タイトル

開講年度 開講学部等
2025 工学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月3~4 講義 1.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1062720430 資源環境分離工学[Resources and Environmental Separation Technology] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
新苗 正和[NIINAE Masakazu]
担当教員[ローマ字表記]
新苗 正和 [NIINAE Masakazu]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
講義担当者は、国立研究所で資源・環境問題に取り組んでいた経験があり、その経験を踏まえて講義を進める。資源、環境および資源リサイクル分野では、各種の分離技術がプロセスの主要な位置を占めている。本講義では、環境、資源および資源リサイクル分野で重要な分離技術である、浮遊選別法、重液選別法を含めた比重選別法、磁力選別法、静電選別法並びに溶媒抽出法について講述する。
授業の到達目標
物理的分離単位操作である浮遊選別法、比重選別法、磁力選別法、静電選別法ならびに化学的分離単位操作である溶媒抽出法の基礎原理を説明できる。 分離対象によって適切な分離手法の選択ができる。 資源、環境、資源リサイクル分野での分離技術の重要性を認識し、分離工学に強い関心を持つ。 企業の資源リサイクル対策や国・自治体等の廃棄物行政に関心を示し、それらの取り組みを自主的に調査する。
授業計画
【全体】
環境、資源および資源リサイクル分野で重要な分離技術である、浮遊選別法、重液選別法を含めた比重選別法、磁力選別法、静電選別法並びに溶媒抽出法について講述する。講義は板書を中心に適宜プロジェクター等を使用して進める。必要な資料は講義中に適宜配布する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 分離工学序論 資源エネルギー、環境、資源リサイクル分野における分離工学の役割について概説する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第2回 浮遊選別法(1) 粒子の浮遊と接触角、粒子内部構造と湿潤性、濡れの仕事と接触角について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第3回 浮遊選別法(2) 電気二重層、捕収剤について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第4回 浮遊選別法(3) 気泡剤、抑制剤、浮遊選別装置について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第5回 重液選別法(1) 重液材、重液、重液選別装置について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第6回 重液選別法(2) 浮沈試験、可洗曲線、配分率曲線について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第7回 ジグ選別法(1) 分級の原理(自由沈降、干渉沈降)について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第8回 ジグ選別法(2) ジグ理論、ジグ選別装置について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第9回 溶媒抽出法(1) 有機相の基本構成(抽出剤、希釈剤、改質剤)について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第10回 溶媒抽出法(2) 抽出平衡の解析手法について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第11回 溶媒抽出法(3) 抽出平衡の解析手法について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第12回 溶媒抽出法(4) 向流多段抽出(理論抽出段数および相比の決定、抽出等温線、向流多段抽出装置、溶媒抽出プロセス例)について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第13回 磁力選別法 磁力選別の基本原理、磁力選別装置について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第14回 静電選別法 静電選別の基本原理、静電選別装置について講述する。 講義資料を参考に予習・復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第15回 総括 これまでの内容の復習および予備日 講義資料を参考に復習に取り組むこと。(目安時間:4時間)
第16回 定期試験 講義の全範囲 講義資料及び講義ノートを熟読し、講義内容を理解してから試験に臨むこと。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: --% D: --%
成績評価法
中間テスト40%、学期末テスト60%
教科書にかかわる情報
備考
テキスト資料は、講義中に適宜配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 粉体精製と湿式処理-基礎と応用- ISBN 9784879746672
著者名 小林幹男 他 出版社 環境資源工学会 出版年 2012
備考
参考書「粉体精製と湿式処理-基礎と応用-」は、資源環境分離工学の講義内容をより深く理解できる専門書です。
メッセージ
世界的に強く求められている循環経済の確立の基本である資源リサイクルに必要な基本技術を講述します。講義には毎回出席し、分からないことは積極的に質問すること。
キーワード
実務家教員、分離工学、選別、資源リサイクリング
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任つかう責任
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
環境概論、環境管理論
履修条件
連絡先
niinae@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
講義終了後に随時質問等を受け付ける。

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