タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人文科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水5~6   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2011912005 西洋歴史論(古代・中世)[Western History (Ancient and Medieval)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
南雲 泰輔[NAGUMO Taisuke]
担当教員[ローマ字表記]
南雲 泰輔 [NAGUMO Taisuke]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業では、西洋古代と西洋中世にまたがる新たな時代区分として、現在の学界において広く認知されるようになった「古代末期(Late Antiquity)」について、その学説としての論点や課題をさまざまな角度から検討した重要な論文集、リタ・リッツィ・テスタ編『現在の議論のなかの古代末期』(Rita Lizzi Testa ed., Late Antiquity in Contemporary Debate, Newcastle upon Tyne: Cambridge Scholar Publishing, 2017.)を取り上げ、注記も含めて精読するとともに、関連するいくつかの代表的な日本語文献との比較対象を通じて、その内容について出席者全員で検討を行なう。
授業の到達目標
西洋歴史論(古代・中世)では、西洋古代史及び西洋中世史を対象とし、関連する特定のトピックを取り上げ、欧米学界における近年の優れた研究成果の摂取を通じて、研究対象に対するアプローチの方法を学ぶとともに、関連する史資料の読解力を向上させることを目指す。
授業計画
【全体】
以下の計画の通り実施する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス シラバスの確認・受講上の注意・テキストの著者について 受講希望者は必ず出席すること
第2回 「R. リッツィ・テスタ著 序論」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第3回 「第1章 C. アンドー著 帝国とその後」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第4回 「第2章 P.C. ディアツ著 危機、移行、変容:ローマ世界の終焉と無用なカテゴリーの有用性」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第5回 「第3章 J. ドレスケン=ヴァイランド著 古代末期の芸術における変容と移行」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第6回 「第4章 I. タンティッロ著 碑文を通じて古代末期を定義する?」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第7回 「第5章 G. ブランスブルグ著 カエサルのものはカエサルに返せ:後期ローマ帝国と適正な課税」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第8回 「第6章 N. レンスキ著 古代末期の北アフリカにおける小作人と奴隷、100-600年頃」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第9回 「第7章 P. ブロド著 地理的教会論とは何か:古代末期の要素を定義する(4-6世紀)」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第10回 「第8章 J.-M. カリエ著 「古代末期」の歴史的道程:変容から破局へ」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第11回 「第9章 H. アングルベル著 結論:新しい短い古代末期の誕生」の精読及び内容の検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第12回 検討1:G. クラーク著『古代末期のローマ帝国:多文化の織りなす世界』との比較検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第13回 検討2:B. ウォード=パーキンズ著『ローマ帝国の崩壊:文明が終わるということ』との比較検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第14回 検討3:B. ランソン著『古代末期:ローマ世界の変容』との比較検討 精読及び内容解説 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第15回 全体の総括 講義全体のまとめ 指示した範囲の予習・復習を行なう(事前学習2時間及び事後学習2時間)
第16回 予備日 予備日 予備日
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 50% C: --% D: 50%
成績評価法
・平常点(授業中における報告。30%)及び学期末に課すレポート(授業内容に関連して設定された課題に対するレポート。70%)によって評価する。
・講義中での報告担当者が担当回を無断で欠席した場合、その者は原則として単位認定の対象としない。
・学期末に課すレポートは、一般的な学術論文の形式に則って作成することが求められる。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 Late Antiquity in Contemporary Debate ISBN
著者名 Rita Lizzi Testa ed. 出版社 Cambridge Scholar Publishing 出版年 2017
教科書 書名 ローマ帝国の崩壊〔新装版〕:文明が終わるということ ISBN
著者名 B. ウォード=パーキンズ 出版社 白水社 出版年 2020
教科書 書名 古代末期のローマ帝国:多文化の織りなす世界 ISBN
著者名 G. クラーク 出版社 白水社 出版年 2015
教科書 書名 古代末期:ローマ世界の変容 ISBN
著者名 B. ランソン 出版社 白水社 出版年 2013
備考
・英文テキストの入手方法については、事前に担当教員に相談すること。
・日本語テキストは、授業初回までに各自で準備すること。
参考書にかかわる情報
備考
講義中に適宜提示する。
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
ガイダンス時に周知する。
オフィスアワー
ガイダンス時に周知する。

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