開講年度
開講学部等
2025
農学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期前半
水1~4
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1071710118
植物育種学[Plant Breeding]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
妻鹿 良亮[MEGA Ryosuke]
ー
担当教員[ローマ字表記]
妻鹿 良亮 [MEGA Ryosuke]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
植物の分類、繁殖様式、集団構造を理解し、自殖性、他殖性、栄養繁殖性植物の品種改良(育種)の実例、新旧育種技術の原理、急速に変動する地球環境における育種の役割について学ぶ。
農林水産省の研究機関で勤務経験のある教員が、植物育種学の基本的な知識や研究開発の実例について講義する。
授業の到達目標
・品種改良の歴史や新たな育種方法が確立される背景、および時代の変遷とともに育種学がどのように発展し、人類に貢献してきたのかを理解する。
・育種目標に応じてより最適な品種が選抜されていることを知り、その理由および理論について説明できる。
・市場に出回っている作物にはそれぞれ品種が存在すること、将来の地球環境を考慮した作物を開発する産業あるいは国家プロジェクトが存在することを知り、育種学が解決できる課題について興味をもつ。
授業計画
【全体】
資料に従い、
・植物の分類法、繁殖様式、集団構造を理解して、交配育種の方法が繁殖様式によって異なることを理解する。
・一代育種、突然変異育種、遺伝子組換え育種、ゲノム育種、ゲノム編集など、様々な育種技術の方法を学ぶ。
・急速に変化する地球環境の中で将来育種学が解決できる課題について議論する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
植物育種学とは
植物育種学という学問が成立した背景および関連する学問について
授業計画と参考書に沿って、準備学習4時間を行う。
第2回
植物の繁殖様式
植物種ごとに存在する様々な生殖システム
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第3回
遺伝資源、純系分離
遺伝資源とは何か
品種改良のはじまり
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第4回
自殖性植物の育種
遺伝資源を利用した系統選抜と自殖系統を用いた育種方法
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第5回
他殖性植物の育種
他殖性とは
他殖性植物の育種方法
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第6回
一代雑種育種
ヘテロシス(雑種強勢)の利用とF1種子生産技術
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第7回
栄養繁殖植物の育種
栄養繁殖植物の育種方法
クローン増殖
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第8回
倍数体育種、半数体育種
倍数体、半数体とは
倍数体、半数体の育種利用
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第9回
遠縁交雑、細胞・組織培養による育種
変異拡大を目指す高難易度の品種改良技術
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第10回
突然変異育種
人為的変異導入と選抜の手法
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第11回
遺伝子組換え育種
遺伝子組換え技術
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第12回
ゲノム育種
DNAマーカー選抜と次世代シーケンサーの登場によるシーケンス革命
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第13回
量的形質
形質の遺伝について
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第14回
新育種技術
ゲノム編集、NPBT(New Plant Breeding Technonogy)の事例紹介
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第15回
育種学の展望(ディスカッション形式)
近未来の品種改良技術、環境変動を克服するために育種学が担う役割
授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。
第16回
最終テスト
全体のまとめ
配布資料に沿って、復習4時間を行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
毎回の小テスト(50%)と期末テスト(50%)によって評価する。
教科書にかかわる情報
備考
教科書に代わって、資料を配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
植物育種学 第5版
ISBN
9784830041433
著者名
北柴大泰, 西尾剛編 ; 西尾剛 [ほか] 執筆
出版社
文永堂出版
出版年
2021
参考書
書名
Plant Physiology and Development 6th Edition
ISBN
9781605352558
著者名
Lincoln Taiz, Eduardo Zeiger
出版社
Sinauer Associates, Inc.
出版年
2015
参考書
書名
遺伝学の基礎 第2版
ISBN
9784254405491
著者名
北柴大泰, 西尾剛
出版社
朝倉書店
出版年
2018
備考
該当なし
メッセージ
遺伝学とバイオテクノロジーで学習した内容が基礎になるので、よく復習しておくこと。
キーワード
植物育種、遺伝学、バイオテクノロジー
持続可能な開発目標(SDGs)
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
遺伝学とバイオテクノロジー、植物育種学
履修条件
連絡先
mega@yamaguchi-u.ac.jp
研究室: 農学部本館3F 336号室
オフィスアワー
随時(来室の際はメールにて事前にアポを取ってください。)
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