タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期後半 木3~4    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011165 科学技術史[History of Science and Technology] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
秋谷 直矩[AKIYA Naonori]
担当教員[ローマ字表記]
秋谷 直矩 [AKIYA Naonori]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本科目では、今日我々が自明と見なしている科学技術と社会の関係・あり方が形成されてきた史的プロセスを講義形式で概観する。各回ではさまざまな科学技術の社会史を取り上げる。それにより、国家政策・国際関係・社会運動・社会制度などの社会的背景とのかかわりのもとで科学技術の発展と受容があることを理解してもらう。本科目で獲得した視点は、3年次以降のコア科目や展開科目の科学技術論関係の諸科目を理解するための不可欠な基盤となる。
授業の到達目標
高度科学技術社会(ハイテク社会)で主体的な生活者として生きていくために,現代の科学技術が成立する経緯に関する必須の基本知識を習得し,主体的かつ客観的に考察する態度を涵養する。
 さらには,歴史に対して「なぜ」という疑問を発することができる能力ならびに近未来の科学技術社会への洞察力を養う。
授業計画
【全体】
本科目では、各回のテーマに関して歴史的観点から説明する。それにより、受講生に対して、科学技術と社会の関係に関して歴史的観点から学ぶことの重要性を理解してもらう。
なお、履修者の様子や興味関心を踏まえて、各回のテーマを変更する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション 本科目の概要を説明する。 本シラバスを熟読してくること(目安時間1時間)
予習課題(目安1時間)
講義形式で実施する。授業資料は授業後の復習用にmoodleにアップする。
第2回 通信機器と社会関係の社会史 通信機器と社会関係について、歴史的観点から説明する。 復習課題(目安30分)
予習課題(目安1時間)
講義形式で実施する。授業資料は授業後の復習用にmoodleにアップする。
第3回 家庭電化製品とジェンダーの社会史 家庭電化製品とジェンダーの関係について、歴史的観点から説明する。 復習課題(目安30分)
予習課題(目安1時間)
講義形式で実施する。授業資料は授業後の復習用にmoodleにアップする。
第4回 自転車と社会運動の社会史 自転車と社会運動の関係について、歴史的観点から説明する。 復習課題(目安30分)
予習課題(目安1時間)
講義形式で実施する。授業資料は授業後の復習用にmoodleにアップする。
第5回 監視技術と差別の社会史 監視技術と差別の関係について、歴史的観点から説明する。 復習課題(目安30分)
予習課題(目安1時間)
講義形式で実施する。授業資料は授業後の復習用にmoodleにアップする。
第6回 スポーツ・テクノロジーとアスリートの身体・ルールの社会史 スポーツ・テクノロジーとアスリートの身体・ルールの関係について、歴史的観点から説明する。 復習課題(目安30分)
予習課題(目安1時間)
講義形式で実施する。授業資料は授業後の復習用にmoodleにアップする。
第7回 工業化と修理する権利の社会史 工業化と修理する権利の関係について、歴史的観点から説明する。 復習課題(目安30分)
予習課題(目安1時間)
講義形式で実施する。授業資料は授業後の復習用にmoodleにアップする。
第8回 試験 最終試験を行う。 講義全体の復習(目安6時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
毎回のミニレポートの記載内容(40%)および、最終試験(60%)の内容により評価を行う。なお、3回以上の欠席は欠格とする。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しない。各回でさまざまな文献を紹介するので、興味関心に応じて実際に手に取ってほしい。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 よくわかる現代科学技術史・STS ISBN 9784623092154
著者名 塚原東吾 [ほか] 編著 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2022
参考書 書名 電話するアメリカ : テレフォンネットワークの社会史 ISBN 4757140185
著者名 クロード・S.フィッシャー著 ; 吉見俊哉, 松田美佐, 片岡みい子訳 出版社 NTT出版 出版年 2000
参考書 書名 お母さんは忙しくなるばかり : 家事労働とテクノロジーの社会史 ISBN 4588364219
著者名 ルース・シュウォーツ・コーワン著 ; 高橋雄造訳 出版社 法政大学出版局 出版年 2024
参考書 書名 自転車と女たちの世紀 : 革命は車輪に乗って ISBN 4910511385
著者名 ハナ・ロス著 ; 坂本麻里子訳 出版社 Pヴァイン 出版年 2023
参考書 書名 ダーク・マターズ : 監視による黒人差別の歴史とテクノロジー ISBN 4750357898
著者名 シモーヌ・ブラウン著 ; 野中香方子訳 出版社 明石書店 出版年 2024
参考書 書名 スポーツを変えたテクノロジー : アスリートを進化させる道具の科学 ISBN 4826902190
著者名 スティーヴ・ヘイク著 ; 藤原多伽夫訳 出版社 白揚社 出版年 2020
参考書 書名 修理する権利 : 使いつづける自由へ ISBN 479177695X
著者名 アーロン・パーザナウスキー著 ; 西村伸泰訳 出版社 青土社 出版年 2025
備考
上記文献のうち、塚原ほか(2022)は、本科目の主題に関して最初に読んでほしい総論的な文献として挙げている。ただし、その内容は現代科学技術史に限定されている。
それ以外は、各回の主題に関する文献のうち次に読んでほしい文献として挙げている。授業内で他にもさまざまな文献を紹介する。
メッセージ
社会がどうあるべきかを考える際、科学技術と社会の関係に関する歴史を知ることは非常に重要である。人工的に作られた文系・理系の枠を超えて科学技術と社会の関係について学んでほしい。
キーワード
科学、科学史、科学技術、社会、社会史、科学技術社会論(STS)
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
科学技術哲学、科学技術と社会、科学技術論演習すべて
履修条件
連絡先
akiya@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時。事前にアポを取ってもらえると助かります。

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