タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 月5~6   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011131 グローバルイヤー準備[Global Year Preparation] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂口 和敏[SAKAGUCHI Kazutoshi]
担当教員[ローマ字表記]
坂口 和敏 [SAKAGUCHI Kazutoshi]
特定科目区分   対象学生 h 対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本科目は課題解決能力の習得を目的とした「デザイン研究および実践」のための基礎セミナーの位置付けである。
研究室の指導方針については以下を参照すること。

<指導方針>
研究内容:複雑な社会課題解決を目的としたUX、サービスデザインおよびシステムデザイン
研究対象:ウェルビーイング、スマートシティ、シチズンシップ、社会課題、地域問題、リーダーシップ、組織、起業など学際的領域全般
研究態度:広義のデザインに関心を持ち、創造支援科目を受講していることが望ましい
選考方法:履修者は6名を上限とする。履修希望者が多数の場合、1年次のデザイン科目の履修状況や成績、デザイン活動により選考を行う


この授業ではグローバルイヤーやPBLを見据えた研究計画を立てる。前半はデザイン手法やデザイン研究に関する理解を深め、調査を行う。後半はグローバルイヤーの研究計画を立てる。
留学予定の学生は留学先の理解を深め、研究計画書を作成する。日本に残る学生は、日本での研究計画を立て、留学する場合と同様の研究計画書を作成する。研究は論文執筆だけでなくプロジェクトや作品制作も想定する。PBLで求められる基本的研究能力を身に付ける。なお、研究計画書は学部共通書式を雛形とする。

なお、本科目で作成した研究計画に基づき、グローバルイヤー期間に各自調査・研究を進め(途中テーマ・計画変更可)、また3年Q3の「グローバルイヤーまとめ」において、その成果を研究成果報告書としてまとめることを想定している。
授業の到達目標
グローバルイヤーの研究計画を立て、それを実施する。留学予定の学生は、留学先の国・地域の地理・歴史・文化などの概要と留学先の大学を理解する。留学先で行う調査方法・調査内容・タイムスケジュール・期待される成果を含んだ研究計画書をを作成できる。日本に残る学生は日本で行う同様の研究の計画書を作成する。
文献・資料調査、研究計画書の作成を通じて、主として情報収集・処理能力、多文化理解能力、深層ニーズ把握能力、課題設定能力を養う。
授業計画
【全体】
この授業はグローバルイヤーにおける研究の計画を立て、研究計画書を作成する。留学予定の学生は、まず留学先の国・地域の地理・歴史・文化・社会・資源などの概要と留学先の大学について調べ、報告書を作成する。後半では各自が調査のテーマを決定し、その調査方法・調査内容・タイムスケジュール・期待される成果を含んだ調査計画書を作成する。日本に残る学生も同様の報告書と研究計画書を作成する。

対面を基本とするが、授業の内容によってはオンラインで実施する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション デザイン研究とは何かについて教授する。具体的にはデザインの実践と理論化について説明する。その後、グループワークで各自の研究キーワード抽出を行う。 デザイン研究について復習(目安時間:3時間)
第2回 デザイン思考研究について デザイン思考研究について教授する。その後、各自の研究テーマにおけるサービスデザイン手法の活用方法を検討する。 デザイン思考研究について復習(目安時間:3時間)
第3回 サービスデザイン研究について サービスデザイン研究について教授する。その後、各自の研究テーマにおけるサービスデザイン手法の活用方法を検討する。 サービスデザイン手法の復習(目安時間:3時間)
第4回 システムデザイン研究について システムデザイン研究について教授する。その後、各自の研究テーマにおけるシステムデザイン手法の活用方法を検討する。 システムデザイン手法の復習(目安時間:3時間)
研究キーワードに基づく先行研究の調査(目安時間:5時間)
第5回 グローバルイヤーの研究計画作成 その1 各個人の研究テーマに基づく研究構想を発表し、レビューを受ける 演習で行った内容の復習を行う
(目安時間:5時間)
第6回 グローバルイヤーの研究計画作成 その2 各個人の研究テーマに基づく研究構想を発表し、レビューを受ける 演習で行った内容の復習を行う
(目安時間:5時間)
第7回 グローバルイヤーの研究計画発表練習 研究計画書を発表し、レビューを受ける 研究計画書を完成させ、提出(目安時間:3時間)
第8回 グローバルイヤーの研究計画発表  研究計画書を発表し、参加者でディスカッションを行う 講義全体の振り返りを行う(目安時間:1時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 30% C: 10% D: 50%
成績評価法
各自のグローバルイヤーの研究計画を立てる。留学先の概要の報告書もしくは日本での研究テーマの背景となる情報の報告書、研究計画書を評価する。毎回の授業の最後の各自の振り返りについても評価する。

成績評価は授業態度10%、発表45%、研究計画書45%とし、
事前連絡なく2回以上欠席した場合は欠格とする。
教科書にかかわる情報
備考
この授業では教科書は用いない。適宜、Moodle上で資料を提供する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 ISBN 9784334103804
著者名 阿部幸大著 出版社 光文社 出版年 2024
参考書 書名 論文の教室 : レポートから卒論まで ISBN 9784140912720
著者名 戸田山和久著 出版社 NHK出版 出版年 2022
参考書 書名 リサーチのはじめかた : 「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法 ISBN 9784480837257
著者名 トーマス・S・マラニー, クリストファー・レア著 ; 安原和見訳 出版社 筑摩書房 出版年 2023
参考書 書名 面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方 : 論文刊行ゲームを超えて ISBN 9784561267966
著者名 M・アルヴェッソン, J・サンドバーグ [著] ; 佐藤郁哉訳 出版社 白桃書房 出版年 2024
参考書 書名 質的研究法マッピング : 特徴をつかみ、活用するために ISBN 9784788516472
著者名 サトウタツヤ, 春日秀朗, 神崎真実編 出版社 新曜社 出版年 2019
備考
研究室の推奨文献や自身の研究に関する論文を日々積極的に読むこと
また、指導教員の研究内容について調査したい場合は以下を参照のこと
https://researchmap.jp/k-saka

研究室の推奨文献は以下を確認すること
https://ordinary-dog-183.notion.site/c103bbe5c588477fbc7ed1aef7510950
メッセージ
将来の研究やキャリアを見据えて、グローバルイヤーの計画をしっかり立てましょう。
キーワード
デザイン研究、サービスデザイン、システムデザイン、ウェルビーイング、スマートシティ、シチズンシップ、社会課題、地域問題、リーダーシップ、起業、グローバルイヤー、研究計画

(2024年度履修生研究テーマ)
・グループワーク内でのコミュニケーションをとりやすい環境の探索
・コミュニティの力で生まれる幸福探求
・オノマトペで表すワタシの気持ち
・人々が信頼して情報を受け取る媒体は何か?
・ひとりのニンゲンとして考える
・AI時代における非認知能力教育

(2023年度履修生研究テーマ)
・多文化間の人間関係はどうあるべきか
・ハンガリーでの調査を通じた食料問題へのアプローチの発見
・幸せを感じる経験や場のデザイン
・コミュニティスポーツの社会的な機能に関する研究
・自他の感情表現理解と最適なサービスの提供
・デザイン思考を通じた地域リーダーの育成
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
グローバルイヤーまとめ
履修条件
履修者は6名を上限とする。
履修希望者が多数の場合、1年次のデザイン科目の履修状況や成績、デザイン活動により選考を行う。
連絡先
k-saka[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
質問や相談がある場合はメールで予約してください。

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