開講年度
開講学部等
2025
農学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木1~2
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1071710108
作物学[Crop Science]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
高橋 肇[TAKAHASHI Tadashi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
高橋 肇 [TAKAHASHI Tadashi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
作物は、農業における栽培・収穫の対象であり、作物生産は、農業のもっとも基本的な目的の一つといえる。作物生産は、作物の特性を十分に理解し、気象や土壌のような環境条件はもとより、社会条件や経営条件をも含めて考え合わせることにより、期待に応えられるような成果をあげることができる。本授業では、代表となる5つの作物(イネ、コムギ、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ)を例に、作物に共通する特性と作物によって異なる特性に注目しながら作物とは何かということを学び、さらに作物生産について学ぶ。
授業の到達目標
農学基礎能力を身につける。農学における作物学の役割を学び、栽培、育種への応用を図る能力を身につけることを目標とする。
授業計画
【全体】
授業では,農学における作物学の位置を学ぶことに始まり,作物の種類と栽培の起源地に由来するその性質とを学ぶ.続いて,播種・発芽から成熟・収穫までの作物の一生を通じての形態形成を学び,その知識をもとに作物群落での物質生産解析の理論,作物収量解析の理論,作物の利用・品質に係る理論を学ぶ.最後に,作物の栽培と育種とを学び,作物生産がこれまでにどのような理論のもと向上してきたかについて学ぶ.
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
作物学とは、
農学における作物学の位置、作物をとりまく栽培環境、作物の分類
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第2回
作物の起源と分化
DNA、染色体、倍数体、作物の起源と分化
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第3回
形態形成(その1)
作物の一生、種物、作物栽培における種物、種子の発芽、休眠
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第4回
形態形成(その2)
生長点での器官分化、栄養器官の形態、栄養生長期から生殖生長期への生育相の転換、花芽形成と環境要因
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第5回
形態形成(その3)
繁殖器官の形態形成、自殖性作物と他殖性作物
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第6回
形態形成(その4)
植物体内の物質の移動、光合成(葉の機能)
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第7回
形態形成(その5)
子実形成と登熟 (繁殖器官の形態形成・続き)、イモの形成と肥大、収穫
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第8回
作物群落における物質生産
生産システム、生長解析、NARの中身(群落条件下での光合成生産)
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第9回
収量とその解析
収量構成要素による要因解析、収穫指数による要因解析
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第10回
収穫物の利用と品質
米の利用と品質、コムギ粉の利用と品質、ダイズの利用、ジャガイモの用途と求められる特性
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第11回
作物の栽培
種もの、耕起・整地、施肥、種まき、管理、収穫
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第12回
耕地の有効利用と作物生産
適地適作、作付体系、作業体系
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第13回
作物の育種
遺伝の法則、雑種強勢、遺伝的構成、育種法、品種のもつ特徴
配付した資料を読み返して授業内容を復習し、修学支援システムの小テストを回答するとともに翌週の対面小テストに備えること(4時間)
第14回
ふりかえり
これまでの授業内容で十分に理解できなかった点などをふりかえり,質問等に応じる
これまでの学習を復習して理解できなかった点がないか確認しておくこと(4時間)
第15回
作物学の応用
今後,農学を学習していくうえで作物学をどのように応用していくかについて,対話式に講義する
これまでの学習を復習して意見をまとめておくこと(4時間)
第16回
期末試験、総括
授業全体への理解度を評価する
試験終了後、出題範囲について復習すること(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
成績は毎回の授業開始前に15分間実施する小テスト(7点満点×13回=91点)と期末試験(9点満点)との合計点によって評価する.小テストは,修学支援システムでも受験することができる.ただし、修学支援システムの小テストは5点満点で評価する。
教科書にかかわる情報
備考
授業開始前にプリントを配布する.
参考書にかかわる情報
参考書
書名
作物学総論
ISBN
4254410212
著者名
堀江武 [ほか] 著
出版社
朝倉書店
出版年
1999
参考書
書名
作物学
ISBN
4254410026
著者名
後藤寛治 [ほか] 共著
出版社
朝倉書店
出版年
1973
参考書
書名
作物栽培の基礎
ISBN
4540033425
著者名
堀江武編著 ; 鳥越洋一[ほか]著
出版社
農山漁村文化協会
出版年
2004
備考
該当なし
メッセージ
小テストは,前週の講義内容から出題する.講義時間中にヒント(問題文と解答への手引き)を与えるので,注意深く授業を聞くこと.
<修学支援システムによる小テスト>
その回の授業終了後、翌週の対面での小テストを実施する前日までに修学支援システムで小テストを回答できる。5点満点で評価するので、対面での小テストの予習として考えてほしい。
キーワード
作物学、形態形成、生長解析、収量解析、品質と利用、栽培
持続可能な開発目標(SDGs)
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
農学入門Ⅰ・Ⅱ,作物学汎論,植物生理学,植物育種学,栽培学,作物学実験
履修条件
連絡先
農学部128室,内線5840,E-mail: tadashit@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月〜金曜日7:00〜8:00 月・火・木・金曜日12:00〜12:30
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