タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期前半 月9~10,木9~10   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011254 科学技術論演習Ⅲ(地球環境と持続可能性)[Science and Technology Seminar III] 英語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
杉井 学[SUGII Manabu]
担当教員[ローマ字表記]
杉井 学 [SUGII Manabu]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 地球の創生から現在までの環境変化の歴史に基づいた地球環境と生物群集との相互作用(環境作用と環境形成作用)と地球環境の維持プロセスの理解を目的とする。そのうえで,演習を通して化石燃料を主体とするエネルギー消費がもたらした地球環境の恒常性の低下について考察し,その影響と原因を考える。現在と将来のエネルギー問題等に対処できる持続可能なエネルギー調達手法や環境保全方法を提案できる能力を養う。
授業の到達目標
地域社会や国際社会、様々な規模・地域において多様な課題が生じている。これらの社会的な課題対し積極的に関与するには、科学・技術や文化・社会など幅広い知識とそれらを総合的に活用し、情報収集や問題点の整理、更に適切な課題の設定と解決へとつながる実践力が求められる。本科目では、そのための科学技術に関わる基本的な知識や技術の習得と共に、科学技術と社会が関わる諸問題に対する自発的な疑問と思考を育み、課題解決に向けて積極的に関与するための実践的な基盤を育むことを目的とする。
授業計画
【全体】
 この講義は講義と演習からなる。食物連鎖に基づく生態系のメカニズムについて学んだ後,キャンパス内の動植物分布について調査する。その後,ペットボトルを使って作る“小さな地球”(生態系の仕組みを模した閉鎖系物質循環環境)を設計し実践する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス 講義内容や演習の進め方,資料のダウンロード方法,評価方法の説明する。 講義資料の事前学習(時間:60分)
第2回 地球環境と生態系 地球環境構築の特徴と生態学の歴史について解説する。 講義資料の事前学習(時間:60分)
第3回 「小さな地球 Ver. 1」設計 ペットボトル内だけで実現できる物質循環システムを設計する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第4回 「小さな地球 Ver. 1」製作 設計した物質循環システムを実践する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第5回 食物網と持続可能性の概念 地球環境内で循環する物質の流れを炭素と窒素に注目して解説する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第6回 生物分布調査 キャンパス内での動植物の分布を調査する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第7回 「小さな地球 Ver. 1」考察と改良 小さな地球の内部環境を考察し,改良設計を行う。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第8回 「小さな地球 Ver. 2」設計 持続可能性向上のためのディスカッションを行い「小さな地球」の再設計を行う。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第9回 「小さな地球 Ver. 2」製作 設計した物質循環システムを実践する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第10回 食物網の作図 調査生物の分布をもとに食物網を作図する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第11回 環境と生物の相互作用 生態系を形成するために欠かせない生物同士の関わり合いと環境が生物に,また生物が環境に与える影響等を解説する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第12回 「小さな地球 Ver. 2」考察と改良 小さな地球の内部環境を考察し,改良設計を行う。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第13回 「小さな地球_Ver. 3」設計 持続可能性向上のためのディスカッションを行い小さな地球の再設計を行う。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第14回 「小さな地球 Ver. 3」製作 設計した物質循環システムを実践する。 講義資料の事前学習と実習計画づくり(時間:90分)
第15回 結果報告と考察 「小さな地球」製作について結果を報告しあい,地球環境の持続可能性について考えをまとめて結論を出す。 最終レポート作成(時間:180分)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 50% B: 10% C: 40% D: --%
成績評価法
実験 30%、学期末のレポート 70%
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
備考
教科書は使用しないが,毎回の講義資料は,電子データファイルとしてダウンロードできるようMoodle Webサイトに公開する。
メッセージ
ミジンコやオオカナダモなどの生体を扱う簡単な実験を繰り返し行いますので留意してください。
キーワード
生態系、物質循環、食物網
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
生物多様性、バイオテクノロジー
履修条件
連絡先
manabu@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜日・午後

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