タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 火5~6   3.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011116 言語学習の理論と実践Ⅰ[Language Learning Theories and PraxisⅠ] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
山本 冴里[YAMAMOTO Saeri]
担当教員[ローマ字表記]
山本 冴里 [YAMAMOTO Saeri]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
第二言語の習得は,個人や社会にとってどのような意味があるかということを中心に講義する。また,様々な自律学習の方法と考え方を具体的に提示する。主たる目的は学生達に言語の社会性について意識させ,多様な言語を尊重する態度を育むことである。また,様々な言語学習法を伝えることで,学生達が,自分に合った方法を見つけられるよう支援する。
本科目は,学部DP2-2,2-3,2-4の能力養成に寄与する。
授業の到達目標
本講義は、受講者が
・言語の社会性について意識し、多様な言語に価値を認め尊重する態度を育む 
・自分の置かれた言語環境を観察する視点を養う 
・自分にあった言語学習の方法を見つける       
ことを目的としています。
授業計画
【全体】
各回の授業を、はじめの60分と、最後の30分に分けて考える。前半60分では、言語(およびその学習/教育/習得)が社会的にどのような意味を持ってきたのか、持たされてきたのかということについて講義する。最後の30分では、「自律的な言語習得のための方略」として、言語教授法・学習法の歴史的変遷と、そこに見られる学習観ならびに言語習得観の変遷を講義する。また、様々な自律学習の方法を紹介する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ・オリエンテーション
・言語の数が減るということ
・自律的な言語習得のための方略1
・オリエンテーション
・七〇〇〇以上も数えられている言語の数が減る場合とは。
・幾つかの言語学習法についての体験
準備学修に必要な学修時間の目安:1.5時
講義時に、教科書第1章に関連する課題を提示する
第2回 ・言語の数が増えるということ
・自律的な言語習得のための方略2
・言語の数が増えるのはどのような場合か。なぜ増えるのか。
・幾つかの言語教授法についての体験
準備学修に必要な学修時間の目安:1.5時
講義時に、教科書第2章に関連する課題を提示する
第3回 ・ことばが海を渡る
・自律的な言語習得のための方略3
・家族の歴史と、より大きな人間集団の歴史、その言語
・幾つかの言語教授法についての体験
準備学修に必要な学修時間の目安:1.5時間
講義時に、教科書第3章に関連する課題を提示する
第4回 ・「隔てる」ものとしてのことば
・ことばの断絶と孤独
・自律的な言語習得のための方略4
・発音の特徴が人と人とを隔てる時とは
・ことばを理解できず理解してもらえないことで、人はどんな状況に陥るのか
・機能的に推測しながら文法を学ぶ
準備学修に必要な学修時間の目安:1.5時間
講義時に、教科書第4,6章に関連する課題を提示する
第5回 ・「伝わらない」不自由さと豊かさ
・自律的な言語習得のための方略5
・複数の言語で生きる「自由さ」と「不自由さ」、「豊かさ」と「困難」について
・機能的に推測しながら文法を学ぶ
準備学修に必要な学修時間の目安:1.5時間
講義時に、教科書第7章に関連する課題を提示する
第6回 ・ことばを学ぶ意味
・人にとって母語とは何か
・自律的な言語習得のための方略6
・希望としての言語学習
・既存の「母語」「外国語」の意味を問いなおす
・網をはりめぐらせて語彙を覚える。個人的、社会的リソースを活用して自分自身の言語学習をプランニングする
準備学修に必要な学修時間の目安:1.5時間
講義時に、教科書第8,9章に関連する課題を提示する
第7回 ・他者のことばを使う
・自律的な言語習得のための方略7
・複言語能力こそが希望となる状況とは
・網をはりめぐらせて語彙を覚える。個人的、社会的リソースを活用して自分自身の言語学習をプランニングする
準備学修に必要な学修時間の目安:1.5時間
講義時に、教科書第10章に関連する課題を提示する
第8回 総括
総括 最終レポート作成
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 25% C: --% D: --%
成績評価法
期末レポート100%
3回以上の欠席は欠格です。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 複数の言語で生きて死ぬ ISBN 9784874248904
著者名 山本冴里ほか 出版社 くろしお出版 出版年 2022
備考
教科書は、山本冴里ほか(2022)『複数の言語で生きて死ぬ』くろしお出版 を使用します。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
この授業では、大人になってからの外語学習の持つ意味を探るとともに、どのようにすれば、よりうまく学んでいけるのかということを考えていきます。やみくもなやり方を続けるよりも、先人の探求を参考に、さまざまな方法を試してみようと思いませんか。その中で、自分に合った方法を見つけていってください。
キーワード
自律学習、複言語主義、多言語主義、単一言語主義、言語の多様性とその管理
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 人や国の不平等をなくそう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
言語学習の理論と実践Ⅱ
履修条件
連絡先
saeri_y@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日昼休み

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