開講年度
開講学部等
2025
農学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火1~2
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1071710210
生化学Ⅱ
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
今村 博臣
ー
担当教員[ローマ字表記]
今村 博臣
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
生体では非常に多種類の反応がつねに同時進行しており,そのほとんどは酵素によるものである。正常な生命活動には,これらの酵素反応の方向と速度が適切な制御が不可欠である。この授業では細胞のエネルギー代謝経路(解糖系,クエン酸回路,酸化的リン酸化)を題材として,酵素反応の方向と速度を決める化学的因子および細胞が生理条件の変化に対し代謝経路を制御するしくみを学ぶ。
授業の到達目標
【知識・理解の観点】
(1) 化学反応の方向は何によって決まるかを理解する。(2) 化学反応の速度は何によって決まるかを理解する。(3) 解糖系の反応及びその側路の概要を理解する。(4) クエン酸回路の概要を理解する。(5) 酸化的リン酸化のしくみを理解する。(6) ミトコンドリアの構造と機能の関係を理解する。(7) 酵素活性制御による代謝調節のしくみと意義を理解する。(8) 酸化還元反応の電位差と自由エネルギー変化,反応の方向の関係を理解する。(9) プロトン濃度勾配の意味を理解する。
【思考・判断の観点】
知識を覚え込むのではなく,意義や意味を理解することを重視する。また,化合物の性質が,細胞内の化学反応とどう関連し,細胞の機能にどのような影響を及ぼすかを理解することを重視する。
【関心・意欲の観点】
生きている「状態」をどうイメージしたらいいか?という問いをもつこと。また,その課題にどうアプローチすればよいかという問いをもつこと。
【態度の観点】
予習の過程で,また授業中に疑問をもったことについて積極的に質問することを重視する。
授業計画
【全体】
教科書の内容に準じて授業を行う。毎回,授業開始時10分間で小テストを行い,前回の授業の復習を行う。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
授業の目的と概要の説明
教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
ATPと自由エネルギー
自由エネルギー、ATPの構造とはたらきについて学ぶ
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
解糖系1
(1) 糖の構造について (2) 解糖系の生理的意義について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
解糖系2
解糖系の反応について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
解糖系3
解糖系の調節機構について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
解糖系の周辺代謝経路
グリコーゲン代謝、糖新生、ペントースリン酸経路について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
クエン酸回路1
ピルビン酸デヒドロゲナーゼ複合体の反応機構から補酵素の役割を理解する
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
クエン酸回路2
クエン酸回路の反応について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
クエン酸回路3
脂質の代謝とクエン酸回路について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
電子伝達系1
電子伝達反応のしくみと原理について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
電子伝達系2
生体膜の構造とプロトン濃度勾配の役割について
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
酸化的リン酸化
ATP合成酵素のしくみについて
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
光合成
光合成のしくみについて
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
ミトコンドリアと葉緑体
ミトコンドリアと葉緑体の構造とはたらきについて
授業の復習,教科書の予習
(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
まとめ
細胞のエネルギー代謝,エネルギー変換のまとめをおこなう
これまでの講義全体の復習
(学修時間の目安:4時間以上)
第16回
期末試験
細胞のエネルギー代謝,エネルギー変換に関する理解度を評価する。
特になし。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内の小テストと学期末の筆記テストで評価します。
小テスト 30%、学期末の筆記テスト 70%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
ヴォート基礎生化学 第5版
ISBN
9784807909254
著者名
田宮信夫他
出版社
講談社
出版年
2017
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
ストライヤー生化学
ISBN
9784807909292
著者名
Jeremy M. Berg [ほか] 著
出版社
東京化学同人
出版年
2018
参考書
書名
Essential細胞生物学
ISBN
9784524226825
著者名
Bruce Alberts [ほか] 著 ; 青山聖子 [ほか] 訳
出版社
南江堂
出版年
2021
備考
メッセージ
キーワード
エネルギー,代謝,ATP,呼吸,ミトコンドリア,解糖系,クエン酸回路,電子伝達系,自由エネルギー,熱力学第二法則,酵素,補酵素,ビタミン
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
生化学Ⅰ、生化学Ⅲ、生化学実験
履修条件
連絡先
総合科学実験センター システム生物学・RI分析施設204号室
imamura-h(at)yamaguchi-u.ac.jp
*(at)を@に置き換えて送信してください。
オフィスアワー
平日14時〜17時
事前にメールでアポイントメントをとること
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