開講年度
開講学部等
2025
共同獣医学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火3~4
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1082033252
寄生虫学Ⅰ[Parasitology Ⅰ]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
佐藤 宏[SATOH Hiroshi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
佐藤 宏 [SATOH Hiroshi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
寄生虫学は寄生現象(病害性)に関わる広汎な分類群の動物とその感染症を扱う。家畜、伴侶動物、人の寄生虫ならびに病害動物を理解することの前提となる基礎概念、用語、分類、生活環、発育、生殖、病原性機序、検査・診断法、治療の概要を総論として学ぶ。合わせて、寄生虫病の疫学的現状と予防がもつ産業的ならびに公衆衛生学的意義を理解し、獣医師として必要な寄生虫学分野の知識を習得する。次いで、各論のうち原虫が関わる寄生虫病について、その分類、形態を中心とした生物学的特徴、生活環、感染様式について理解した上で、主要な家畜・伴侶動物の寄生虫ならびに人獣共通寄生虫について、それぞれの生活環、寄生様式、病原性・症状、検査・診断、治療、予防法について学習する。
授業の到達目標
獣医臨床および公衆衛生上重要な寄生虫の分類、形態、生活環、病原性、流行の現状・疫学、診断・治療、予防および宿主の防御機構について理解し、寄生虫による病害発生の機序やその対策についての考え方を身につける。
授業計画
【全体】
【全体】寄生虫学 I において、寄生虫学総論、原虫類について、寄生虫学 II で蠕虫類ならびに節足動物による寄生虫病について講義する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
寄生虫学総論 I
寄生現象、寄生虫病の意義
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第2回
寄生虫学総論 II
寄生虫の生物学
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第3回
寄生虫病学総論 I
病原性、寄生虫学的検査
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第4回
寄生虫病学総論 II
診断、治療、予防、疫学
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第5回
原虫類総論 I
原虫類の分類、形態
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第6回
原虫類総論 II
生活環、発育、感染様式
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第7回
肉質鞭毛虫類 I
赤痢アメーバー, ジアルジア他
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第8回
肉質鞭毛虫類 II
トリパノソーマ
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第9回
肉質鞭毛虫類 III
リーシュマニア
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第10回
アピコンプレックス類、微胞子虫類 I
コクシジウム、微胞子虫類
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第11回
アピコンプレックス類、微胞子虫類 II
トキソプラズマ、ロイコチトゾーン他
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第12回
繊毛虫類
バクストネラ、バランチジウム他
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第13回
蠕虫類総論 I
蠕虫類の分類、形態
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第14回
蠕虫類総論 II
蠕虫類の生活環、発育、感染様式
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第15回
吸虫類 I
日本住血吸虫、肝蛭
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
第16回
期末試験
期末試験
予習・復習(学修時間の目安:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業レポート 20%、学期末の筆記テスト 80%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
動物寄生虫病学ー四訂版
ISBN
9784254460377
著者名
板垣 匡、藤崎幸藏編
出版社
朝倉書店
出版年
2019
教科書
書名
獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠 寄生虫病学 改訂版
ISBN
9784895315692
著者名
日本獣医学会監修
出版社
緑書房
出版年
2017
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
ー臨床獣医師のためのー 犬と猫の感染症診療
ISBN
9784895313513
著者名
前田 健、佐藤 宏監修
出版社
緑書房
出版年
2018
備考
メッセージ
4年生以降、獣医臨床系科目、獣医公衆衛生学、家畜衛生学、獣医伝染病学とも密接に関係してきますので、特に各寄生虫の生物学的な特性をよく理解することを期待します。そのためには、講義の予習と復習が重要です。寄生虫学は広い分類群の寄生性動物を扱いますので、一連の講義を欠かさず学習することが肝要です。
キーワード
獣医、寄生虫、原虫、吸虫、条虫、線虫、節足動物、人獣共通感染症
持続可能な開発目標(SDGs)
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
寄生虫学実習
履修条件
連絡先
共同獣医学部・農学部棟109-1号室(083-933-5902)/ sato7dp4@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
在室なら随時
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