タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期後半 火9~10,金9~10   6.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011255 インクルーシブデザイン[Inclusive Design] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
冨本 浩一郎[FUMOTO Koichiro]
担当教員[ローマ字表記]
冨本 浩一郎 [FUMOTO Koichiro]
特定科目区分   対象学生   対象年次 3~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本科目は、社会における課題発見と解決能力の基礎を身につけることを目的とする。特に社会的排除に対する解決策をユーザー参加型のアプローチでデザインするインクルーシブデザインの考え方と方法について学ぶ。インクルーシブデザインは、1990年代にイギリスで発祥したユーザー参加型デザインの考え方である。これはデザインによって社会的包摂を達成しようとする考え方で、社会環境や製品およびサービスなどから排除された人々を、デザインプロセスに取り込み、共に課題を発見しながらメインストリーム(商業的に主流)の解決策をデザインとして達成するアプローチである。
授業の到達目標
本講義は受講者が,
1.ユーザー中心デザインの背景と全体像を把握,インクルーシブデザインの特徴の理解と専門用語その他の基本的知識を習得する,
2.デザインパートナーとしてのユーザーとの恊働の中で,課題発見から解決策デザインまでのプロセス構築の基本的スキルを習得する,
3.デザインパートナーが持つ潜在的な情報を獲得するためのユーザーリサーチ手法の理解と体験による習得によって観察力と洞察力を高める,
4.ユーザーリサーチを経て,本質的な課題を導きだし,エキストリームからの発想とイノベーションとの関係を体得する,
5.発見した課題そのものや,発想したアイデアの視覚化をもってプレゼンテーション力を高める,
ことを目的とする。
授業計画
【全体】
授業は講義と実践的なデザンプロジェクトによって行う。授業の初期で内容の概説を行い、中盤以降でインクルーシブデザイン演習として、学外の協力者をデザインパートナーに共に課題を発見しデザインするユーザー参加型のデザインプロジェクトを行い理解を深める。
デザインプロジェクトでは、グループに分かれて実際のデザインパートナーとともに課題発見から解決策を導きだしデザインする。そのデザインを最終提案としてプレゼンテーションを行う。デザインパートナーの課題を理解・共有するために、リサーチの回ではパートナーの生活環境に出向いて実施する。履修者はこのリサーチへの参加を必須とする。
開講スケジュールは基本的に時間割に示された時間とするが、回によっては変更する場合がある(詳細は別途、事前に周知する)。特に、前述のリサーチは参加必須であるため、履修登録時に十分確認しておくこと。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 インクルーシブデザイン概説 ① 授業の全体像およびインクルーシブデザインの考え方について説明を行う。 【事前学習】事前に提示する資料を読んで予習しておく。(60分)
第2回 インクルーシブデザイン概説 ② インクルーシブデザインについて事例や具体的なデザインプロセスについて説明する。 【事前学習】事前に提示する資料を読んで予習しておく。(60分)
第3回 ゲストトーク ① 本科目に関連のある実務者による講演を行う。 授業内で指示した内容について復習する(60分)
第4回 ゲストトーク ② 本科目に関連のある実務者による講演を行う。 授業内で指示した内容について復習する(60分)
第5回 ゲストトーク ③ 本科目に関連のある実務者による講演を行う。 授業内で指示した内容について復習する(60分)
第6回 インクルーシブデザイン演習(1):概要説明とアイスブレイク 演習課題の説明を行う。デザインパートナーの紹介や、チームに分かれてアイスブレイクを行う。同時にリサーチについての注意点などの説明を行う。
デザインパートナーは学外の施設を予定している。詳細については授業内で説明する。
各自復習しておく(120分)
第7回 インクルーシブデザイン演習(2):ユーザーリサーチ ① 実際のデザインパートナーを中心に課題発見のためのフィールドワークを行う。 【事後学習】次回のレビューまでにユーザーリサーチ結果と分析結果をまとめておく。(120分)
第8回 インクルーシブデザイン演習(3):ユーザーリサーチ ② 実際のデザインパートナーを中心に課題発見のためのフィールドワークを行う。
