タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期前半 火7~10   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011172 サービスデザイン[Service Design] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂口 和敏[SAKAGUCHI Kazutoshi]
担当教員[ローマ字表記]
坂口 和敏 [SAKAGUCHI Kazutoshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本演習の目的は、山口大学の理念である「発見し、はぐくみ、かたちにする」というデザイン思考プロセスの実践を通して、新たな価値を創造する力と調整・統合能力の発展である。

本演習は連携先の企業を迎え、実学に基づくデザインプロジェクトを行う。


本演習は、座学と演習を通じて、サービスをデザインするためのスキル、知識を提供する。
具体的には、以下の6原則を身につけることを目的とする。
1.ユーザー中心
2.共創
3.インタラクションの連続性
4.物的証拠
5.全体的な視点
6.反復的な設計

本講義は、以下のスキル、知識を前提とする。
- グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、スペースデザイン、UX、サービスデザインに関する基礎的な知識とスキル
- リサーチ、アイディエーション、プロトタイピング、実装のデザインプロセスに関する基礎的な知識とスキル

履修後はHCD基礎検定を受験することを推奨する。
https://hcs-cc.org/hcd/

なお、本講義は担当教員の実務経験(UX・サービスデザイン)に基づく実践的な教育である。
授業の到達目標
本講義の目標は、デザインプロセスに関する中級程度の知識とスキルの獲得にある。
- 観察、インタビューを含む調査手法
- 戦略、ビジョン、コンセプト、ユーザ体験を含むコンセプト構築手法
- プロトタイピングツールとメソッド
- 評価手法
授業計画
【全体】
本演習は、デザイン概論にて学習したデザイン思考やデザイン演習にて実践したデザインプロセスに関連したスキル、知識を前提とする。
利用者中心の考え方に基づき、サービスをデザインする方法を演習を通して習得する。
社会課題をテーマとした新たなサービスを構想し、プロトタイピングによって具体的なインタラクションデザインを行う。
講義時間はデザインレビューを行うため、授業外に制作を行いレビューを受けられる準備をした上で参加することを前提とする。
対面を基本とするが、授業の内容によってはオンラインで実施する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション 最初に演習の概要を説明する。複雑な社会課題解決に求められる基本的な知識、技術を教授する。 第2回と同じ
第2回 社会課題の理解 課題の背景について説明する。デザインリサーチとプロトタイピングについて教授する。(専門家による講義) 次回のデザインレビューに向けてプロトタイプを作成する(学習時間の目安:5時間)
第3回 デザインレビュー(プロトタイピング) プロトタイプのデザインレビューを受ける 第4回と同じ
第4回 プロトタイピングの理解 プロトタイピングに求められる基本的な知識、技術を教授する。 次回のデザインレビューに向けてプロトタイプを作成する(学習時間の目安:5時間)
第5回 デザインレビュー(プロトタイピング) プロトタイプのデザインレビューを受ける 第6回と同じ
第6回 サービスデザインの理解 サービス理論やサービスデザインに求められる基本的な知識、技術を教授する。 次回のデザインレビューに向けてプロトタイプを作成する(学習時間の目安:5時間)
第7回 中間発表 中間発表ではポスターとプロトタイプを用いて発表し、ディスカッションを行う(専門家を交えた講評会形式を想定) 第8回と同じ
第8回 中間発表 中間発表ではポスターとプロトタイプを用いて発表し、ディスカッションを行う(専門家を交えた講評会形式を想定) 中間発表の振り返りを行う(学習時間の目安:2時間)
第9回 チームビルディング 中間発表のアイデアに基づきチームをつくる 第10回と同じ
第10回 デザインメソッドの理解 デザインメソッドを理解し、チームで実践する 次回のデザインレビューに向けてプロトタイプを作成する(学習時間の目安:5時間)
第11回 デザインレビュー(サービスデザイン) サービスデザインのデザインレビューを受ける 第12回と同じ
第12回 デザインレビュー(サービスデザイン) サービスデザインのデザインレビューを受ける 次回のデザインレビューに向けてプロトタイプを社会実装する(学習時間の目安:5時間)
第13回 デザインレビュー(社会実装) 社会実装のデザインレビューを受ける 第14回と同じ
第14回 デザインレビュー(社会実装) 社会実装のデザインレビューを受ける 次回の最終発表に向けてプレゼンテーション準備を行う(学習時間の目安:5時間)
第15回 成果発表 成果発表ではポスターとプロトタイプを用いて発表し、ディスカッションを行う(専門家を交えた講評会形式を想定) 演習全体を通してを振り返りを行う(学習時間の目安:2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 25% B: 25% C: 25% D: 25%
成績評価法
本講義は、プレゼンテーションによって評価を行なう。
講義時間はデザインレビューを行うため、授業外に制作を行いレビューを受けられる準備をした上で参加することを前提とする。

