギーの概念,クーロン力による仕事の概念が理解できる
7)鏡像法の計算ができる
8)異なる物質境界の電場,電束密度を示せる
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
はじめに
授業の進め方を説明,物理学の体系における電磁気学の位置付け
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第2回
ベクトル演算(1)
演習No.1の解説
スカラーとベクトル,内積,外積,微分演算子を用いた計算
演習No.1の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第3回
ベクトル演算(2)
演習No.2の解説
微分演算子を用いた計算,線積分,面積分
演習No.2の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第4回
電場の導出(1)
演習No.3の解説
マクスウェル方程式の意味と電磁気学Ⅰ,Ⅱ,Ⅲで学ぶ範囲の説明
演習No.3の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第5回
電場,電位の導出(2)
演習No.4の解説
ガウスの法則(積分形,微分形),ガウスの発散定理
演習No.4の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第6回
電場,電位の導出(2)
演習No.5の解説
導体の電荷分布と電界
演習No.5の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第7回
中間演習
演習No.1-5までの範囲
復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第8回
電位と電荷の分布
演習No.6の解説
静電エネルギー
演習No.6の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第9回
コンデンサ,電界のエネルギー
演習No.7の解説
静電容量
演習No.7の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第10回
クーロン力と力学的力の釣り合い
演習No.8の解説
クーロン力と力学的な力の釣り合い,静電エネルギーと力学的エネルギー
演習No.8の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第11回
電気エネルギーの流れ
演習No.9の解説
直流における電気エネルギーの流れ
演習No.9の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第12回
電気影像法
演習No.10の解説
鏡像電荷の概念,鏡像電荷と電界の導出
演習No.10の復習
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第13回
誘電体中の電束密度
演習No.11の解説
誘電体
演習No.11
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第14回
様々は電極構造と電場
演習問題等の質疑応答
電極の対称性について
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第15回
期末試験
記述式問題(持込不可)
演習No.1-11の範囲
特になし
第16回
総括
試験問題の解説
復習 (学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
中間演習,学期末の筆記テストで評価します.
中間演習35%,学期末の筆記テスト65%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
基礎電磁気学 改訂版
ISBN
4886862292
著者名
山口昌一郎
出版社
電気学会
出版年
2002
備考
演習問題は修学支援システムからダウンロードしてください.
参考書にかかわる情報
参考書
書名
新しい電磁気学
ISBN
4563034916
著者名
太田昭男
出版社
培風館
出版年
1994
参考書
書名
電気磁気学演習ノート
ISBN
4339004448
著者名
藤田広一他
出版社
コロナ社
出版年
1974
備考
メッセージ
電磁気学は空間分布を考えるため,難しく感じる人が多いと思います.
解説する演習問題を解けるように復習すれば,計算方法や概念について理解が進むと思います.
電磁気学と電気回路は3年生,4年生で実施される電気電子工学科総合試験,大学院入学試験の主要科目に指定されています.
キーワード
電荷,静電場,電位,静電容量,コンデンサ,電気影像,誘電体,電束密度
持続可能な開発目標(SDGs)
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
関連科目
電気電子工学基礎,電磁気学Ⅱ,電磁気学Ⅲ
履修条件
連絡先
普段は常盤キャンパスにいて,吉田キャンパスにはいません.授業終了時に直接質問するか,修学支援システムのメッセージで連絡してください.
オフィスアワー
メールはいつでも結構です.適宜返事をします.
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