タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期前半 水1~2   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011076 ユーザエクスペリエンス(UX)[User Experience Design (UX)] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂口 和敏[SAKAGUCHI Kazutoshi]
担当教員[ローマ字表記]
坂口 和敏 [SAKAGUCHI Kazutoshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本講義の目的は、山口大学の理念である「発見し、はぐくみ、かたちにする」というデザイン思考プロセスの実践を通して、課題解決のために必要なスキルを習得することである。
本講義は、座学と演習を通じて、ユーザエクスペリエンスのスキル、知識を提供する。
ユーザ調査や分析によってUXの理論と実践を教授する。

本講義は、以下のスキル、知識を前提とする。
- グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、情報デザインに関する基礎的な知識とスキル
- フィールドワーク、データ分析、アイディエーション、プロトタイピング、評価に関する基礎的な知識とスキル
- デザインツール(Miro, Figma)に関する基礎的な知識とスキル

履修後はHCD基礎検定を受験することを推奨する。
https://hcs-cc.org/hcd/

なお、本講義は担当教員の実務経験(UX・サービスデザイン)に基づく実践的な教育である。
授業の到達目標
本講義の目標は、デザインプロセスに関する中級程度の知識とスキルの獲得にある。
- 観察、インタビューを含む調査手法
- 戦略、ビジョン、コンセプト、ユーザ体験を含むコンセプト構築手法
- プロトタイピングツールとメソッド
- 評価手法
授業計画
【全体】
本演習は、デザイン概論にて学習したデザイン思考やデザイン演習にて実践したデザインプロセスに関連したスキル、知識を前提とする。
利用者中心の考え方に基づきユーザの観察やインタビュー結果の分析を通して、ユーザの体験を考察を行う。
調査結果はペルソナ、カスタマージャーニーマップ、サービスブループリントなどのUXの手法を活用して体験の可視化を行う。
講義時間はデザインレビューを行うため、授業外に制作を行いレビューが受けられる準備を行い参加することを前提とする。
対面を基本とするが、授業の内容によってはオンラインで実施する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション まず、UXの概念や歴史的背景について教授する。 演習で行った内容の復習を行う(学習時間の目安:1時間)
第2回 調査手法1 ユーザエクスペリエンスの調査手法(ユーザインタビュー)を教授する。テーマに沿って手法を実践する。 演習で行った内容の復習を行う(学習時間の目安:2時間)
第3回 調査手法2 ユーザエクスペリエンスの調査手法(フィールド調査)を教授する。テーマに沿って手法を実践する。 演習で行った内容の復習を行う(学習時間の目安:3時間)
第4回 分析手法1 ユーザエクスペリエンスの分析手法(KA法)を教授する。テーマに沿って手法を実践する。 演習で行った内容の復習を行う(学習時間の目安:3時間)
第5回 分析手法2 ユーザエクスペリエンスの分析手法(エンパシーマップ・カスタマージャーニーマップ)を教授する。テーマに沿って手法を実践する。 演習で行った内容の復習を行う(学習時間の目安:3時間)
第6回 分析手法3 ユーザエクスペリエンスの分析手法(サービスブループリント)を教授する。テーマに沿って手法を実践する。 演習で行った内容の復習を行う(学習時間の目安:3時間)
第7回 統合手法1 分析結果に基づき、UXを実現するアイデア発想方法を教授する。テーマに沿って手法を実践する。 演習で行った内容の復習を行う(学習時間の目安:3時間)
第8回 統合手法2 分析結果に基づき、UXを実現するUIデザインを教授する。テーマに沿って手法を実践する。 これまでの演習を振り返り、最終レポートを作成する(学習時間の目安:5時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 20% C: 50% D: 10%
成績評価法
本演習は、最終レポートによって評価を行なう。各デザインレビューに向けて時間外に制作を行って来ることが前提となる。

成績評価は授業態度10%、最終課題90%とし、
事前連絡なく2回以上欠席した場合は欠格とする。
教科書にかかわる情報
備考
適宜レジュメ等を配付します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 情報デザインの教室 : 仕事を変える、社会を変える、これからのデザインアプローチと手法 ISBN 9784621082720
著者名 情報デザインフォーラム編 出版社 丸善 出版年 2010
参考書 書名 UXデザインの教科書 ISBN 9784621300374
著者名 安藤昌也著 出版社 丸善出版 出版年 2016
参考書 書名 はじめてのUXリサーチ : ユーザーとともに価値あるサービスを作り続けるために ISBN 9784798167923
著者名 松薗美帆、草野孔希共著 出版社 翔泳社 出版年 2021
参考書 書名 マッピングエクスペリエンス : カスタマージャーニー、サービスブループリント、その他ダイアグラムから価値を創る ISBN 9784873118000
著者名 James Kalbach著 ; 武舎広幸, 武舎るみ訳 出版社 オライリー・ジャパン 出版年 2018
参考書 書名 Figma for UIデザイン : アプリ開発のためのデザイン、プロトタイプ、ハンドオフ ISBN 9784798179452
著者名 沢田俊介著 出版社 翔泳社 出版年 2022
備考
自習や復習のために各自で参考書を購入することを推奨する。
メッセージ
ユーザエクスペリエンスはデザインの領域に留まらず、
構想立案やコンセプト立案などの上流工程において幅広く活用されている理論です。
課題制作を通してUXの理論と実践の両面を身につけることを期待しています。
キーワード
サービスデザイン、情報デザイン、ユーザエクスペリエンス、UIUX、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
基盤科目「デザイン概論」、「デザイン演習」
創造支援科目「デザイン基礎(スケッチ・ダイアグラム)」、「ワークショップデザイン」、「スペースデザイン」
展開科目「サービスデザイン」
履修条件
製作物を個別指導するため、最大24名の定員を設定する。抽選の場合は上級生の履修を優先する。
連絡先
k-saka[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
質問や相談がある場合はメールで事前に予約してください。

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