タイトル

開講年度 開講学部等
2026 大学院経済学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2031000041 医療経営研究 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
中田 範夫[NAKADA Norio]
担当教員[ローマ字表記]
中田 範夫 [NAKADA Norio]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
医療経営についての基本知識の習得から始める。すなわち、まず現状における病院の状況を資料から読み取る。次に医療経営の内容について学習する。すなわち、医療経営の領域は、一般企業の経営と同様、人事・製造(診療)・購入(医薬品・診療用材料・設備など)・機器のメンテナンス・資金調達と運用・事務などである。これらすべてを詳細に扱うことはできないので診療領域を中心としてBSC、原価計算、予算などを取り上げたいと考えている。
授業の到達目標
日本の医療は公的医療保険制度の基に成り立っています。医療というと、一般的には病院・診療所が想起されます。しかし、医療を支えている機関にはこれら以外に、全国健康保険制度(協会けんぽ)などの保険者、社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険団体連合会、地方社会保険医療協議会などのものがありそれぞれの役割を果たしています。これらの種々の組織の役割を理解すること、そして最終的にはどのようにして日本の医療を維持していくかを理解することが授業の目的である。
授業計画
【全体】
 まず、日本の病院の置かれた状況を財務の観点から取り上げる。次に、病院の経営管理に役立ちそうなツールについてBSCを中心的に取り上げる。
 上記の領域だけでなく、マクロ的観点から公的医療保険を中心とした資金調達、資金配分および制度の領域を研究する。その際に、日本以外の先進国の状況についても取り上げる。状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合もあります。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 病院経営の現状 日本の病院はバブル崩壊後赤字病院が多い。それは、診療報酬改定が伸びないことに大きな理由がある。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第2回 病院会計の基礎知識 病院会計は病院会計準則に従うが、その概要は企業会計原則に沿ったものである。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第3回 医療機関におけるマネジメント・システムの実態把握 病院におけるマネジメント・システムは一般企業に比較して遅れている。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第4回 病院経営における経営理念の役割 病院経営は一般企業と違って利益極大を追求しない。しかし、だからといって継続的に赤字では維持していくことができない。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第5回 医療機関へのマネジメント・システムの導入研究 医療機関へのマネジメント・システムはどうあるべきかについて導入研究を概観する。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第6回 CVP分析と原価計算の役割 CVP分析は直接原価計算を利用したマネジメント・ツールである。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第7回 療養型病院のBSC導入とその課題 BSCは最初は営利を追求する組織に対して用いられてきた。しかし、現在では教育、政府・自治体、病院などの非営利組織においても利用されている。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第8回 医療機関における部門別原価計算の活用実践 医療機関における部門別原価計算は診療科別損益計算と呼ばれることが多い。製造業における部門別原価計算との違いを認識することが重要である。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第9回 日本版医療MB賞を利用した病院マネジメント 日本版医療MB賞の利用はまだ寡少であるが、その利用例について概観する。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第10回 日本の病院における財務的マネジメント・システムの重要性 日本の病院ではバブル崩壊前までは財務について重点が置かれてこなかった。しかし、病院の半数以上が赤字を示している現状では財務を重視せざるを得ない。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第11回 BSCの原理・展開 1991年にカプランとノートンによって提唱されたBSC(バランスト・スコアカード)の原理、およびその後の展開を概観する。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第12回 小生の実施したBSCの採用に関する全国調査 日本の病院を対象にした数回に及ぶ小生の調査結果を紹介する。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第13回 ある県立病院機構の中期目標・中期計画の設定 小生がかかわっているある県立病院の中期目標・中期計画の設定を説明する。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第14回 ある県立病院機構の業績評価(年度評価と中期計画期間評価) この回ではある県立病院における業績管理システムについて説明する。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
第15回 BSCの観点から見たある県立病院機構の業績評価 BSCの観点から見たときある県立病院の業績管理システムはどのように見えるか、を説明する。 予習・復習(学習時間の目安:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 50% C: --% D: 50%
成績評価法
授業はテキストなどの文献を利用し、それを報告する様式で行う。成績は授業で行われる報告と議論への参加度(議論への参加度)を勘案して評価する。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 BCC流病院経営 バリューベース・ヘルスケア時代の病院経営 ISBN 9784860340100
著者名 ボストン・コンサルティンググループ医療機関チーム 出版社 ELSEVIER 出版年 2020
備考
新版が出ている場合には新しいものを使用する。 
学生の基礎知識によっては、テキストの変更も考慮する。
参考書にかかわる情報
備考
適時指示する。
メッセージ
キーワード
病院マネジメント、診療報酬の改定、保険者、支払基金、病院会計準則
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • つくる責任つかう責任
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
医療原価管理研究
履修条件
必須ではないが、会計の知識を持っていることが望ましい。
連絡先
次のメール・アドレスへ
 shnakada@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日:午後

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