タイトル

開講年度 開講学部等
2025 国際総合科学部
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期後半 金9~10   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1091011274 スペースデザイン[Space Design] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂口 和敏[SAKAGUCHI Kazutoshi]
担当教員[ローマ字表記]
坂口 和敏 [SAKAGUCHI Kazutoshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本講義の目的は、山口大学の理念である「発見し、はぐくみ、かたちにする」というデザイン思考プロセスの実践を通して、課題解決のために必要なスキルを習得することである。
本講義は、座学と演習を通じて、空間デザインのスキル、知識を提供する。
建築分析や空間分析を通して、要求分析やアーキテクチャ設計の方法論を教授する。
「形」による課題解決を実践を通して、複雑なシステムのデザインスキルを習得する。

本講義は、以下のスキル、知識を前提とする。
- グラフィックデザイン、プロダクトデザインに関する基礎的な知識とスキル
- フィールドワーク、データ分析、アイディエーション、プロトタイピング、評価に関する基礎的な知識とスキル

Q3デザイン基礎(スケッチ・ダイアグラム)でパースやアクソメを習得することを必須とする。

なお、本講義は担当教員の実務経験(建築設計)に基づく実践的な教育である。
授業の到達目標
本講義の目標は、デザインプロセスに関する中級程度の知識とスキルの獲得にある。
- 観察、インタビューを含む調査手法
- 戦略、ビジョン、コンセプト、ユーザ体験を含むコンセプト構築手法
- プロトタイピングツールとメソッド
- 評価手法
授業計画
【全体】
本演習は、デザイン概論にて学習したデザイン思考やデザイン演習にて実践したデザインプロセスに関連したスキル、知識を前提とする。
建築物の観察や建築図面の分析を通して、空間と人間の関係性を考察し、フォームの抽出を行う。
抽出したフォームとコンテクストの考察から最終的に20m立方におさまる「国総生のための居場所」のデザインを行う。
講義時間はデザインレビューを行うため、授業外に制作を行いレビューが受けられる準備を行い参加することを前提とする。
対面を基本とするが、授業の内容によってはオンラインで実施する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション まず、建築形態や空間形態について教授する。建築図面で要求分析、機能連環分析、ゾーニング分析を行う方法を教授する。 次回のデザインレビューに向けて建築作品の調査・分析を行う。必要に応じて現地視察を行う(学習時間の目安:2時間)
第2回 デザインレビュー(建築分析) 調査した建築図面で要求分析、機能連環分析、ゾーニング分析の結果を発表し、レビューを受ける。調査した建築図面で空間分析を行う方法を教授する。 次回のデザインレビューに向けて空間分析を行う。必要に応じて現地視察を行う(学習時間の目安:3時間)
第3回 デザインレビュー(空間分析) 調査した建築図面で空間分析の結果を発表し、レビューを受ける。その後、模型制作について教授し、簡易模型制作を行う 次回の中間発表に向けてプレゼンテーション準備を行う。必要に応じて現地視察を行う(学習時間の目安:4時間)
第4回 中間発表 調査した建築図面で建築分析と空間分析の結果をプレゼンテーション形式で発表する。後半の設計方法について教授する。 空間イメージをスケッチで精緻化する(学習時間の目安:2時間)
第5回 デザインレビュー(空間設計) 空間設計のレビューを行う 建築イメージをスケッチや図面で精緻化する(学習時間の目安:3時間)
第6回 デザインレビュー(建築設計) 建築設計のレビューを行う 建築イメージをスケッチや図面で精緻化し、模型制作を行う(学習時間の目安:4時間)
第7回 デザインレビュー(建築設計) 建築設計のレビューを行う 次回の最終発表に向けてプレゼンテーション準備を行う(学習時間の目安:5時間)
第8回 最終発表 制作した模型とプレゼンテーションによって空間を説明する(専門家を交えた講評会形式を想定) 演習全体の振り返りを行う(学習時間の目安:2時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 10% C: 40% D: 40%
成績評価法
本演習は、中間発表、最終発表のプレゼンテーションによって評価を行なう。各デザインレビューに向けて時間外に制作を行って来ることが前提となる。

成績評価は授業態度10%、中間発表45%、最終発表45%とし、
事前連絡なく2回以上欠席した場合は欠格とする。
教科書にかかわる情報
備考
適宜レジュメ等を配付します。
以下の道具を事前に各自で購入すること(詳細は開講前に別途指示)
・クロッキーブック
・製図用シャープペンシル
・ドローイングペン
・消しゴム
・定規
参考書にかかわる情報
参考書 書名 建築図法 : 立体・パース表現から設計製図へ ISBN 4761527218
著者名 佐藤健司著 出版社 学芸出版社 出版年 2019
参考書 書名 名建築のデザインに学ぶ製図の基礎 ISBN 9784761532734
著者名 垣田博之著 出版社 学芸出版社 出版年 2021
参考書 書名 アールトからはじめるデザイン基礎 ISBN 9784395321087
著者名 鈴木敏彦 [ほか] 著 出版社 彰国社 出版年 2018
参考書 書名 サクッとわかる建築模型のつくり方 ISBN 9784767819877
著者名 建築知識編 出版社 エクスナレッジ 出版年 2015
参考書 書名 コンパクト建築設計資料集成 ISBN 9784621075098
著者名 日本建築学会編 出版社 丸善 出版年 2005
備考
メッセージ
建築的思考は物事を多面的に見る力、全体を把握する力、状況を抽象化する力を与えます。
これらはアーキテクトとしてのコアスキルであり、芸術と工学を統合する構想力に欠かせない要素です。
課題制作を通して建築的思考を身につけることを期待しています。
キーワード
建築的思考、建築、空間デザイン、建築形態、立体造形、模型、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
基盤科目「デザイン概論」、「デザイン演習」
創造支援科目「デザイン基礎(スケッチ・ダイアグラム)」、「ユーザエクスペリエンス」、「ワークショップデザイン」
展開科目「サービスデザイン」
履修条件
・製作物を個別指導するため、最大10名の定員を設定する
・デザイン基礎(スケッチ・ダイアグラム)の履修を必須とする
・抽選の際は上級生を優先する
連絡先
k-saka[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
質問や相談がある場合はメールで予約してください。

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