タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 木3~4   7.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2082001002 西洋哲学思想論(倫理学)[Western Philosophy and Thought (Ethics)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
横田 蔵人[YOKOTA Kurato]
担当教員[ローマ字表記]
横田 蔵人 [YOKOTA Kurato]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
この授業では、西洋の幸福論・人生の意味をめぐる議論の古典であるアリストテレスの「ニコマコス倫理学」第1巻を、トマス・アクィナスの「注解」と対比しつつ読解する。参加者はテキストの論理を丁寧に追跡し、適切な要約説明を行うことが求められる。また、内容についての議論に参加することが必要とされる。学生にラテン語の読解能力がある場合、ラテン語でテクストを読む。(ただし学生の希望と指導状況によりテクストを変更する可能性があるので、受講希望者は初回授業に参加すること)

授業の到達目標
この授業では、西洋の幸福論・人生の意味をめぐる議論の古典であるアリストテレスの「ニコマコス倫理学」第1巻を、トマス・アクィナスの「注解」と対比しつつ読解する。参加者はテキストの論理を丁寧に追跡し、適切な要約説明を行うことが求められる。また、内容についての議論に参加することが必要とされる。学生にラテン語の読解能力がある場合、ラテン語でテクストを読む。トマス・アクィナスの注釈を通じてアリストテレスの幸福論を読解することで、アリストテレスとトマスの幸福論の用語法を理解し、議論を適切に要約説明できるようになることをめざす。また、古代ギリシアの幸福論に対するキリスト教的解釈の是非を批判的に検討できる。アリストテレスとトマスの幸福論の用語法を理解する。議論を適切に要約説明できる。古代ギリシアの幸福論に対するキリスト教的解釈について関心をもつ。内容についての議論に参加する。適切な要約説明を行う。
授業計画
【全体】
この授業では、西洋の幸福論・人生の意味をめぐる議論の古典であるアリストテレスの「ニコマコス倫理学」第1巻を、トマス・アクィナスの「注解」と対比しつつ読解する。アリストテレスについては邦訳で、トマスについては英訳で検討する。参加者はテキストの論理を丁寧に追跡し、適切な要約説明を行うことが求められる。また、内容についての議論に参加することが必要とされる。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 はじめに イントロダクション 授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第2回 読解 目的の階層
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第3回 読解 最も善きものを対象とする学
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第4回 読解 政治学・倫理学の特性 授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第5回 読解 最も善きものとは何か 授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第6回 読解 三つの生活類型 授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第7回 読解 普遍としての善──善のイデア批判
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第8回 読解 人間にとっての善(幸福)の定義 授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第9回 読解 幸福の特性と条件
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第10回 読解 幸福とは神的なものである
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第11回 読解 幸福と人生の転変
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第12回 読解 死者たちの幸不幸
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第13回 読解 幸福と称賛
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第14回 読解 魂の区分と徳の区分
授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
第15回 総括と振り返り 幸福論のまとめと第2巻以後との連関 授業計画に沿った学習を行う(学習時間の目安:予習・復習4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: 50% C: 5% D: 10%
成績評価法
期末レポート80%、受講態度20%を総合して評価する
教科書にかかわる情報
教科書 書名 ニコマコス倫理学 ISBN 9784334753221
著者名 アリストテレス 出版社 光文社 出版年 2015
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 Commentary on Aristotle's Nicomachean ethics ISBN 9781883357511
著者名 St. Thomas Aquinas ; translated by C.I. Litzinger ; foreword b 出版社 Dumb Ox Books 出版年 1993
参考書 書名 Aquinas on the twofold human good : reason and human happiness in Aquinas's moral science ISBN 0813209528
著者名 Denis J.M. Bradley 出版社 Catholic University of America Press 出版年 1997
参考書 書名 Aquinas's ethics : metaphysical foundations, moral theory, and theological context ISBN 0268026017
著者名 Rebecca Konyndyk DeYoung, Colleen McCluskey, and Christina Van 出版社 University of Notre Dame Press 出版年 2009
参考書 書名 The ethics of Aquinas ISBN 0878408886
著者名 Stephen J. Pope, editor 出版社 Georgetown University Press 出版年 2002
参考書 書名 Aquinas's philosophical commentary on the Ethics : a historical perspective ISBN 0792369548
著者名 by James C. Doig 出版社 Kluwer Academic Publishers 出版年 2001
備考
メッセージ
受講希望者は事前にメールで担当教員に相談してください
キーワード
哲学、倫理学
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
西洋哲学思想論演習(倫理学の理論)、西洋哲学思想論演習(倫理学)
履修条件
学部レベルの哲学の知識を必要とする。
連絡先
kyokota@[山口大学]
オフィスアワー
来室は随時受け付けます。希望者は事前に連絡してください。

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