タイトル

開講年度 開講学部等
2026 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 火1~2   6.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011055 知的財産入門[Introduction to Intellectual Property] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
足立 勝[ADACHI Masaru]
担当教員[ローマ字表記]
足立 勝 [ADACHI Masaru]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 本授業は、企業において経営幹部(知財及び法務関連の部門責任者及び執行役員を務めた)としての実務経験を有する教員が担当する。
 知的財産基本法は、知的財産を『発明、考案、植物の新品種、意匠、著作物その他の人間の創造的活動により生み出されるもの、商標、商号その他事業活動に用いられる商品又は役務を表示するもの及び営業秘密その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報』と規定しています。知的財産は、土地や机・椅子のように形がある財産(有体物)とは異なり、同時に別の場所で使用することも可能であり直接的支配が難しい無体物(アイデア等の情報)として存在しています。従って、権利の獲得、保護、活用の各局面で無体物としての特性に応じた権利者側のコントロールが必要になります。また、知的財産の受け手側にも、何処に知的財産が存在しどこまで利用できるのかという適切な判断が求められています。
 本講義では、受講者が知的財産の全体概要を理解するとともに、レポートや論文作成時に必要とする知的財産の知識など、身近な事例をテーマに概念の理解や初歩的な知的財産対応力の形成を図るものとします。
授業の到達目標
本講義は受講者が、
1.知的財産の全体像を理解すること
2.レポートや論文作成時に必要とする知的財産の知識など、身近な事例をテーマに初歩的な知的財産対応能力を形成すること、
3.社会活動における知的財産の価値を実感すること、
を目的としています。
授業計画
【全体】
受講者が、身近に存在する知的財産の全体像を俯瞰できるように知的財産モラルまで含めた内容です。
冒頭で、知的財産法の入門的内容を扱った後に、各種知的財産制度を具体的な事件をテーマに講義します。後半では、学生の学習領域に合わせた初歩的な対応力育成も考えた授業を行います。

