タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木5~6    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2081004001 日本語論(古代語)[Japanese Linguistics (Old Japanese)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
安本 真弓[YASUMOTO Mayumi]
担当教員[ローマ字表記]
安本 真弓 [YASUMOTO Mayumi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
日本語学は、現代語を研究対象にする場合もあれば、ことばの表記や音声・語彙・文法などの様々な側面に着目しながら、日本語の歴史を明らかにするという側面も持つ。そのため本講義では、先行研究や日本語学の概説書をもとに、言語の観察の視点や文献・その他の方法による日本語史研究の方法を概説する。このことにより、文献の扱い方や研究方法を学び、いかにして言語の性質やその歴史を明らかにしていけばよいのかを受講生と一緒に検討していく。
授業の到達目標
(1)日本語を研究するための視点を身につけ、重要事項が説明できるようになる。
(2)文献による日本語史研究の方法について実例をもとに説明できるようになる。
(3)日本語の歴史や言語の変化に関する問題点に気付くことができ、その問題について先行研究をふまえて考える姿勢を身につける。
(4)古代語を中心とした、ことばの表記や音声・語彙・文法、社会との関係といった側面の知識を有し、理解できるようになる。
(5)自らの使用している日本語がどのように形成され、変化してきたのかを考える。
(6)各講義ごとに自らの考えを疑問としてコメントできるようになる。
授業計画
【全体】
ことばの変化に着目し、古代語の表記や音声・語彙・文法、社会との関係を解説していく。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス
歴史言語学序説 事前学習:シラバスを読んでおくこと。日本語の歴史を研究するとはどのようなことかを考えておくこと。(目安時間:2時間)
事後学習:授業内容を復習し、日本語の歴史を学ぶことの意義について考えること。
(目安時間:2時間)
第2回 ことばの変化の仕組み

事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第3回 日本語の音声
日本語の音韻変化
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第4回 日本語の表記(1)
文字の変遷
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第5回 日本語の表記(2)
仮名遣いの変遷
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第6回 日本語の語彙(1) 日本語の色名 事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第7回 日本語の語彙(2) 「おととい」の衝突
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第8回 日本語の語彙(3)
「あした」の意味変化
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第9回 日本語の文法(1)
活用形の変化
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第10回 日本語の文法(2)
副詞の変遷
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第11回 日本語と方言(1)
アスペクト形式の変化
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第12回 日本語と方言(2)
言語接触
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第13回 日本語と社会関係(1)
待遇表現の歴史
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第14回 日本語と社会関係(2)
男性語の歴史
事前学習:前回の授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:小テストに備え、授業内容を復習すること(目安時間:3時間)
第15回 まとめ これまでの授業の振り返りと期末試験に向けての説明 事前学習:これまでの授業内容を復習しておくこと。(目安時間:1時間)
事後学習:これまでの授業内容をもとに、期末試験に向けた学習に取り組むこと。(目安時間:3時間以上)
第16回 試験 期末試験 事前学習:これまでの授業内容をもとに、期末試験に向けた学習に取り組むこと。(目安時間:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
期末試験60%、小テスト30%、授業・質疑応答の態度10%
試験については、ことばがどのように変化するのか、その特徴や傾向を音声や表記・語彙・文法といった様々な観点から理解できているかという観点から評価する。また、言語の観察の視点や文献・その他の方法による日本語史研究の方法を理解し、そこから言語の性質や言語の歴史を明らかにするための方法を提案することができるかといった点も評価する。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は特に指定しない。授業中に配布するプリントを用いる。
参考書にかかわる情報
備考
授業中に適宜指示する。
メッセージ
授業・質疑応答の態度(授業への参加度)は、毎回提出してもらう講義への感想・質問の質により評価する。常に、理解できなかったことや疑問に思ったことをメモしながら受講すること。
また、第2週以降は、前回の講義内容の理解度を確認するために小テストを行う。
期末試験については、別途指示する。
キーワード
日本語史、音韻、文字、語彙、文法、方言
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
y.mayumi@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜10:20-11:50

ページの先頭へ