タイトル

開講年度 開講学部等
2025 農学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中 集中   6.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1071710138 農業経済学演習[Seminar in Agricultural economics] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
木原 奈穂子[KIHARA Nahoko]
担当教員[ローマ字表記]
木原 奈穂子 [KIHARA Nahoko], 荒木 英樹 [ARAKI Hideki]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
農業経済学の中で、経営分析や市場動向分析を行うための基礎的な解析方法が修得できるようになる。
前半部分は簿記についての理解を深め、演習を踏まえて財務諸表の作成や経営分析を行う。
後半部分は、農家や市場を対象としたフィールド調査を行い、それらの分析方法を演習する。

なお、授業は非常勤講師 木原奈穂子先生(鳥取大学農学部 生命環境農学科 准教授)が行ない、荒木が補佐する予定である(変更の可能性あり)。

開講期間は夏季集中で行うため、日程を確認しておくこと。
 8/21、8/22 オンライン(第1~7回)  ※変更の可能性あり
 8/25、8/26 対面およびフィールド調査(第8~15回)  ※変更の可能性あり
授業の到達目標
農業簿記の意義や目的、用語、財務諸表の作成方法、経営評価などについて理解でき、初歩的な財務諸表や経営分析ができるようになる。
農産物流通の実態調査の目的を理解し、フィールド調査の手法を修得できる。
授業計画
【全体】
農業経済学の基礎知識として簿記会計の基礎知識を学び(第1回~第7回)、中間試験を実施する。基礎知識の理解を元に統計調査を行うとともに、農業が経済的に抱える課題への仮説を立てる(第8~10回)。得られた知識および立案した仮説を元にフィールド調査を行い、調査結果から仮説を検証し、その成果を発表する(第11回~第15回)。得られた知見をまとめ、最終レポートとして提出する。第1回~第7回はZoomを用いたオンライン講義を実施し、第8~10回、15回は対面講義、第11回~第14回はフィールドに出て聞き取り調査を行う。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 農業簿記の意義と目的  農業簿記の必要性を理解する。
配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 オンラインで講義に参加する。
第2回 農業簿記の仕訳と転記  簿記記帳の手続きを理解する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 オンラインで講義に参加する。
第3回 農業簿記の勘定科目1  農業簿記の専門用語(資産・負債・純資産の勘定科目)を理解する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 オンラインで講義に参加する。
第4回 農業簿記の勘定科目2  農業簿記の専門用語(収益・費用の勘定科目)を理解する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 オンラインで講義に参加する。
第5回 棚卸と決算整理仕訳  決算準備手続きを理解する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 オンラインで講義に参加する。
第6回 精算表と財務諸表の作成 決算手続きを理解する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 オンラインで講義に参加する。
第7回 経営評価と分析 財務諸表の読み方を理解する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 オンラインで講義に参加する。
第8回 農業経営の特徴 財務諸表から農業経営の特徴を読み解く。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。
第9回 稲作・野菜作農家の実態調査  農林業センサスから農家経営の実態を調べる。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。
第10回 農産物流通の実態調査   農産物の市場価格形成の実態を調査する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。
第11回 フィールド調査の手法 フィールド調査の方法を理解する。 配布した講義資料や参考書を参照し準備学習2時間と復習2時間を行う。 グループワークを実施する。
第12回 フィールド調査1  農家・市場の経営概要をフィールド調査する。 授業で指示した経営概要についてまとめ、レポートを作成する(4時間)。 グループワークで学外でのフィールドワークを実施する。
第13回 フィールド調査2 農家・市場の運営実態をフィールド調査する。 授業で指示した経営実態についてまとめ、レポートを作成する(4時間)。 グループワークで学外でのフィールドワークを実施する。
第14回 フィールド調査3 農家・市場が抱える運営課題をフィールド調査する。 授業で指示した運営課題についてまとめ、レポートを作成する(4時間)。 グループワークで学外でのフィールドワークを実施する。
第15回 フィールド調査まとめ フィールド調査の結果をまとめる。 授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間を行う。 グループワーク・ディスカッションを実施する。
第16回 成果を発表する 調査結果としてまとめた内容を成果として発表する。 授業で指示した最終レポートを作成する。 グループワーク・ディスカッションを実施する。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 5% C: 20% D: 5%
成績評価法
中間試験40%、成果発表30%、最終レポート30%
教科書にかかわる情報
備考
適宜資料を配布します。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
本授業は経済学を学んだことがない初学者が履修することを念頭に置いていますが、知識として学ぶだけではなく、実態としての理解をも促し、自ら農業が抱える経済的課題を考察することができるようになるまでを目標としています。農の現場から食に至るまでの実態を理解すべく、農産物の価格や国際的な位置づけなど、時事ニュースにも目を通しておくことを推奨します。
キーワード
農業経済、簿記、経営、市場流通、農林業センサス、フィールドワーク
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任つかう責任
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
農業経済学、農業市場学
履修条件
特になし
連絡先
荒木 ahide@ 083-933-5920
居室 農学部附属農場 本館2F
オフィスアワー
基本的には、平日夕方には居室にいます。

ページの先頭へ