タイトル

開講年度 開講学部等
2026 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6   2.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011081 科学技術論演習Ⅲ(科学技術社会学)[Science and Technology Seminar III] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
秋谷 直矩[AKIYA Naonori]
担当教員[ローマ字表記]
秋谷 直矩 [AKIYA Naonori]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
「人々の相互行為はどのように組織されているのか」というテーマが、社会学・言語学・人類学・認知科学・情報学・人工知能などの分野で、分野横断的かつ文理融合的に取り組まれるようになってから30年ほど経った。このような状況が生まれた背景には、人間の行為を理解することがそれぞれの分野で重要になったことと、それを記録し分析するためのテクノロジーとして映像撮影技術が80年代後半より用いられるようになったことが背景としてある。この研究潮流は、人々の相互行為における道具やテクノロジーの使用場面も調査の射程に含めるようになり、人間の行為と物質的環境との関係を調査・分析する方向にも展開していることから、科学技術社会論的な色彩も帯びるにようになっている。また、デザインリサーチの一環として取り組まれる場合もある。本授業では以上を踏まえて、人間の行為を理解することを目的とした映像撮影技術を用いた社会調査の歴史を学ぶ。その上で、実際に人々の相互行為を撮影し分析する簡易的な演習を実施する。本授業は、国際総合科学部のディプロマポリシーのうち、特に「1-1. 科学技術に関する知識・理解」と「2-4. 科学技術・社会に対する洞察力」を涵養する。
なお、本授業は後期に開講する「科学技術論演習Ⅰ(相互行為分析)」と接続させて設計している。それぞれ個別に履修しても問題ないが、映像データの分析方法をより詳しく学びたい場合は、本授業とあわせて同授業の履修を勧める。
授業の到達目標
地域社会や国際社会、様々な規模・地域において多様な課題が生じている。これらの社会的な課題対し積極的に関与するには、科学・技術や文化・社会など幅広い知識とそれらを総合的に活用し、情報収集や問題点の整理、更に適切な課題の設定と解決へとつながる実践力が求められる。本科目では、そのための科学技術に関わる基本的な知識や技術の習得と共に、科学技術と社会が関わる諸問題に対する自発的な疑問と思考を育み、課題解決に向けて積極的に関与するための実践的な基盤を育むことを目的とする。
授業計画
【全体】
本授業は、以下の2つのセクションで構成する。
社会学・言語学・人類学・認知科学・情報学・人工知能などの分野で「人々の相互行為はどのように組織されているのか」という研究テーマが重要なものとして認識されるようになった経緯と現在について、映像撮影技術の登場との関連から説明する(第1〜5回)。
続いて、社会学と情報学の学際融合的な領域で活動する研究グループが著した“Video in Qualitative Research: Analysing Social Interaction in Everyday Life”を中心に、映像撮影技術を用いて(対面的相互行為だけでなく、物質的環境の相互行為も含む)人々の相互行為を理解し分析する社会調査の演習を実施する(第6〜15回)。

授業履修者数が多いため、演習形式を多く組み込むことは難しいと判断しました。そこで上記の“Video in Qualitative Research: Analysing Social Interaction in Everyday Life”の全文解説を主軸に置いた講義形式メインに変更します。(4/3追記)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション
本授業のねらい・スケジュール・評価方法について説明する。 復習(目安として1時間)
第2回 映像撮影技術を用いた社会調査 映像撮影技術を用いた社会調査の具体例について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第3回 映像撮影技術を用いた社会調査の準備(1) プロジェクトの企画立案について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第4回 映像撮影技術を用いた社会調査の準備(2) 調査倫理について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第5回 映像撮影技術を用いた社会調査の実践(1) 映像データの収集方法について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第6回 映像撮影技術を用いた社会調査の実践(2) 映像データの管理方法について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第7回 映像データの分析方法(1) 観察の出発点について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第8回 映像データの分析方法(2) 相互行為の順序と順序性について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第9回 映像データの分析方法(3) トランスクリプトの作り方について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第10回 映像データの分析方法(4) 行為の位置とデザインに注目することの重要性について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第11回 相互行為・環境・人工物 相互行為・環境・人工物の関連性について説明する。 復習(目安として1時間)
予習(目安として2時間)
第12回 人工物の相互行為性 人工物の相互行為性について説明する。 復習(目安として1時間)
分析課題(目安として3時間)
第13回 参与枠組 参与枠組について説明する。 復習(目安として1時間)
分析課題(目安として3時間)
第14回 相互行為の制度性 相互行為の制度性について説明する。 復習(目安として1時間)
分析課題(目安として3時間)
第15回 研究のインプリケーション 分析結果のプレゼンテーションの方法やインプリケーションについて説明する。 復習(目安として1時間)
分析課題(目安として3時間)
第16回 予備回 予備回 分析課題(目安として3時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 20% C: --% D: --%
成績評価法
平常点(各回のミニレポート)と授業内成果物で評価する。
平常点(50%)授業内成果物(50%)
5回以上の欠席は欠格とする。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は用いない。各回に必要な文献とレジュメは配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 Video in Qualitative Research: Analysing Social Interaction in Everyday Life ISBN 9781412929431
著者名 Christian Heath, Jon Hindmarsh, Paul Luff 出版社 SAGE 出版年 2010
参考書 書名 エスノメソドロジー・会話分析ハンドブック ISBN 9784788517943
著者名 山崎敬一 [ほか] 編 出版社 新曜社 出版年 2023
備考
授業内で適宜紹介する。
メッセージ
演習を含む授業です。積極的な参加を求めます。
キーワード
ビデオ、社会調査、相互行為
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
科学技術と社会、科学技術論演習Ⅰ(相互行為分析)、科学技術倫理、科学技術思想、
科学技術史
履修条件
「科学技術と社会」を履修済みであることが望ましい。
連絡先
akiya[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時。事前にアポを取ってもらえると助かります。

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