開講年度
開講学部等
2025
国際総合科学部
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期後半
火7~8,金7~8
1.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
1091011257
文化社会論演習Ⅱ(現代日本文化論)[Culture and Society Seminar II]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
堀家 敬嗣[HORIKE Yoshitsugu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
堀家 敬嗣 [HORIKE Yoshitsugu]
特定科目区分
STEAM関連科目
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
日本の大衆音楽は、日本社会が近代化していく過程の鏡であるとともに、あるいはそれゆえに、その西洋化の歴史でもあった。しかしながら、近年のインターネットの普及は、西洋からの音楽体系のほとんど一方的な享受に終始してきた日本の大衆音楽が世界の隅々まで到達することを可能にし、事実、1970年代後半から1980年代にかけて日本で概念化された「シティポップス」は、いま「city pop」として世界に受け入れられつつある。この講義では、日本語の歌詞を有することで世界に閉ざされてきた日本の大衆音楽の特性をふまえつつ、その現代的な可能性について、確立と普及、流行と浸透の歴史を論じる。
授業の到達目標
地域社会や国際社会、様々な規模・地域において多様な課題が生じている。これらの社会的な課題に対し積極的に関与するには、科学・技術や文化・社会など幅広い知識とそれらを総合的に活用し、多様な文化的・思想的な背景を持つ人々と協調し、適切な課題の設定と解決へとつながる実践力が求められる。本科目では、そのための思想・文化、政治・経済に関わる基本的な知識や様式の習得と共に、人と社会が関わる諸問題に対する自発的な疑問と思考を育み、課題解決に向けて積極的に関与するための実践的な基盤を育むことを目的とする。
授業計画
【全体】
ジャンルやリズム、テーマなど、さまざまな観点から日本の大衆音楽の歴史をたどる。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
日本の大衆音楽における近代化について
「大衆」および「近代」の概念について整理・理解すること。
(目安時間:2時間)
第2回
~1950年代の日本の大衆音楽
流行歌について
「映画」というメディア、および「Jazz」というジャンルについて整理・理解すること。
(目安時間:2時間)
第3回
1960年代前半の日本の大衆音楽
翻訳ポップスについて
「アメリカン・ポップス(オールディーズ/ロカビリー)」について整理・理解すること。
(目安時間:2時間)
第4回
1960年代後半の日本の大衆音楽
グループ•サウンズについて
「テレビ」というメディア、および日本の高度経済成長について整理・理解すること。
(目安時間:2時間)
第5回
1970年代前半の日本の大衆音楽(1)
歌謡曲について
「歌謡曲」というジャンルについて整理・理解すること。
(目安時間:2時間)
第6回
1970年代前半の日本の大衆音楽(2)
フォーク/ロックについて
「カウンター・カルチャー」の概念、および「フォーク/ロック」というジャンルについて整理・理解すること。
(目安時間:2時間)
第7回
1970年代後半の日本の大衆音楽(1)
ニュー・ミュージックについて
「ニュー・ミュージック」というジャンルについて整理・理解すること。(目安時間:2時間)
第8回
1970年代後半の日本の大衆音楽(2)
ジャンルの融合について
音楽業界と放送業界の相乗化について整理・理解すること。(目安時間:2時間)
第9回
日本の大衆音楽をめぐる臨界点(1)
1979年の日本の大衆音楽について
1979年の特異さ/多様性について整理・理解すること(目安時間:2時間)
第10回
日本の大衆音楽をめぐる臨界点(2)
1980年日本の大衆音楽について
1980年の特異さ/単一性について整理・理解すること(目安時間:2時間)
第11回
1980年代前半の日本の大衆音楽(1)
アイドルについて
「アイドル」という存在性について整理・理解すること(目安時間:2時間)
第12回
1980年代前半の日本の大衆音楽(2)
シティ・ポップスについて
「シティ・ポップス」というジャンルについて整理・理解すること(目安時間:2時間)
第13回
1980年代後半の日本の大衆音楽(1)
大衆音楽におけるデジタルの介入の一般化について
「シンセサイザー」および音楽における「デジタル機材」について整理・理解すること(目安時間:2時間)
第14回
1980年代後半の日本の大衆音楽(2)
バブル経済と大衆音楽について
大衆音楽に反映されたバブル経済の痕跡について整理・理解すること(目安時間:2時間)
第15回
まとめ
Jpopと渋谷系
日本の失われた 30年間の大衆音楽の行方と可能性について整理・理解すること(目安時間:2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 10% D: --%
成績評価法
最終課題で評価します。
最終課題100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
該当なし
ISBN
著者名
出版社
出版年
備考
大衆音楽をめぐるさまざまな音源や映像
参考書にかかわる情報
参考書
書名
該当なし
ISBN
著者名
出版社
出版年
備考
授業内で適宜紹介する。
メッセージ
キーワード
大衆音楽、歌謡曲、現代文化、フォーク、ロック、シティ・ポップス、アイドル
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
horike@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
まずはメールにて連絡ください。
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