タイトル

開講年度 開講学部等
2026 大学院経済学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6 講義 7.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2031000005 経済政策原理の研究[Principles of Economic Policy] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
前原 ひとみ[MAEHARA Hitomi]
担当教員[ローマ字表記]
前原 ひとみ [MAEHARA Hitomi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
各国で深刻化する経済格差や少子高齢化、ジェンダー問題、気候変動などの諸課題に対応するためには、経済政策を理解することが重要となる。本講義では、経済政策を捉える上で必要な経済理論について詳しく学ぶ。とりわけ、資本主義経済を歴史的に相対化し、資本主義を歴史的に生じてきた社会形態のひとつとして位置づけるマルクス経済学の立場から現代資本主義を捉えることに重きを置く。
本講義では、経済理論の専門的知識を修得することを目標とし、経済学の古典であるカール・マルクス『資本論』にもとづいて講義を行う。主に『資本論』第1巻をベースに、商品や貨幣、資本など資本主義の基礎的概念を捉えながら、19世紀の経済理論が、21世紀の現代資本主義とどのように関連するのかについて検討していく。ただし、状況により授業内容を変更する場合がある。
授業の到達目標
本講義の到達目標は、以下のとおりである。
(1)経済理論の専門的知識を学び、理論的な知識・思考を養い、資本主義の性質を理解する。
(2)公正な観点にもとづいて、現代資本主義について自ら探求・分析できるようになる。
授業計画
【全体】
資本論第1巻における資本の生産過程について以下の流れで学ぶ。

第1篇:商品と貨幣
第2篇:貨幣の資本への転化
第3篇:絶対的剰余価値の生産
第4篇:相対的剰余価値の生産
第5編:絶対的および相対的剰余価値の生産
第6篇:労賃
第7篇:資本の蓄積過程
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス/資本主義とは 講義についてガイダンスを行う。また、資本主義と何かについて解説する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第2回 第1篇:商品と貨幣①
価値とは何かについて、商品の2つの要因、労働の二重性の側面から理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第3回 第1篇:商品と貨幣② 貨幣の5つの機能について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第4回 第2篇:貨幣の資本への転化① 資本の一般的定式、一般的定式の諸矛盾、労働力の購買と販売について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第5回 第3篇:絶対的剰余価値の生産① 労働力の価値、不変資本・可変資本について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第6回 第3篇:絶対的剰余価値の生産② 剰余価値率、剰余価値量、労働日について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第7回 第4篇:相対的剰余価値の生産 相対的剰余価値の概念、協業、分業とマニュファクチュア、機械と大工業について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第8回 第5編:絶対的および相対的剰余価値の生産 絶対的剰余価値の生産と相対的剰余価値の生産について、賃金と剰余価値の関係について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第9回 第6篇:労賃① 労働力の価値または価格の労賃への転化について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第10回 第6篇:労賃② 時間賃金、出来高賃金について理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第11回 第7篇:資本の蓄積過程① 単純再生産、拡大再生産、相対的過剰人口について理解する。現代の完全失業者、非正規雇用との関連についても学ぶ。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第12回 第7篇:資本の蓄積過程② 資本主義的蓄積の一般的法則について、その例証とともに理解する。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第13回 現代資本主義における課題①格差貧困 これまで学んできた理論にもとづいて、現代資本主義における格差貧困について考える。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第14回 現代資本主義における課題②ジェンダー 労働時間・賃金との関連から、ジェンダー問題を紐解く。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
第15回 現代資本主義おける課題③環境 資本主義の発展とともに深刻化した環境問題について学び、総括とする。 講義資料を参照し、準備学習(報告準備)2時間と復習2時間を行うこと。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 50% C: --% D: 20%
成績評価法
授業態度50%、期末レポート50%で総合的に評価いたします。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 資本論 第1巻 第1分冊 ISBN 4406008926
著者名 カール・マルクス[著] ; 資本論翻訳委員会訳 出版社 新日本出版社 出版年 1982
教科書 書名 資本論 第1巻 第2分冊 ISBN 4406009116
著者名 カール・マルクス[著] ; 資本論翻訳委員会訳 出版社 新日本出版社 出版年 1982
教科書 書名 資本論 第1巻 第3分冊 ISBN 4406009310
著者名 カール・マルクス[著] ; 資本論翻訳委員会訳 出版社 新日本出版社 出版年 1982
教科書 書名 資本論 第1巻 第4分冊 ISBN 4406009531
著者名 カール・マルクス[著] ; 資本論翻訳委員会訳 出版社 新日本出版社 出版年 1982
備考
履修者の状況に応じて使用するか決めますので、第1講の段階では購入しないでください。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
授業内容は、学生の理解促進のために内容を一部変更する場合があります。
基本は講義形式で授業を進め、講義内容に即して、ディスカッションを行います。
履修者が多い場合は、テキスト(日本語文献)の報告担当を割り振ってレジュメの作成・報告をしてもらうことがあります。
講義への積極的な参加・発言が必須となります。
履修意思のある方や履修を検討中の方は、初回授業への参加をお願いいたします。
キーワード
カール・マルクス、資本論、資本主義、商品、貨幣、資本、剰余価値、資本の運動
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
履修条件
連絡先
h_maehara[at]yamaguchi-u.ac.jp
※[at]の部分を@に書き換えて、メールしてください。
オフィスアワー
上記メールアドレス宛に事前に連絡をお願いいたします。その際に、相談の上日時を決めます。

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