タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 月9~10   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011119 ワークショップデザイン[Workshop Design] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂口 和敏[SAKAGUCHI Kazutoshi]
担当教員[ローマ字表記]
坂口 和敏 [SAKAGUCHI Kazutoshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本講義の目的は、山口大学の理念である「発見し、はぐくみ、かたちにする」というデザイン思考プロセスの実践を通して、課題解決のために必要なスキルを習得することである。
本講義は、座学と演習を通じて、ワークショップの企画、運営のスキル、知識を提供する。
ワークショップで活用する手法やファシリテーションのマインドセットなど理論と実践を教授する。

本講義は、以下のスキル、知識を前提とする。
- グラフィックデザイン、プロダクトデザインに関する基礎的な知識とスキル
- フィールドワーク、データ分析、アイディエーション、プロトタイピング、評価に関する基礎的な知識とスキル

なお、本講義は担当教員の実務経験(UX・サービスデザイン)に基づく実践的な教育である。
授業の到達目標
本講義の目標は、デザインプロセスに関する中級程度の知識とスキルの獲得にある。
- 観察、インタビューを含む調査手法
- 戦略、ビジョン、コンセプト、ユーザ体験を含むコンセプト構築手法
- プロトタイピングツールとメソッド
- 評価手法
授業計画
【全体】
本演習は、デザイン概論にて学習したデザイン思考やデザイン演習にて実践したデザインプロセスに関連したスキル、知識を前提とする。
実践を通してワークショップ設計とファシリテーションを教授する。
講義時間はデザインレビューを行うため、授業外に制作を行いレビューが受けられる準備を行い参加することを前提とする。
対面を基本とするが、授業の内容によってはオンラインで実施する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション まず、ワークショップの考え方や理論的背景について教授する。 授業内容を復習する(学習時間の目安:2時間)
第2回 対話について 対話について教授する。テーマに沿って手法を実践する。 授業内容を復習する(学習時間の目安:2時間)
第3回 問いのデザイン 問いのデザインについて教授する。テーマに沿って手法を実践する。 授業内容を復習する(学習時間の目安:2時間)
第4回 ファシリテーション ファシリテーションについて教授する。テーマに沿って手法を実践する。 授業内容を復習する(学習時間の目安:2時間)
第5回 ワークショップ設計1 ワークショップのデザインについて教授する。テーマに沿って実際に設計を行う。 ワークショップを設計する(学習時間の目安:5時間)
第6回 ワークショップ設計2 ワークショップの運営や広報について教授する。テーマに沿って実際に制作を行う。 ワークショップを設計する(学習時間の目安:5時間)
第7回 ワークショップ1 設計したワークショップを実施する。 実践したワークショップの振り返りを行う(学習時間の目安:2時間)
第8回 ワークショップ2 設計したワークショップを実施する。 実践したワークショップの振り返りを行う(学習時間の目安:2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 30% C: 20% D: 20%
成績評価法
本演習は、演習によって評価を行なう。時間外にワークショップの企画・設計を行って来ることが前提となる。

成績評価は授業態度10%、最終課題90%とし、
事前連絡なく2回以上欠席した場合は欠格とする。
ルーブリック等の評価基準
ファイル名 備考
ルーブリック等の評価基準 コモンルーブリック.pdf
(注)ルーブリックとは、評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される評価指標のことを言います。
教科書にかかわる情報
備考
適宜レジュメ等を配付します。
また、以下の教材も使用しますので開講日までに目を通しておくこと。

イノベーション対話ツールの開発について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/1347910.htm
参考書にかかわる情報
参考書 書名 問いのデザイン : 創造的対話のファシリテーション ISBN 9784761527433
著者名 安斎勇樹, 塩瀬隆之著 出版社 学芸出版社 出版年 2020
参考書 書名 問いかけの作法 : チームの魅力と才能を引き出す技術 ISBN 9784799328088
著者名 安斎勇樹著 出版社 ディスカヴァー・トゥエンティワン 出版年 2021
参考書 書名 ゲームストーミング : 会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム ISBN 9784873115054
著者名 Dave Gray, Sunni Brown, James Macanufo著 ; 武舎広幸, 武舎るみ訳 出版社 オライリー・ジャパン 出版年 2011
参考書 書名 Facilitator's guide to participatory decision-making ISBN 9781118404959
著者名 Sam Kaner with Lenny Lind ... [et al.] ; foreword by Michael Do 出版社 Jossey-Bass 出版年 2014
参考書 書名 システム×デザイン思考で世界を変える : 慶応SDM「イノベーションのつくり方」 ISBN 4822249948
著者名 前野隆司編著 出版社 日経BP社 出版年 2014
備考
自習や復習のために各自で参考書を購入することを推奨する。
メッセージ
ワークショップはデザインのみならず共創のために必要な場です。
ワークショップの参加者がデザインできるようにするためには、
目的に合ったワークショップのデザインと適切なファシリテーションが不可欠です。
実際にワークショップを実践することにより、ワークショップデザインのスキルと理論を習得します。
キーワード
コ・デザイン、共創、ソーシャルデザイン、グループワーク、ファシリテーション、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
基盤科目「デザイン概論」、「デザイン演習」
創造支援科目「デザイン基礎(スケッチ・ダイアグラム)」、「ユーザエクスペリエンス(UX)」、「スペースデザイン」
展開科目「サービスデザイン」
履修条件
個別指導するため、最大24名の定員を設定する。抽選の場合は上級生の履修を優先する。
連絡先
k-saka[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
質問や相談がある場合はメールで予約してください。

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