タイトル

開講年度 開講学部等
2025 農学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火1~2   2.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1071720207 環境と化学 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
横山 和平[YOKOYAMA Kazuhira]
担当教員[ローマ字表記]
横山 和平 [YOKOYAMA Kazuhira], 木股 洋子 [KIMATA Yohko]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
人類と食料生産をとりまく環境における、化学物質の動態を定量的に把握することができ、また、化学物質の生物に対する影響を生理・生化学の面から理解する
とともに、化学物質に対する社会からの認識についても理解する。
人類が生存する環境における、化学物質の利用とその問題点について、生物生産に関連した事例を取り上げながら、理解を導く。
授業の到達目標
化学物質の名称、性質及び動態の定量的理解ができる。 化学物質が人間社会及び生態系に及ぼす影響を考察できる。化学物質の有用性とともに問題点を実生活の中で把握できる。環境問題に対する関心・学習意欲をもつ。環境化学分野で用いられる技能・表現を理解する。
授業計画
【全体】
前半で地球環境における化学物質の作用を概説する。後半で農業やヒトの住環境で使用される化学物質について概説する。農業生産における化学物質を取り締まる法的体系についても同時に学習する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション:化学物質
が引き起こした問題(公害)とグリーンケミストリー
公害問題、生物濃縮の理解
及び環境中の化学物質濃度を規制
する法律等について理解する。
教科書の必要部分を予習す
る(4時間)
第2回 環境の水資源
地球規模での水の循環と、淡水と海
水の分布について理解する。瀬戸内海の総量規制について理解する。
授業内容を教科書に基づい
て復習し、教科書の必要部
分を予習する(4時間)
演習を含む
第3回 廃水処理の化学と微生物学
水質汚濁防止法と水質環境基準及び廃水処理に係る微生物の代謝
授業内容を教科書に基づい
て復習し、教科書の必要部
分を予習する(4時間)
演習を含む
第4回 大気環境と汚染
水質汚濁防止法と水質環境基準及び廃水処理に係る微生物の代謝
授業内容を教科書に基づい
て復習し、教科書の必要部
分を予習する(4時間)
演習を含む
第5回 大気環境と汚染/温室効果の化学
オゾン層の破壊について理解する。温室効果の物質レベルでの理解。
授業内容を教科書に基づい
て復習し、教科書の必要部
分を予習する(4時間)
演習を含む
第6回 温室効果の化学
温室効果の化学
各種温室効果ガスと大気の窓について理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
演習を含む
第7回 アグロケミカルI 概説
農薬取締法を理解する。農薬の歴史と効用、農薬の研究開発の概要と農薬登録の仕組みを理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第8回 アグロケミカルII 殺虫剤・除草剤・殺菌剤の化学的特性と作用機作
殺虫剤の作用機作の概要を理解する。

授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第9回 アグロケミカルIII 殺虫剤・除草剤・殺菌剤の化学的特性と作用機作
"除草剤、殺菌剤の作用機作について理解する。
"
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第10回 アグロケミカルIV 一日許容摂取量とポジティブリスト
急性毒性、一日許容摂取量、ネガティブリストとポジティブリストなどに基づき、農薬残留の実態を理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第11回 アグロケミカルV 土壌中での無効化と微生物分解
環境中での農薬の消長に影響する、土壌の吸着特性、農薬分解菌の代謝について理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第12回 アグロケミカルVI 農薬とその将来
抵抗性生物の選抜とその対策をめぐり、IPMや新しい農薬創出について理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第13回 植物の養分吸収からみた肥料と土壌改良剤
/リサイクルと生物系廃棄物
植物の養分吸収の特性に基づき、関連法規を理解する。
生物系廃棄物のリサイクルの問題点を理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第14回 リサイクルと生物系廃棄物/「有機農産物の日本農林規
格」と化学I
いわゆる「有機JAS」を正しく
知り、使用可能な化学物質に
ついて理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第15回 「有機農産物の日本農林規
格」と化学 II
いわゆる「有機JAS」を正しく
知り、使用可能な化学物質に
ついて理解する。
授業内容を復習し、資料に基づいて予習や事前調査を行う(4時間)
第16回 考査
授業内容全般
4時間以上の予習を要する
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 25% D: --%
成績評価法
【全体】
学期末の筆記試験の成績を100%とする。出席を欠格事項とし、出席確認のために随時小レポートを課す。15回の講義のうち、4回以上欠席した場合は、期末テストの受験を認めない。やむを得ない場合の取り扱いなど、詳細については、授業の初回で伝達する。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 環境と化学:グリーンケミストリー入門第3版 ISBN 9784807909339
著者名 荻野和子,竹内茂彌,柘植秀樹編 出版社 東京化学同人 出版年 2009
備考
講義は教科書を中心に進め、担当教員の準備した印刷物を適宜配布し補足する。従って、受講者は必ず教科書を購入すること。また、授業では化学計算問題を解く機会が多いので、計算機(市販の関数電卓で可)を持参すること
参考書にかかわる情報
参考書 書名 新版農薬の科学 ISBN 9784254431230
著者名 出版社 朝倉書店 出版年 2019
備考
メッセージ
学科の教育体系の出口科目のひとつであるので、3年前期までに履修した内容をまとめ、振り返りながら履修することを望む。
キーワード
水環境、排水処理、大気環境、温暖化、アグロケミカル、農薬、肥料、有機JAS
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 飢餓をゼロに
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • 気候変動に具体的な対策を
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
関連科目
生物機能科学科で開講されている全科目。および並行開催される「環境と人間」
履修条件
連絡先
wahei@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
農学部4階 417室. 開講日空き時間等

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