タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院経済学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月3~4 講義 8.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2031000009 日本経済史研究[Study of Japanese Economic History] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
木部 和昭[KIBE Kazuaki]
担当教員[ローマ字表記]
木部 和昭 [KIBE Kazuaki]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
テーマ:日本経済近代化と企業家の役割
 明治・大正・昭和にかけての近代日本経済史について、「企業家(entrepreneur)」の活動およびその役割に焦点を絞って取り扱う。19世紀半ば、黒船の来航による西洋文明の衝撃によって近代国家への道を歩み始めた日本が、西洋の先進技術を貪欲に吸収し、種々の産業を興し、工業化を推進し、ついには産業革命を達成するなど、驚異的経済発展を遂げた事実は広く知られている。その発展の要因には様々なものが考えられるが、近年特に注目されているのが「企業家」の果たした役割である。「企業家」活動が経済発展に与える役割の大きさは、シュンペーターによって理論的に指摘されて以来、経済史学・経営史学に多大な影響を与え、多くの研究蓄積をもたらしている。本授業では、こうした研究成果を踏まえつつ、日本の「企業家」群像の諸活動を通じて、近代日本の経済発展について多面的に考察していきたい。
授業の到達目標
近代日本の経済史に関する基本的な知識を学び、理解することができる。
「企業家」の諸活動が日本の産業革命、近代化に及ぼした影響を多面的に考察することができる。
近代日本経済の発展に寄与した企業や企業家についての興味関心を高め、さらに詳しく調べてみることができる。
疑問点などについて積極的に発言し、討論に参加できる。
テキストなどをもとに、わかりやすく報告することができる。
授業計画
【全体】
テキスト『企業家たちの挑戦』の輪読を中心に進める。受講者には順次報告を課し、それについての討論および補足を行いながら進めていく。関係する企業の現況について調査報告してもらう場合もある。また、関係する基本的文献・資史料を把握し、また、それらを用いた資史料講読も適宜行う。
【注意】コロナウイルスの状況によっては、授業計画や実施方法の一部が変更になることがある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 導入 教員による説明 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第2回 幕末〜明治期の日本経済の概要 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第3回 三井と三野村利左衛門 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第4回 住友と広瀬宰平 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第5回 三菱と岩崎弥太郎 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第6回 安田善次郎と銀行業 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第7回 明治の企業家たち(藤田伝三郎・川崎正蔵・大倉喜八郎) 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第8回 明治の企業家たち(浅野総一郎・古川市兵衛・松本重太郎) 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第9回 会社制度の普及と専門経営者(大阪紡績と山辺丈夫) 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第10回 ビジネスリーダー・渋沢栄一 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第11回 明治期企業家の特徴 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第12回 財閥と専門経営者 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第13回 小林一三と阪急 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第14回 本田宗一郎と自動車産業 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、次回の報告担当者は報告準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第15回 松下幸之助と家電産業 受講生による報告 予習(テキスト該当箇所をあらかじめ読んでおく)、レポート準備 (学修時間の目安 2時間以上)
第16回 総括 レポート 最後なので特になし
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 25% C: --% D: 55%
成績評価法
課題の報告(55%)およびレポート(20%)、授業への取組み(25%)による。
3分の1(5回)以上欠席すると不合格となる。やむを得ない理由による欠席は、直接申し出ること。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 企業家たちの挑戦 ISBN 4124901119
著者名 宮本又郎 出版社 中央公論新社 出版年 1999
備考
テキストは各自購入すること。
参考書にかかわる情報
備考
その他の必要な参考文献は、講義の中で適宜紹介する。
メッセージ
このシラバスの講義内容は、受講生が留学生を主体とする場合を想定したものである。
受講生が日本人学生主体など、場合によっては受講生の専攻及び興味関心によって内容が変更になる場合がある。
キーワード
日本経済史、日本近代史、経営史、企業家、企業史
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
欧米経済史研究、経営史の基礎研究
履修条件
連絡先
経済学部C207研究室
内線5566
E-mail;kibe@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日12:00~13:00
随時(メールにて連絡すること)

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