タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水3~4   5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2081002006 日本歴史論演習(古代の政治)[Seminar in Japanese History (Ancient Politics)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
黒羽 亮太[KUROHA Ryota]
担当教員[ローマ字表記]
黒羽 亮太 [KUROHA Ryota]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
【重要】この授業は、日本古代史の研究を希望する学生を主対象として開講するものです。日本史以外の分野から受講を希望する場合は、日本史(とりわけ古代・中世)に関する知識、(主に古代・中世の)文献史料の読解能力を身につけておくようにして下さい。自信が無い場合は、まずは学部の授業から受講することをお勧めします。

 日本古代史分野の研究を希望する大学院生を主たる対象とし、日本古代の政治像をめぐる諸論点について、質疑応答をおこないながら理解を深め、各自の研究テーマの意義を広い視点から捉え直す。また、古代の政治的側面に関連する輪読史料を選んで検討する。その一方で、受講生各自の研究テーマに関する研究報告をおこない質疑応答をおこなう。
 受講生は報告担当日にはレジメを準備し、配布して研究報告を行い、質疑応答を行う。また、受講生との相談によって、各研究テーマの政治的側面に関連する輪読史料を選び、この検討を継続的に分担しながら行い、各自の研究に活用する。以上を通じて日本古代史の様々な論点を掘り下げ、この時代についての理解を深める。
 なお報告を担当する受講生はもちろん、他の受講生も十分な予習と復習が必須である。
授業の到達目標
・日本古代史の政治・政務に関連する分野において、大学院修士課程レベルの受講生各自が研究テーマを自ら見つけ、検討を重ねることを通じて、日本古代史の実像や研究方法について実践的に学ぶ。
・日本古代史料の読解力のレベルアップをはかる。研究の現状を理解する。
資料の多寡、現物の所在ないし影印本の刊行状況等を知る。関連する他分野の研究動向等にも注意を払う。関連する文物や故地について、みずから計画を立てて、実見や現地踏査を行う。関連する他分野の研究動向等にも注意を払う。史料を踏まえ、適切な表現方法で自身の見解を文章化できる。
授業計画
【全体】
受講生が関心を持つテーマに即して課題を設定し授業を進める。授業は受講生の報告を中心とするので、報告の際は十分な準備をして臨むこと。また報告を担当しない受講生もしっかりと耳を傾け、報告者に対し、建設的な態度で、論理的に批判を行わなければならない。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業のはじめに
授業概要と評価方法の説明
受講生各自の研究テーマ設定とその紹介
各自の研究テーマに関連する文献の閲読(目安:6時間)
第2回 日本古代政治関係史料のなかから、相談の上輪読史料を選定、及び検討箇所の分担を決定 選定した史料の概要(書誌、史料としての性格、内容など)に関して 各自の研究テーマに関連する文献の閲読(目安:6時間)
第3回 今期の日本古代政治関係輪読史料の検討に向けた予備報告 選定した史料の時代背景に関して 各自の研究テーマに関連する文献の閲読(目安:6時間)
第4回 飛鳥時代の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第5回 奈良時代前期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第6回 奈良時代中期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第7回 受講生の研究テーマに基づく第1回報告とその検討(基礎) 研究報告 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第8回 奈良時代末期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第9回 平安時代初期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第10回 平安時代前期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第11回 受講生の研究テーマに基づく第2回報告とその検討(発展) 研究報告 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第12回 平安時代中期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第13回 平安時代末期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第14回 古代中世移行期の政治史をめぐる論点および今期選定史料の検討 史料輪読 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
第15回 受講生の研究テーマに基づく第3回報告とその検討(総括) 研究報告 各自の研究テーマに関連する文献の閲読および報告担当者は発表資料の準備(目安:6時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: 50%
成績評価法
平常点(史料輪読)40%、期末レポート60%
原則として、欠席は認めない(やむを得ない場合は事前に連絡のこと)。
教科書にかかわる情報
備考
レジメ等(受講生作成のものも含む)を配布する。
参考書にかかわる情報
備考
演習時間中やその前後の時間に指示する。
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
日本歴史論演習(古代の社会)
履修条件
以下の条件を必ず満たしていること
 ①学部の授業「日本史概説(古代・中世)」「同(近世・近代)」(他大学出身者は、それに相当する科目)を履修済みであること
 ②学部の授業「変体漢文(基礎)」(他大学出身者は、それに相当する平安時代古記録読解科目)を履修済みであること
連絡先
初回授業・修学支援システム等で案内する。
オフィスアワー
教員が在室する任意の時間帯(多忙な時やオンラインによる授業・会議・研究発表等実施中は除く)

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