本授業は、知的財産についての全体概要と科学技術の役割を理解し、将来あるべき姿について多角的な視点から考察する力を養うことを目標とします。具体的には、以下のとおり。
1.知的財産の全体像を理解すること
2.レポートや論文作成時に必要とする知的財産の知識など、身近な事例をテーマに初歩的な知的財産対応能力を形成すること 
3.社会活動における知的財産を意識しており、具体例と関連づけ説明でき、その価値を実感すること
4.本科目履修後、高学年において他科目や専門科目等を学ぶことにより、知的財産の知識と、自らの専門領域に関する知識を組み合わせて思考することができるようになるその素地を身に付ける。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 知的財産の全体像 教科書の第1章。数多く存在する知的財産の全体像を俯瞰するとともに、それらを三類型化して権利取得や保護活用の基本を学びます。知的財産に関する身近な話題を利用して知的財産の観点から検討を行います。 事前:教科書の第1章を読み、内容を理解する(学習時間の目安:1時間以上)。
事後:授業で学習したことを復習するとともに、および授業内で指示されたワークシート及び宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:1時間以上)。
第2回 著作権の基礎知識 教科書の第2章。著作権制度の沿革と著作権法で定められている権利の概要を学びます。この時間では,著作権制度の概要と著作物性の判定について詳しく説明します。 事前:教科書の第2章を読み、内容を理解する(学習時間の目安:1時間以上)。
事後:授業で学習したことを復習するとともに、および授業内で指示されたワークシート及び宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:1時間以上)。
第3回 著作権法に定められた権利 教科書の第3章。著作権法に定められた著作者の権利,及び著作物を伝達する者の権利を説明します。 事前:教科書の第3章を読み、内容を理解する(学習時間の目安:1時間以上)。
事後:授業で学習したことを復習するとともに、および授業内で指示されたワークシート及び宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:1時間以上)。
第4回 著作権の権利制限・研究者マナー 教科書の第4章。著作権法に定められている権利制限規定を説明します。あわせて,研究者として研究を進める際のマナーあるいは具体的に原稿や論文を作成する場合の留意点を、主に知的財産の観点から学びます。ここでは、文章の引用、図表・写真の利用、データの収集並びに利用、思想(コンセプト)の利用など、研究遂行時に起こりえる事例を元に検討します。 事前:教科書の第4章を読み、内容を理解する(学習時間の目安:1時間以上)。
事後:授業で学習したことを復習するとともに、および授業内で指示されたワークシート及び宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:1時間以上)。
第5回 産業財産権の基礎知識(主に特許制度)
知財情報検索・解析・活用・・この部分はe-learningで実施します。
教科書の第5章及び第6章。産業財産権制度の概要を説明します。中でも,特許制度を重点的に説明します。
知的財産の内容(客体)を把握する際には、Web上のデータ検索を併用することが効果的です。ここでは、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)、山口大学特許検索システム(YUPASS)等の知的財産情報データベースの概要と検索方法を学びます。また、取得した情報の読み方と情報活用方法についても検討します。
事前:教科書の第5章及び第6章を読み、内容を理解する(学習時間の目安:2時間以上)。
事後:授業で学習したことを復習するとともに第6章に関する時間外学習用動画を視聴し、授業内で指示されたワークシート及び宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:2時間以上)。
第6回 意匠制度 教科書の第7章。産業財産権の中で,物品のデザインを保護する意匠制度について説明します。 事前:教科書の第7章を読み、内容を理解する(学習時間の目安:1時間以上)。
事後:授業で学習したことを復習するとともに、および授業内で指示されたワークシート及び宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:1時間以上)。
第7回 商標制度 教科書の第8章。商品・役務の識別機能を担う商標制度について説明します。 事前:教科書の第8章を読み、内容を理解する(学習時間の目安:1時間以上)。
事後:授業で学習したことを復習するとともに、および授業内で指示されたワークシート及び宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:1時間以上)。
第8回 総括及び期末試験 ここまでに学習した内容を総合して、期末試験を行う。 事前:教科書の第1章~第8章を確認するととも、今までの授業内容を復習し、期末試験に備える(学習時間の目安:2時間以上)。
事後:いままでの授業で学習したことを復習するとともに、および授業内で指示された宿題を完成させ提出する(学習時間の目安:1時間以上)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 25% B: 25% C: 10% D: 5%
成績評価法
定期試験(中間・期末試験)50%,小テスト・授業内レポート30%,宿題・授業外レポート10%,受講者の発表(プレゼン)・授業内での制作作品10%
出席は欠格条件として判断します。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 これからの知財入門 : 変革の時代の普遍的知識 第4版 ISBN 9784296201952
著者名 山口大学大学研究推進機構 知的財産センター著 出版社 日経BP社 出版年 2023
備考
教科書は、山口大学生協で販売しています。必ず第4版であることを確認ください。第3版以前の版は著作権法と意匠法の法改正に対応していません。また古本等で購入した場合、ワークシート等が欠損しているケースもあるようです。
(注)教科書は必ず一回目の講義開始までに購入して、授業で持参してください。この教科書の中に、授業で使用するワークシートと宿題が入っています。授業時にそれを切り離して、課題を記入後に提出します。この提出と各回の評価は、そのまま成績評価に積み上げます。また、ワークシートと宿題シートをコピー等で提出することも、著作権の観点から認めていません。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
学生さんの身近にある知的財産について、遠慮なく質問してください。場合によっては、その持ち寄ったテーマを利用して講義をすることもありますので、授業に積極的に関わることを期待します。
キーワード
知的財産、著作権、特許権、意匠権、商標権、不正競争行為、Yu-DXプログラム
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
法学概論、知的財産法、文化社会論演習I(知的財産)、文化社会論演習I(企業取引)、並びに著作権法、特許法、意匠法、商標法、不正競争防止法、コンテンツ産業と知的財産などの集中講義科目
履修条件
連絡先
ma-adachi@yamaguchi-u.ac.jp 足立
Moodle教材管理担当 h-jinnai@yamaguchi-u.ac.jp 陳内 
オフィスアワー
メールにて事前に予約の上、研究室に来てください。

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