開講年度
開講学部等
2025
共同獣医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木5~8
実験・実習
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1081033342
寄生虫学実習[Practice of Parasitology]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
柳田 哲矢[YANAGIDA Tetsuya]
ー
担当教員[ローマ字表記]
柳田 哲矢 [YANAGIDA Tetsuya]
特定科目区分
対象学生
対象年次
3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
寄生虫ならびに寄生虫病の診断に関わる技術と知識の習得を目指す。寄生虫性病原体を取り扱う実習を始めるにあたりガイダンスを行い、安全確保と顕微鏡操作について説明する。次いで、住血原虫類、腸管原虫類の標本観察、寄生虫卵検査、検出技術の実践、線虫類、吸虫類、条虫類、外部寄生虫の形態観察、野外調査を実践し、寄生虫病診断の基礎を習得する。
授業の到達目標
寄生虫の感染様式や、発育にともなう寄生様式ならびに形態の変化の観察、および代表的な寄生虫の感染検出法の実践に基づいて、寄生虫の発育・生活環と病害発生や診断法との関連性を説明でき、寄生虫病の診断と対策に必要な知識、技術および考え方を身につける。
授業計画
【全体】
自然材料を豊富に経験し、寄生虫および寄生虫病への理解を深める。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
寄生虫検査における安全確保
実習ガイダンス:寄生虫検査における一般注意事項と安全確保
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第2回
住血原虫の形態観察
原虫類の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第3回
腸管内原虫の観察と検査法
原虫類の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第4回
寄生虫卵検出法:小動物
寄生虫検査法:便培養,血液検査法,厚層塗抹法など
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第5回
寄生虫卵検出法:産業動物
寄生虫検査法:便培養,血液検査法,厚層塗抹法など
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第6回
寄生虫卵検出法:浮遊法、沈澱法、EPG
寄生虫卵検出法:浮遊法、沈澱法、EPG,便培養,血液検査,厚層塗抹法など
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第7回
便培養による寄生虫同定
寄生虫卵検出法:浮遊法、沈澱法、EPG,便培養,血液検査,厚層塗抹法など
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第8回
線虫類の形態観察 I
線虫類の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第9回
線虫類の形態観察 II
線虫類の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第10回
吸虫類の形態観察
吸虫類の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第11回
条虫類の形態観察
条虫類の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第12回
条虫類の形態観察
条虫類の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第13回
野外調査(貝類、ネズミ類)
フィールドでの材料収集体験
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第14回
外部寄生虫の形態観察と診断
外部寄生虫の観察
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第15回
総合的診断
検査対象に応じた診断技術の選択と検査結果の評価
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第16回
期末試験
期末試験
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: --% C: 80% D: --%
成績評価法
各回に提出するスケッチと学期末のテストで評価します。
各回のスケッチ 30%、期末テスト 70%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
書き込んで理解する動物の寄生虫病学実習ノート
ISBN
9784830032776
著者名
浅川満彦 編
出版社
文永堂出版
出版年
2020
備考
寄生虫学I, IIで使用している教科書も必ず持参すること
参考書にかかわる情報
参考書
書名
獣医寄生虫検査マニュアル
ISBN
9784830031588
著者名
今井壮一 [ほか] 編
出版社
文永堂出版
出版年
1997
参考書
書名
動物寄生虫病学
ISBN
9784254460377
著者名
板垣匡, 藤﨑幸藏編著
出版社
朝倉書店
出版年
2019
参考書
書名
寄生虫病学
ISBN
9784895315692
著者名
日本獣医寄生虫学会監修
出版社
緑書房
出版年
2020
参考書
書名
図説獣医衛生動物学
ISBN
9784061537316
著者名
今井壯一 [ほか] 著
出版社
講談社
出版年
2009
備考
寄生虫学講義の参考書は実習の参考書にもなります。実習には白衣、筆記用具などを持参することを忘れないように。
メッセージ
毎週の実習において、さまざまな分類群の寄生虫について実際に観察し学習します。その積み重ねで培った寄生虫病に関わる診断力を試験し、成績評価に反映します。毎週の実習を能動学習機会と捉えて診断力を養成することを期待します。
キーワード
獣医、寄生虫、実習、検査法
持続可能な開発目標(SDGs)
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
寄生虫学 I / II
履修条件
連絡先
共同獣医学部・農学部棟109-2号室(083-933-5914)/ yanagi-t@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
在室なら随時(9:00-18:00)。
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