デザインパートナーの生活環境に訪れて課題発見を行う。
【事後学習】次回のレビューまでにユーザーリサーチ結果と分析結果をまとめておく。(120分)
第9回 インクルーシブデザイン演習(4):課題の分析・共有 フィールドワークで得た情報を基に、課題の分析を行う。分析の結果として、解決すべき最重要課題を抽出する。
多様なユーザーを包含しうる機能や体験、解決策のためのマルチプルシナリオを描く。また課題構造が類似した事象の調査・情報収集を行う。必要に応じて、プロトタイピングを並行する。適宜チームごとにレビューを行う。
【事後学習】次回のレビューまでにアイデアをまとめておく。(120分)
第10回 インクルーシブデザイン演習(5):アイデア創出,ブレーンストーミング 2回にわたり,解決策のアイデア創出を行う。
課題とコンセプトに基づいて,ブレンーンストーミング,プロトタイピングを行い,解決策のキーとなるアイデアを創出する。
アイデアを創出する過程で随時デザインパートナーからのフィードバックを得る。適宜チームごとにレビューを行う。
【事後学習】次回のレビューまでに初期のプロトタイプを作成しておく。(120分)
第11回 インクルーシブデザイン演習(6):アイデア創出、ブレーンストーミング 前回の続きを行う。 【事後学習】次回のレビューまでに初期のプロトタイプを作成しておく。(120分)
第12回 インクルーシブデザイン演習(7):プロトタイピング 2回にわたりプロトタイピングを行う。
最終コンセプトに基づいて、提案のプロトタイピングを行う。
アイデアを創出する過程で随時デザインパートナーからのフィードバックを得る。適宜チームごとにレビューを行う。
【事後学習】次回のレビューまでに最終プロトタイプを作成し、デザインをまとめる。グループ内で分担してプレゼンテーションの準備をする。(120分)
第13回 インクルーシブデザイン演習(8):プロトタイピング 前回の続きを行う。 【事後学習】次回のレビューまでに最終プロトタイプを作成し,デザインをまとめる。グループ内で分担してプレゼンテーションの準備をする。(120分)
第14回 インクルーシブデザイン演習(9):ユーザーレビュー 創出したアイデアやプロトタイプについて、デザインパートナーによるレビューを行い、デザインのブラッシュアプを行う。 【事後学習】次回のレビューまでに最終プロトタイプを作成し、デザインをまとめる。グループ内で分担してプレゼンテーションの準備をする。(120分)
第15回 インクルーシブデザイン演習(10):プレゼンテーション チームでまとめた内容についてプレゼンテーションを行う。 【事前学習】グループ内で分担してプレゼンテーションの準備をする。(120分)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 40% B: --% C: 20% D: 5%
成績評価法
評価は、授業態度(10%)、レポート(30%)、デザイン課題の提案・発表(60%)によって行う。欠席は減点とし、3回以上の欠席で欠格とする。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は用いない。資料は適宜提示する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 インクルーシブデザイン : 社会の課題を解決する参加型デザイン ISBN 9784761525699
著者名 ジュリア・カセム [ほか] 編著 ; 水野大二郎 [ほか] 著 出版社 学芸出版社 出版年 2014
参考書 書名 「インクルーシブデザイン」という発想 : 排除しないプロセスのデザイン ISBN 9784845913022
著者名 ジュリア・カセム著 ; ホートン・秋穂訳 出版社 フィルムアート社 出版年 2014
参考書 書名 ミスマッチ : 見えないユーザーを排除しない「インクルーシブ」なデザインへ ISBN 9784802511353
著者名 キャット・ホームズ著 ; 大野千鶴訳 出版社 ビー・エヌ・エヌ新社 出版年 2019
備考
必要に応じて適宜資料を配布する
メッセージ
キーワード
インクルーシブデザイン、ユーザー中心デザイン、ソーシャルイノベーション、ユーザーリサーチ、ユーザー参加型デザインプロセス
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
デザイン概論、ダイバーシティ総論
履修条件
連絡先
fumoto[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
特に設定なし(事前にメールでアポとってください)

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