タイトル

開講年度 開講学部等
2025 共同獣医学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 水1~2 講義 0.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1081031230 免疫学Ⅱ[Immunology Ⅱ] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
渋谷 周作[SHIBUTANI Shusaku]
担当教員[ローマ字表記]
渋谷 周作 [SHIBUTANI Shusaku]
特定科目区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
免疫学という高度に複雑な生命システムの全体像を理解する。免疫学Iで習得した基礎知識をもとに、侵入した病原体を除去する仕組みを解説する。また、免疫系が破綻することによってもたらされる病態について理解する。
授業の到達目標
免疫学Iで学習した免疫学の基礎知識をもとに、以下の項目を理解する。
-病原体侵入に対応して生体内で起こる免疫応答
-免疫応答を応用した診断法、治療法
-免疫系の破綻によってもたらされる病態
-移植臓器許容可否の決定
-妊娠を維持する仕組み
これらの項目について、自身が持つ知識を繋げて論理的な説明が出来るようになることを目標とする。
授業計画
【全体】
免疫学Iで学んだ基本事項を応用しつつ、免疫系の各構成要素がどのように恊働しながら生体を防御するのか、またその恊働や制御機構が破綻した時にどのような病態が現れるのかを、免疫学Iの内容を反復しながら解説する。また、実験室、検査機関で汎用される免疫学の原理を応用した検査法、近年注目される免疫学的治療法についても解説を行う。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 粘膜表面における感染防御 粘膜組織、特に腸管における免疫応答の調節の仕組みについて。 より深く理解するため、各自演習問題を通じて予習・復習を行うこと。
第2回 免疫記憶とワクチン接種 種々の病原体の感染に免疫系はどう対応するか。
免疫記憶の成立と、その原理を応用した予防法、ワクチンについて。
より深く理解するため、各自演習問題を通じて予習・復習を行うこと。
第3回 生体防御機構の破綻、自然免疫と適応免疫の共進化 免疫系の一部、全体が欠損したときや制御機構に破綻が生じる原因、それに伴う病態について。 より深く理解するため、各自演習問題を通じて予習・復習を行うこと。
第4回 アレルギーと寄生虫に対する免疫応答 アレルギーについて。それぞれの型のアレルギーについて発症機序など。 より深く理解するため、各自演習問題を通じて予習・復習を行うこと。
第5回 組織と臓器の移植 臓器、組織移植の際に問題となる免疫学上のポイントについて。 より深く理解するため、各自演習問題を通じて予習・復習を行うこと。
第6回 適応免疫応答による健常組織の破壊 免疫系が自己を攻撃し始める自己免疫疾患について。 より深く理解するため、各自演習問題を通じて予習・復習を行うこと。
第7回 がん、腫瘍免疫、免疫療法 免疫系による、がんから生体を防御する仕組み、および、その応用によるがん治療法について。 より深く理解するため、各自演習問題を通じて予習・復習を行うこと。
第8回 確認試験 確認試験 試験問題の確認
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 5% C: --% D: --%
成績評価法
期末試験90%、授業態度・授業への参加度10%。
出席が授業回数の3分の2に満たない場合(3回以上の欠席など)は期末試験を受験できない。遅刻も減点対象。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 エッセンシャル免疫学 第4版 ISBN 9784815730819
著者名 Peter Parham著、監訳:平野俊夫、村上正晃 出版社 メディカル・サイエンス・インターナショナル 出版年 2023
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 イラストでみる獣医免疫学 : 免疫疾患の仕組みから治療まで ISBN 9784899954569
著者名 Ian R. Tizard著 ; 多田富雄, 古澤修一, 保田昌宏監訳 出版社 インターズー 出版年 2011
参考書 書名 獣医免疫学:獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠 ISBN 9784895311618
著者名 池田輝雄, 小川健司, 松本安喜監修 出版社 緑書房 出版年 2015
備考
講義で使用する資料を、講義日までにGlexaのクラスページにアップロードします。各自ダウンロードして使用してください。
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
講義「免疫学I」の知識を必要とする。
連絡先
shushibu@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
メールでアポイントを取り、随時。

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