開講年度
開講学部等
2025
工学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
金7~8
講義
4.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1062710120
環境概論[Basic Environmental Study]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
佐伯 隆[SAEKI Takashi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
佐伯 隆 [SAEKI Takashi], 新苗 正和 [NIINAE Masakazu], 貝出 絢 [KAIDE Aya], 石井 治之
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義は人類の存在が他の共生生物種と対等であった自然な地球環境から、文明の発展、科学技術の進歩によって自然を支配する人為的な地球環境をもたらすことになった変化の過程を概説し、現在私達が抱える環境問題をいくつかのテーマに分けて取り上げ、分析し、解決法を見出していく能力を養うことを目的とする。
講義担当者は全て、鉄鋼、化学工業及び国立研究所での勤務経験のある者が担当し、実務経験を踏まえて人類の活動拠点である地球環境を大気環境、水環境及び土壌環境に分類し、それらの現状と問題点を明らかにするとともに、人間活動の拡大にともなう廃棄物の増大、エネルギー資源の大量消費、化学物質の環境への流出等による環境への負荷増大について説明し、循環型社会構築への現在の種々の取り組みについても解説する。
授業の到達目標
1.エネルギー問題の過去・現在・未来が理解できる。
2・酸性雨、オゾン層破壊、地球温暖化など大気と人の健康との関連が理解できる。
3.土壌の構造と機能、土壌汚染、土壌汚染対策等が理解できる。
4.水資源、水利用、水と健康、水質汚染、世界の水問題が理解できる。
5.私達が日常生活の中で触れる種々の化学物質が理解できる。
6.廃棄物の処理と削減、資源の有効利用、リサイクルの現状が理解できる。
7.循環型社会を展望する上で直面する環境に関する問題を全般に考え、関連する法的処置が理解できる。
全地球規模での物質の循環を考えることができる。 現代社会で直面している環境問題、エネルギー問題、リサイクル問題などに関心を持つ。 人間活動が長い間に環境に負荷をかけてきたことに鑑み、結局、個人個人のライフスタイルが今後の地球環境を左右することになることを自発的に学ぶ。 環境問題の解決策を提案することができる。
授業計画
【全体】
講義は、エネルギー、大気、土壌、水質、化学物質、廃棄物とリサイクル、循環型社会の順に、内容によっては複数回の講義を行う。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション、エネルギー
エネルギーの歴史、現在のエネルギー、未来のエネルギー
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第2回
土壌(1)
土壌の成分とその特性、土壌と物質循環
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第3回
土壌(2)
土壌汚染
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第4回
土壌(3)
土壌汚染物質と健康
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第5回
大気(1)
地球温暖化と二酸化炭素
酸性雨、オゾン層の破壊
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第6回
大気(2)
わが国の環境政策とその成果
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第7回
大気(3)
地球環境問題に対する取組
最近の地球環境問題
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第8回
我々を取り巻く水環境を知る(1)
水の循環
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第9回
我々を取り巻く水環境を知る(2)
水質の指標
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第10回
水環境の生態と環境問題
環境問題の概要
環境基本法
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第11回
生活の中の化学物質(1)
プラスチック、環境ホルモン(内分泌撹乱物質)
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第12回
生活の中の化学物質(2)
ダイオキシン、環境中の有害物質
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第13回
生活の中の化学物質(3)
食品添加物、生分解プラスチック、生物農薬
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第14回
廃棄物とリサイクル、循環型社会への取り組み
資源ゴミ、リサイクル、資源循環型社会、環境ISO
講義資料を参考に予習・復習及び与えられたレポート課題等に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第15回
総括
これまでの内容の復習および予備日
講義資料を参考に復習すること。(目安時間:4時間)
第16回
期末試験
本講義の理解度を図るため、始末試験を行う。
テキストを見直し、設問対セクではなく、それぞれの事項の考え方をよく理解しておくこと。(目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 40% D: --%
成績評価法
小テスト、授業内のレポート、学期末の筆記テストで評価します。
小テスト 5%、レポート 5%、学期末の筆記テスト 90%
教科書にかかわる情報
備考
講義資料等は、講義時に適宜配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
環境の科学
ISBN
9784782708316
著者名
中田昌宏・松本信二
出版社
三共出版
出版年
2005
参考書
書名
環境安全論-持続可能な社会へ-
ISBN
9784339067385
著者名
北爪智哉・池田宰・久保田俊夫他
出版社
コロナ社
出版年
2006
参考書
書名
環境科学の基礎(改訂版)
ISBN
9784563045975
著者名
御代川貴久夫
出版社
培風館
出版年
2002
参考書
書名
知って得する環境・エネルギー・生命の科学
ISBN
9784061552180
著者名
土屋 晋
出版社
講談社
出版年
2005
参考書
書名
環境科学-人間と地球の調和をめざして-
ISBN
9784807905799
著者名
日本化学会編
出版社
東京化学同人
出版年
2006
備考
メッセージ
地球環境は三次元的でとても広大で、授業で出てくる項目もとても多いので大変でしょうが、新聞・TV・雑誌などでも取り上げられる項目も多いので日常生活においても関心をもてば自然と覚えられるものです。
キーワード
実務家教員、資源、エネルギー、大気、土壌、水、環境問題、循環型社会、持続可能型社会
持続可能な開発目標(SDGs)
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
履修条件
連絡先
本講義のとりまとめ(saeki@yamaguchi-u.ac.jp)
オフィスアワー
担当教員は全員常盤キャンパス環境共生系専攻棟(通称化学工学棟)にいます。在室していて時間が空いていればいつでも質問等に応じます。
新苗(niinae)、石井(h.ishii)、貝出(kaide)、佐伯(saeki)
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