開講年度
開講学部等
2025
大学院経済学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
木11~12
講義
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2032000010
欧米経済史研究[Western Economic History]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
古賀 大介[KOGA Daisuke]
ー
担当教員[ローマ字表記]
古賀 大介 [KOGA Daisuke]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本授業では、学部において、欧米経済史・国際経済史の単位を複数履修し、大学院での授業にフォローできる基礎学力があることを前提として、欧米経済史・国際経済史に大きな影響を与えたケイン&ホプキンズ『ジェントルマン資本主義の帝国Ⅱ』を輪読し、その批判的討議を行う。20世紀の国際情勢を念頭に、同時期に、「大英帝国」が直面した危機と「帝国」解体の歴史を学び、その後も続くロンドンの国際金融センターとしての地位維持との関係性を学ぶ。また、同書を巡る各種、書評を読み、「ジェントルマン資本主義論」への賛否を理解し、有力な学説の意義と限界を理解する力を養う。
授業の到達目標
修士課程レベルの研究書読解力と知識を身につける。
授業計画
【全体】
『ジェントルマン資本主義の帝国Ⅱ』を輪読する。同書を通じて、近現代(20世紀)の国際金融史・帝国史・外交史を学ぶ。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
テキスト輪読
第1章 帝国主義のダイナミズム —— 第一次世界大戦から脱植民地化への道程
十全なる報告準備と復習
第2回
テキスト輪読
第2章 「絶えざる更新力」 —— サーヴィス、金融、ジェントルマン・エリート 1914-39年
十全なる報告準備と復習
第3回
テキスト輪読
第3章 国際経済の動揺と産業界、シティ —— 1914-39年
十全なる報告準備と復習
第4回
テキスト輪読
第4章 ジェントルマン的価値の擁護
—— アメリカ合衆国の挑戦 1914-31年
十全なる報告準備と復習
第5回
テキスト輪読
第5章 「金融帝国主義の再生」 —— スターリング圏の起源 1931-9年
十全なる報告準備と復習
第6回
テキスト輪読
第6章 「金融制度の安定をめざして」 —— 自治領 1914-39年
十全なる報告準備と復習
第7回
テキスト輪読
第7章 「植民地化の野望の新しい時代」 —— 南アメリカ 1914-39年
十全なる報告準備と復習
第8回
テキスト輪読
第8章 「財政の安定とよい統治」 —— インド 1914-47年
十全なる報告準備と復習
第9回
テキスト輪読
第9章 熱帯アフリカの「ゲーム」
—— 1914-40年
十全なる報告準備と復習
第10回
テキスト輪読
第10章 「世界で唯一の未開発の市場」 —— 中国 1911-49年
十全なる報告準備と復習
第11回
テキスト輪読
第11章 シティ、スターリング圏、脱植民地化 ジェントルマン体制の存続
十全なる報告準備と復習
第12回
テキスト輪読
第12章 結 論
十全なる報告準備と復習
第13回
テキスト輪読
書評1
十全なる報告準備と復習
第14回
テキスト輪読
書評2
十全なる報告準備と復習
第15回
テキスト輪読
書評3
十全なる報告準備と復習
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 20% C: --% D: 80%
成績評価法
グループディスカッション20%、プレゼンテーション80%。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
ジェントルマン資本主義の帝国Ⅱ
ISBN
著者名
P.ケイン他
出版社
名古屋大学出版会
出版年
1997
備考
Ⅰについても読むことを勧める
参考書にかかわる情報
備考
参考書にについては随時紹介する。
メッセージ
高度な日本語能力と英語能力を求める。また、受講にあたっては、大学入試センター試験で90%以上正解できる世界史(外交・欧米経済史)の知識を有すること、日本国内の大学(学部)で欧米(西洋)経済史を過去に受講し、その成績が優以上であることを必須条件とする。また、学部レベルの西洋経済史総論を受講していることも条件とする(成績評価は秀もしくは優であること)。初回に、本講義についていけるかどうかを判定する、英語論文の翻訳能力(英語から日本語へ)試験と現代欧米史の試験を行う。
また、受講者数が限られるため、受講者は毎週正確な日本語で報告してもらうことになる
この講義は、博士課程進学を前提に行われる。
キーワード
欧米経済史、国際金融史
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
なし
履修条件
連絡先
受講者には、講義中にお伝えします。
オフィスアワー
講義終了後にお尋ねください。
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