タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期後半 火7~8,金7~8    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011252 科学技術論演習Ⅱ(生態環境論)[Science and Technology Seminar II] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
北西 功一[KITANISHI Koichi]
担当教員[ローマ字表記]
北西 功一 [KITANISHI Koichi]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業では人間と自然の間に生じる問題を取り上げ、その問題について教員による講義及び学生自身が収集した情報に基づいて、チームでその問題の解決策やプロジェクトを考え、プレゼンテーションを行う。テーマはアフリカにおけるカカオ栽培である。カカオ栽培と自然環境の関係、地域住民の生活、カカオの流通、チョコレートの作り方、フェアトレード、日本のチョコレート会社の取り組みなどについて基本的な情報を講義で提供し、各自が興味・関心を持った点を自身で調べていく。最終的には自身がチョコレート会社の社員だったらどのような取り組みを行うかを考える。
この授業ではDP4-2科学技術・社会洞察力、DP4-3触媒能力、DP4-4調整・統合能力を主に身につける。
授業の到達目標
地域社会や国際社会、様々な規模・地域において多様な課題が生じている。これらの社会的な課題対し積極的に関与するには、科学・技術や文化・社会など幅広い知識とそれらを総合的に活用し、情報収集や問題点の整理、更に適切な課題の設定と解決へとつながる実践力が求められる。本科目では、そのための科学技術に関わる基本的な知識や技術の習得と共に、科学技術と社会が関わる諸問題に対する自発的な疑問と思考を育み、課題解決に向けて積極的に関与するための実践的な基盤を育むことを目的とする。
授業計画
【全体】
まず、一回目の授業ではこの授業についてのガイダンスをおこない、カカオ栽培に関するドキュメンタリー番組を見る。二回目以降は、アフリカのカカオ栽培に関わる講義と個人による情報収集と整理、グループワーク、プレゼンテーションを行う。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業のガイダンス及びカカオ栽培における児童労働問題の紹介 授業の進め方、カカオ栽培における児童労働の問題を紹介するドキュメンタリー番組を視聴する。 番組視聴の振り返り(目安時間:4時間以上)
第2回 チョコレートの材料・作り方
チョコレートの材料について、販売されている板チョコのパッケージを読み解くとともに、ウェブサイトでチョコレートの作り方を学ぶ。 チョコレートの材料と作り方について、授業での説明をもとに、ウェブサイトから情報を集めてまとめ、提出する。(目安時間:4時間以上)
第3回 カカオのサプライチェーンをたどる1
カカオの栽培
カメルーンの熱帯雨林地域を例にカカオ栽培を紹介
アフリカ熱帯雨林の人々の生活について振り返る。(目安時間:4時間以上)
第4回 カカオのサプライチェーンをたどる2
カカオの生産国内での流通
カカオ生産国のカカオに関する政策の移り変わりと生産者価格の推移。
政府の政策や国際関係が生産者価格の変動に与える影響と、生産者価格の変動が農家に与える影響について振り返る(目安時間:4時間以上)
第5回 カカオのサプライチェーンをたどる3
カカオ豆の貿易
FAOSTATのデータベースを使い、カカオの生産量、貿易量についてのデータを収集・分析する。
カカオ及びカカオ製品の国ごとの輸出、輸入量の表を作成する(目安時間:4時間以上)
第6回 カカオのサプライチェーンをたどる4
カカオ豆の国際価格
ICCOのデータベースを使い、カカオの貿易量についてのデータを収集・分析する。
カカオの国際価格についてICCOのデータを利用してグラフを作成する(目安時間:4時間以上)
第7回 フェアトレードとカカオ・チョコレート1
フェアトレードの歴史と日本の小規模フェアトレード団体 日本の小規模フェアトレード団体のチョコレートについて調べる(目安時間:4時間以上)
第8回 フェアトレードとカカオ・チョコレート2

大規模ラベル型フェアトレード団体について 大規模ラベル型フェアトレード団体の児童浪々への取り組みについて調べる(目安時間:4時間以上)
第9回 日本のチョコレート会社の児童労働に対する取り組み1 グループに分かれ、チョコレート会社の児童労働の取り組みを調べる グループで役割分担をし、必要な情報を収集をする(目安時間:4時間以上)
第10回 日本のチョコレート会社の児童労働に対する取り組み2 グループに分かれ、チョコレート会社の児童労働の取り組みを調べる。発表用のスライドを作成する。 グループで役割分担をし、必要な情報を収集をする。発表用のスライドを完成させる(目安時間:4時間以上)
第11回 日本のチョコレート会社の児童労働に対する取り組み3 グループごとのプレゼン(前半) 自身のグループおよび他のグループが発表したチョコレート会社の取り組みを振り返る(目安時間:4時間以上)
第12回 日本のチョコレート会社の児童労働に対する取り組み4 グループごとのプレゼン(後半) 自身のグループおよび他のグループが発表したチョコレート会社の取り組みを振り返る(目安時間:4時間以上)
第13回 児童労働削減の取り組みの企画1 もし、あなたがチョコレート会社の社員だったら?もしくは自身でチョコレート会社を作るなら、児童労働問題に対してどうするかについての企画を、グループごとに作る。情報収集とアイディア出し グループでの役割分担に基づき、必要な情報を収集する(目安時間:4時間以上)
第14回 児童労働削減の取り組みの企画2 企画の具体化、プレゼンの準備 グループで役割分担し、スライドを完成させる(目安時間:4時間以上)
第15回 児童労働削減の取り組みの企画3 グループごとのプレゼンテーション(前半) 各グループの企画を振り返る(目安時間:4時間以上)
第16回 児童労働削減の取り組みの企画4 グループごとのプレゼンテーション(後半) 各グループの企画を振り返る(目安時間:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内のミニレポート、宿題、グループによるプレゼンテーション(グループ評価)で評価する。
ミニレポート30%、宿題35%、プレゼンテーション35%
教科書にかかわる情報
備考
授業で用いる資料は教員が授業時に指示するとともに、自身で探す。
参考書にかかわる情報
備考
該当なし
メッセージ
自分たちがチョコレートを食べるときに、このチョコレートの原料を誰がどこでどのように作っているのかということに思いをはせることができ、それによって自身の行動が変化することになったら良いと思います。
キーワード
アフリカ、熱帯雨林、カカオ、チョコレート
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
kitanisi@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時。連絡をもらえれば日時を調整します。

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