タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期前半 金5~6   6.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011163 社会調査法Ⅰ(質的調査)[Social Research Methods I] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
星野 晋[HOSHINO Shin]
担当教員[ローマ字表記]
星野 晋 [HOSHINO Shin]
特定科目区分   対象学生 b 対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
社会調査法Iでは,主に観察,聞き取り,エスノグラフィー等から構成される質的アプローチを用いた社会調査の視点と方法を学ぶ。質的アプローチは,ある人びとや出来事を理解するために,調査者が実際の現場で見たこと,経験したこと,聞いたことを要約・編集し,その場に居合わせなかった他の研究者や一般の人たちとシェアできるようまとめあげる過程である。観察やインタビューの方法,エスノグラフィーの書き方等について,グループワークを通して実践的に学ぶとともに,調査にともなう認識論や倫理上の課題についても考える。また,フィールドワークに先立って,事前の情報収集のやり方と必要性についても学ぶ。
授業の到達目標
本授業は受講者が,質的調査を実際に行えるようになること,具体的には,事前に調査対象に関する情報を収集する方法,観察,インタビューなどの調査方法を理解し実践できる,調査において発生する倫理的問題を理解し,それに配慮した調査を行えることを目的としている。
授業計画
【全体】
授業の初期段階で質的調査の概論として,質的調査の意義・魅力とともに難しさを確認し,また調査における倫理や事前の情報収集の必要性について解説する。第4回からは観察やインタビューについての方法と留意点,レポートの作成について解説するとともに,学生が調査の基礎的な部分を実際に行い,さらにグループで議論することで実践的に学ぶ。。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション・質的調査とは 授業全体のガイダンスを行った後,質的調査を行う理由,量的アプローチとの違い,調査に伴う認識論などについて検討する。 本日の授業内容を確認するなど復習し、振り返りコメントをMoodleに記入する(90分)。
第2回 他者理解・認識論・倫理
社会調査における自身の立ち位置や他者理解をめぐる認識論について概説し、また調査倫理についても触れる。 本日の授業内容を確認するなど復習し、振り返りコメントをMoodleに記入する(90分)。
第3回 質的調査の準備運動 具体的な調査方法のポイントについて概説する 本日の授業内容を確認するなど復習し、振り返りコメントをMoodleに記入する(90分)。任意の写真を用意し、その写真を説明する文章を作成して提出する(90分)
第4回 観察と記述 観察と記述の整合性をどのようにとるか、グループワークを通して理解する 本日の授業内容を確認するなど本日の授業内容を確認するなど復習し、振り返りコメントをMoodleに記入する(90分)。グループワークを踏まえて、写真説明の修正版を作成し提出する(60分)
第5回 調査計画の作成 最終課題に向けて、どのように調査計画を立てたらよいか、フォーマットに即して概説する。 本日の授業内容を確認するなど復習し、振り返りコメントをMoodleに記入する(90分)。次回までに自身の調査計画を作成する(90分)
第6回 インタビュー・フロー インタビューのポイントの概説、インタビュー・フローの作成方法の解説後、チームで次回行う模擬的インタビューのフロー(グループ共通版)を作成してみる Moodleに記入する(90分)。次回までに模擬的インタビューフロー(グループ共通)に個別の内容を加えて整理したものを作成する(90分)
第7回 インタビューを楽しむ グループ内で模擬的にインタビューを実施し、そのプロセスについて振り返り、評価する。 本日の授業内容を確認するなど復習し、振り返りコメントをMoodleに記入する(90分)。次回までにインタビュー結果を文章化する(90分)
第8回 結果の分析・解釈・記述および総括 調査で得られた質的情報の整理・分析・解釈の方法について講義する 本日の授業内容を確認するなど復習し、振り返りコメントをMoodleに記入する(90分)。各自調査結果をレポートにまとめて提出(120分)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 10% C: 20% D: 10%
成績評価法
毎回の授業コメント(4×8=32%)、宿題(5×4=20%)、最終レポート(40%)、授業態度等(8%)で評価する。原則全出席を求めるが、やむを得ない事情による欠席は2回までとし、出席6回未満は欠格として評価しない。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用せず,Moodleに資料等をアップする。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
授業期間で学修を終えるのではなく、グローバルイヤー時の研究やPBLにおいて調査法を駆使できるよう、自主的により高次の調査法を学修しつづけるようにしてください。
キーワード
質的調査,フィールドワーク,インタビュー,観察,調査倫理,エスノグラフィ
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
社会調査法Ⅱ、グローバルイヤー準備、グローバルイヤーまとめ、プロジェクト型課題解決研究
履修条件
連絡先
hoshino@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時。メール等でアポイントメントをとること。

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