開講年度
開講学部等
2025
共同獣医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半
月5~6
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1081010104
基礎化学[Basic Chemistry]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
笠谷 和男[KASATANI Kazuo]
ー
担当教員[ローマ字表記]
笠谷 和男 [KASATANI Kazuo]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
獣医学の基礎となる化学の知識を習得する。生物を分子レベルで理解するために必要な、化学結合、混成軌道による化学結合と分子の形、分子の物性、化学反応、の初歩を説明する。有機化学として、基本的な有機化合物とその命名法について述べる。光学活性にも触れる。有機反応の初歩を解説する。
授業の到達目標
生化学の理解に必要な化学結合論と有機化学について、基礎的な知識を得る。
原子軌道、化学結合、混成軌道、分子の形、分子の性質を理解する。
基本的な有機化合物ついて理解し、系統的な命名法が使えるようになる。
光学活性も理解する。
初歩の化学反応の原理を理解する。
授業計画
【全体】
初歩の化学結合や分子の構造と物性、反応を理解するうえで基礎となる化学的な概念や考え方について、次の【週単位】の項目を順に講義する予定。
受講者の理解を深めるためできるだけ演習問題を取り入れ、その例題について解説するとともに、次回の授業の最初に演習問題の解答につき説明する。
教科書への補足や、演習問題と解答などの授業資料は、GLEXA(共同獣医学部 e-Learning システム)にアップロードする。
毎週宿題として小テストを出し、、GLEXAのmailでの解答を課す。
筆記式の期末試験を行うとともに、レポートも1回課す。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
原子構造
元素、原子軌道
小テスト、予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第2回
化学結合、混成軌道、共鳴
sp3、sp2、sp混成軌道
小テスト、予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第3回
分子の構造と性質、基本的な有機化合物と命名法
混成軌道、分子の性質、分子間相互作用、炭化水素(アルカン、アルケン、アルキン、環状炭化水素、芳香族)、酸素・窒素、硫黄を含んだ有機化合物、有機反応
小テスト、予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第4回
基本的な有機化合物と命名法、光学活性
IUPAC命名法、光学活性のR配置とS配置
小テスト、予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第5回
有機化学反応、酸と塩基
置換反応(SN1、SN2)と脱離反応(E1、E2、E1cB)、pKaとpKb
小テスト、予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第6回
生化学反応
求核置換反応、脱離反応、付加反応、異性化反応、酸化還元反応、酵素反応
小テスト、予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第7回
定期試験
総括
試験勉強 (学修時間の目安:2時間以上)
第8回
答案返却と獣医・科学関係トピックス
答案返却と獣医師の将来について
試験勉強 (学修時間の目安:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
小テスト 5%、レポート 15%、学期末の筆記テスト 80%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
マッキー生化学
ISBN
9784759819434
著者名
Trudy McKee, James R. McKee 著 市川ら 監修
出版社
化学同人
出版年
2018
備考
資料も配布する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
メディカル化学
ISBN
9784785330910
著者名
齊藤勝裕ら共著
出版社
裳華房
出版年
2014
参考書
書名
困ったときの有機化学 第2版
ISBN
9784759819458
著者名
David R. Klein (著), 竹内 敬人 (翻訳)
出版社
化学同人
出版年
2018
備考
化学結合や混成軌道については、多くの一般化学や基礎化学の教科書が解説している。有機化学も同様に多くの教科書が出ている。高校化学の復習もよい(軌道はあまり詳しくは出てこないけれど)。化学結合、混成軌道、さらには大学の生化学、有機化学についてもYouTubeで数多く解説がされている。
メッセージ
獣医学科の学生にとって専門科目の基礎として重要な内容なので、単位を取るための単なる暗記ではなく、内容をよく理解してほしい。特に専門科目の生化学を理解する基礎となる。高校での履修内容に配慮するが、高校では習わなかった内容があっても放置しないこと。平方根の計算ができる家庭用電卓を使用することがある。試験にも電卓を使用する可能性がある。受験要件は出席2/3以上(期末試験までに、正当な理由なく3回欠席すれば受験を認めない)。
キーワード
原子軌道、化学結合、混成軌道、電子配置、分子構造、光学活性、分子の極性、分子間相互作用、化学反応、平衡定数、pH、化学反応、一次反応、二次反応、活性化エネルギー、炭化水素(アルカン、アルケン、アルキン、環状炭化水素、芳香族)、アルコール、アルデヒド、カルボン酸、エステル、エーテル、アミン、アミド、チオール、置換反応(SN1反応、SN2反応など)、脱離反応(E1反応、E2反応、E1cB反応)、IUPAC命名法
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
関連科目
基礎物理学、生化学
履修条件
高校化学の知識が必要。特に化学結合、反応速度、平衡、有機化学の部分をよく理解していることが必要。
連絡先
メールアドレス:kasatani(at)yamaguchi-u.ac.jp, (at)=@ (非常勤講師であるため、質問や連絡はGLEXAメールでお願いしたい。)
オフィスアワー
GLEXAメールにて連絡をお願いします。
ページの先頭へ