成績評価は授業態度10%、中間発表45%、最終発表45%とし、
事前連絡なく2回以上欠席した場合は欠格とする。
ルーブリック等の評価基準
ファイル名 備考
ルーブリック等の評価基準 コモンルーブリック.pdf
(注)ルーブリックとは、評価水準である「尺度」と、尺度を満たした場合の「特徴の記述」で構成される評価指標のことを言います。
教科書にかかわる情報
備考
適宜レジュメ等を配付します。

演習で使用するデザイン手法は以下のサイトを参考にすること
Service Design Tools
Master in Service Design and the Service Innovation Academy of POLI.design - Politecnico di Milano
https://servicedesigntools.org/
参考書にかかわる情報
参考書 書名 This is service design thinking : basics--tools--cases : 領域横断的アプローチによるビジネスモデルの設計 ISBN 4861008522
著者名 マーク・スティックドーン, ヤコブ・シュナイダー編著 出版社 ビー・エヌ・エヌ新社 出版年 2013
参考書 書名 This is service design doing. : サービスデザインの実践 ISBN 4802511248
著者名 マーク・スティックドーン [ほか] 編著 出版社 ビー・エヌ・エヌ新社 出版年 2020
参考書 書名 ビジネスで活かすサービスデザイン : 顧客体験を最大化するための実践ガイド ISBN 480251025X
著者名 ベン・リーズン, ラヴランス・ロヴリー, メルヴィン・ブランド・フルー著 ; 高崎拓哉訳 出版社 ビー・エヌ・エヌ新社 出版年 2016
参考書 書名 これからのマーケティングに役立つ、サービス・デザイン入門 : 商品開発・サービスに革新を巻き起こす、顧客目線のビジネス戦略 ISBN 9784861009976
著者名 J.マルゴス・クラール著 ; 郷司陽子訳 出版社 ビー・エヌ・エヌ新社 出版年 2015
参考書 書名 マッピングエクスペリエンス : カスタマージャーニー、サービスブループリント、その他ダイアグラムから価値を創る ISBN 487311800X
著者名 James Kalbach著 ; 武舎広幸, 武舎るみ訳 出版社 オライリー・ジャパン 出版年 2018
備考
自習や復習のために各自で参考書を購入することを推奨する。
メッセージ
本演習はデザイン思考とシステム思考の両面からサービスをデザインする方法を学びます。
複雑な社会の一員として私たちに求められる意識や行動は何なのか?
そのためのサービスエコシステムのアクターとなるために必要な直感的なインタフェースとは?
様々なデザイン手法を体型的に学びながら皆さんと一緒に新しいサービスのあり方を考えていきます。
キーワード
行動変容、習慣化、価値共創、デザインプロジェクト、サービス、サービスデザイン、エシカル、倫理、インタラクションデザイン、インタラクティブデザイン、システムデザイン、インタラクション、インタフェース、情報デザイン、ユーザエクスペリエンス、UIUX、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
基盤科目「デザイン概論」、「デザイン演習」
創造支援科目「ユーザエクスペリエンス」、「デザイン基礎(スケッチ・ダイアグラム)」、「ワークショップデザイン」、「スペースデザイン」
履修条件
製作物を個別指導するため、最大24名程度のチーム制を想定する。
抽選の場合は、創造支援科目の履修者を優先する。
連絡先
k-saka[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
質問や相談がある場合はメールで予約してください。

ページの先頭へ