タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期前半 金3~4   0.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011167 社会学概論[Introduction to Sociology] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
秋谷 直矩[AKIYA Naonori]
担当教員[ローマ字表記]
秋谷 直矩 [AKIYA Naonori]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
社会学とは、社会を対象とした社会科学の一分野である。社会学はその名の通り「社会」を研究対象とする。私たちは生まれたその日から社会のメンバーとして日常生活を送っている。そこでは、さまざまな社会の力に影響されている。たとえば、「おはよう」と言われたら「おはよう」と返すべきだ、大学には進学した方がよい、子どもは結婚してから産むべきだ、など。このような、特定の向きに私たちを方向付ける力は何だろうか?また、そこで私たちは具体的に何を経験しているのだろうか?社会学はこのような「社会」のあり方を量的・質的調査によって調べ、そのよりよいあり方を考える学問である。
本講義では、日常生活の身近な出来事を入り口に、現代社会に生じているさまざまな現象について社会学の道具立てを用いて解説する。それを通して、社会学の対象および基本的な考え方を学ぶ。以上の科目概要は、国際総合科学部ディプロマポリシー1(「科学技術や思想・文化、政治・経済に関して幅広い学識を有し、基本的なアカデミック・スキルを駆使して、その学識を活用することができる能力」)の涵養に対応している。
授業の到達目標
社会学の基礎概念を理解する。現代社会に起こっているさまざまな現象について、社会学の道具立てを用いて思考することができる。
授業計画
【全体】
現代社会のさまざまな現象について、社会学の道具立てを用いて概説する
標準的な進め方として、以下を予定している。
(1)前回の講義に対する質問へのアンサー(20分)
(2)教科書の概説(40分)
(3)発展的トピックの検討(20分)
(4)関連する研究論文の紹介(5分)
(5)次回のアナウンス(5分)
各回の項目は教科書の目次に対応している。
平常点評価として毎回小レポートを課す。また、最終レポートも課す。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション イントロダクションとして、講義内容、スケジュール、評価方法について説明する。そのうえで、本講義の基本方針として、社会学の基本的な考え方について説明する。 復習課題(1時間)と予習課題(30分)を課す。
第2回 出生 社会における「出生」を理解するために、「数量データによる社会の記述」と「概念の理解」の2つのアプローチから説明する。 復習課題(1時間)と予習課題(30分)を課す。
第3回 学ぶ/教える 社会における「学ぶ/教える」を理解するために、「数量データによる社会の記述」と「概念の理解」の2つのアプローチから説明する。 復習課題(1時間)と予習課題(30分)を課す。
第4回 働く 社会における「働く」を理解するために、「数量データによる社会の記述」と「概念の理解」の2つのアプローチから説明する。 復習課題(1時間)と予習課題(30分)を課す。
第5回 結婚・家族 社会における「結婚・家族」を理解するために、「数量データによる社会の記述」と「概念の理解」の2つのアプローチから説明する。 復習課題(1時間)と予習課題(30分)を課す。
第6回 病い・老い 社会における「病い・老い」を理解するために、「数量データによる社会の記述」と「概念の理解」の2つのアプローチから説明する。 復習課題(1時間)と予習課題(30分)を課す。
第7回 社会における「死」を理解するために、「数量データによる社会の記述」と「概念の理解」の2つのアプローチから説明する。 復習課題(1時間)と予習課題(30分)を課す。
第8回 まとめ 本講義の総まとめを行う。併せて、最終課題と成績評価方法について説明する。 最終課題に取り組むこと。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 5% C: --% D: --%
成績評価法
授業内のミニレポートと最終レポートで評価する。
ミニレポート40%、最終レポート60%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 社会学入門:社会とのかかわり方 ISBN 9784641150461
著者名 筒井淳也・前田泰樹 出版社 有斐閣 出版年 2017
備考
教科書は生協で購入すること。
また、講義初回までに各自入手すること。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 社会を知るためには ISBN 9784480683823
著者名 筒井淳也著 出版社 筑摩書房 出版年 2020
参考書 書名 社会学の基礎 ISBN 9784641174931
著者名 小池靖, 貞包英之編 出版社 有斐閣 出版年 2024
備考
本講義は全8回であることと、量的・質的研究双方の観点から各トピックを考えることができるという点から、7章構成の『社会学入門:社会とのかかわり方』を教科書に採用しています。
副読本として、同じ著者による『社会を知るためには』を読むと、社会学がどのような課題に取り組む学問であるのかが大掴みできるようになると思います(新書なので読みやすいです)。
講義で扱わなかった社会学のほかのトピックを知りたい場合は、『社会学の基礎』を次に手にとる本としてお勧めします。
メッセージ
予習・復習を必ずすること。
キーワード
社会学、社会調査、概念の理解、数量データ
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
社会調査法Ⅰ(質的調査)、社会調査法Ⅱ(量的調査)、秋谷担当科目
履修条件
連絡先
akiya[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時。事前にアポを取ってもらえると助かります。

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