タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 木3~4 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1062530550 コンピュータグラフィックス(実習を含む。)[Computer Graphics (including practice)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
多田村 克己[TADAMURA Katsumi]
担当教員[ローマ字表記]
多田村 克己 [TADAMURA Katsumi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本科目は,コンピュータグラフィックス(CG)により3次元仮想空間を構築するための基礎知識とプログラムでの実装方法についての基礎知識を修得する.具体的には,3次元空間から2次元平面への投影変換,隠面消去法,付影処理,マッピング手法を利用した画質を高めるための物体表面の詳細形状の簡易表現に関する基礎理論ついて解説し,それらの一部をグラフィックスライブラリを用いて実装する方法を演習を通して身につける.
IT企業でシステム研究開発業務の経験のある教員が,後半のプログラミング演習におけるプログラム作成の考え方(設計の大切さ)について講義する.
授業の到達目標
・仮想空間中のデータがどのようにして画像に変換されるのかの一連の流れおよび3次元コンピュータグラフィクス画像生成に関する基礎的な手法を理解して説明できる.
・適切な画像生成のための手法を組み合わせて目的とする画像を得る方法を理解し,コンテンツを生成するプログラムを作成できるようになる.
授業計画
【全体】
計算機科学・情報学分野においてユーザーインタフェースやコンテンツ制作などの広範囲な領域の基盤をなすコンピュータグラフィックスに関連する基礎的な事項を「浅く広く」説明していく.また,それをプログラムで実現する方法の基礎的な事項を説明する.そのため,さらに深く理解したい場合は参考書などによる学習が必須である.
担当形態: 単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 CGの位置付け,デジタルカメラモデル CGが活用されている分野の紹介とCGにおける画像表現の基礎 事前にテキストを入手し,授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).授業外レポート課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第2回 座標変換とパイプライン(1) 平行移動,回転,拡大・縮小の行列表現方法,および仮想空間に構築された立体図形を2次元の画面に投影して表現するための手法について 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).授業外レポート課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第3回 座標変換とパイプライン(2)
モデリング
ビューイングパイプラインと描画パイプラインについて
計算機内部での形状表現について
授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).授業外レポート課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第4回 レンダリング(陰影表示)(1) CGにおける陰影表示に関する事項の概説 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).授業外レポート課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第5回 レンダリング(2) 隠面消去処理の種類と特徴
シェーディング(1): コンピュータグラフィックスで扱う光源の種類とその特性
授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).授業外レポート課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第6回 レンダリング(3) シェーディング(2): 付影処理の基礎,マッピング,およびイメージベーストレンダリング 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).授業外レポート課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第7回 アニメーション キーフレームアニメーション,手続き型アニメーション,キャラクタアニメーション,物理ベースアニメーション,および実写映像との合成について 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).授業外レポート課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第8回 基礎理論のまとめ ここまでの理解度を確認する レポートの復習を中心に十分準備をする事(目安時間4時間)
第9回 GLUTとopenGLの概要について GLUTのインストールおよび動作確認方法説明
描画用のウインドウ設置と2次元図形の描画
授業開始までに指示に従い演習環境を整備しておくこと.
授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).
プログラミング演習課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第10回 立体の計算機内部での表現方法
3次元図形の描画と隠面消去処理
立体図形を計算機で処理するために適したデータ構造の紹介と演習
デプスバッファの利用方法の説明
授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).
プログラミング演習課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第11回 カメラの設定方法とアフィン変換の実装 GLUTおよびopenGLを利用した画像生成のためのカメラの設定方法とアフィン変換に関する演習 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).
プログラミング演習課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第12回 アニメーション コマ撮りアニメーションの基礎と問題点の説明およびダブルバッファを利用したアニメーション演習 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).
プログラミング演習課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第13回 物体の階層構造とシーングラフ 立体を組み合わせた複雑な物体生成の方法 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).
プログラミング演習課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第14回 ライティング(1) 陰影付けの基礎理論とopenGLとの対応関係についての説明と演習 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).
プログラミング演習課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第15回 ライティング(2) openGLを利用した高度なライティング方法についての説明と演習 授業範囲を予習しておくこと(目安時間2時間).
プログラミング演習課題の解答を含め授業内容を復習して理解しておくこと(目安時間2時間).
第16回 期末試験 プログラミング全体のまとめ レポート課題を中心に十分復習しておくこと(目安時間4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
レポート,中間試験,期末試験および課題の結果を総合して評価する
レポート(複数回)10%,中間試験35%,期末試験35%,課題(1回,2課題)20%
出席は欠格条件とし、5 回以上の欠席は欠格とする
教科書にかかわる情報
教科書 書名 コンピュータグラフィックス ISBN 9784903474496
著者名 画像情報教育振興協会 出版社 画像情報教育振興協会 出版年 2015
備考
他の教科書と異なり各自で取り寄せる必要がありますので,早目に注文してください
参考書にかかわる情報
参考書 書名 GLUT/freeglutによるOpenGL入門 ISBN 9784777519170
著者名 床井浩平 出版社 工学社 出版年 2015
備考
メッセージ
ほぼ毎週,復習を兼ねた宿題を出します.特に後半は,小規模ですがプログラミングの課題ですので,時間を十分かけて取り組んでください.
キーワード
コンピュータグラフィックス,ビジュアルコンピューティング,レンダリング,画像生成,実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
マルチメディア工学基礎,プログラミングI,同演習I,同II,同演習II,同III,同演習III,信号処理,画像処理,webプログラミング
履修条件
連絡先
多田村克己 tadamura@yamaguchi-u.ac.jp 大学内線 9716
オフィスアワー
随時

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