開講年度
開講学部等
2025
大学院人文科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金5~6
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2011911005
日本思想論演習(古代中世・信仰)[Seminar in Japanese Thought (Ancient and Medieval Religion)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
柏木 寧子[KASHIWAGI Yasuko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
柏木 寧子 [KASHIWAGI Yasuko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
主に日本倫理思想史研究を志す大学院生を対象として、各自の研究を指導する。受講生は教員と相談のうえ、広い意味で自らの研究にかかわる(自らの修士論文のテーマに直結しないとしても、学問的関心をもちうる)古代中世の信仰関連文献(テクスト、研究論文)を選び、精読・検討して担当回に報告する。担当者以外の受講生もあらかじめその文献を読んで授業に臨み、報告後の議論を全員で行う。必要に応じて仏教学・民俗学・宗教学等、隣接他分野の基本的研究論文も参照し知見を広げつつ、日本倫理思想史の問い・方法論について理解を深める。
授業の到達目標
主に日本倫理思想史研究を志す大学院生を対象として、古代中世の信仰関連文献(テクスト、研究論文)を精読しつつ、倫理思想史の問い・方法論について理解を深め、実践的訓練を重ね、基本的技能の習得をめざす。
授業計画
【全体】
受講者が輪番で報告を担当し、文献を読解する。報告者はレジュメを準備し、他の受講者もあらかじめテクストを読み授業に臨む。週単位のスケジュール(テクスト選定を含む)については、初回授業時に受講者と相談のうえ決定する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
導入
受講者の自己紹介、授業の進め方の説明、テクスト・スケジュールの相談・決定
修論完成までの大まかなスケジュールに従い、読むべきテクストについてあらかじめ考えておく(授業外学修の目安:4時間)
以下、中世の神仏関係思想をテーマとして、前半週で『愚管抄』、後半週で本地物を取り上げる場合の計画
第2回
テクスト読解(1)
『愚管抄』巻第七「今カナニテ書事」~「善悪ノサトリ分際ミナオモヒシラルヽ事ナリ」(pp. 319~323)
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第3回
テクスト読解(2)
同上「今神武以後、延喜・天暦マデクダリツヽ」~「サヤウニヤト云コトハカキツケ侍ヌ」(pp. 323~327)
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第4回
テクスト読解(3)
同上「サテ(世ノ)スヱザマハ」~「コノコトハリハコレニテ心ヱラレヌ」(pp. 327~332)
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第5回
テクスト読解(4)
同上「サテ後三条院ヒサシクヲワシマスベキニ」~「タヾ一スヂノ道理ト云コトノ侍ヲカキ侍リヌル也」(pp. 332~343)
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第6回
テクスト読解(5)
同上「又コトノセン一侍リケリ」~「アハレ神仏モノノ給フ世ナラバ、トイマイラセテマシ」(pp. 343~350)
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第7回
テクスト読解(6)
先行研究読解(『愚管抄』)
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第8回
テクスト読解(7)
『神道集』巻第一 二 宇佐八幡事
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第9回
テクスト読解(8)
同上 巻第二 六 熊野権現事
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第10回
テクスト読解(9)
同上 巻第九 四十九 北野天神事
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第11回
テクスト読解(10)
室町時代物語「釈迦の本地」
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第12回
テクスト読解(11)
同上「阿弥陀の本地(善正太子物語)」
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第13回
テクスト読解(12)
同上「諏訪の本地」
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第14回
テクスト読解(13)
説経「あいごの若」
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
第15回
テクスト読解(14)
先行研究読解(本地物)
予習、報告者はレジュメ提出(授業外学修の目安:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
毎回の演習60%、期末レポート40%。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
愚管抄(日本古典文学大系86)
ISBN
9784007304972
著者名
慈円、岡見正雄・赤松俊秀校注
出版社
岩波書店
出版年
2016
教科書
書名
神道集(神道大系 文学編 1)
ISBN
著者名
岡見正雄・高橋喜一校注
出版社
神道大系編纂会
出版年
1988
教科書
書名
室町時代物語大成 第一巻・第七巻
ISBN
著者名
横山重・松本隆信編
出版社
角川書店
出版年
教科書
書名
御伽草子集(新潮日本古典集成)
ISBN
著者名
松本隆信校注
出版社
新潮社
出版年
1980
教科書
書名
説経集(新潮日本古典集成)
ISBN
著者名
室木弥太郎校注
出版社
新潮社
出版年
備考
上記は『愚管抄』・本地物を取り上げる場合の例。いずれも必要箇所をコピーで配付(購入不要)。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
欠席する場合は(できれば事前に)連絡してください。
キーワード
日本倫理思想史
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
履修条件
連絡先
研究室:人文学部研究棟415号室。 E-mail:kashiwg*yamaguchi-u.ac.jp( * を @ に入れ替えてください)。
オフィスアワー
随時。あらかじめメイル等により面会の希望をお知らせください。
ページの先頭へ