タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 水1~2    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2082002001 日本歴史論(古代)[Japanese History (Ancient)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
黒羽 亮太[KUROHA Ryota]
担当教員[ローマ字表記]
黒羽 亮太 [KUROHA Ryota]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 この授業は、教員の研究の一端を紹介し、受講生にその内容や史料を再検討してもらうものである。
 具体的には、教員が近年関心を寄せる、儀式・祭祀とそれを運営した貴族社会(主に平安時代)について、いくつかのトピックに分けて取り上げて論じるとともに、特に儀式運営のために用いられた文書に注目して、文書に関する所作、文書作成に関わる政務、書記法、管理(管理者、文書作成部局)及び諸問題の「その後」などを紹介、検討する。これらの作業を通して、日本の古代社会、その特色についても考えたい。
 一連の講義を通して、着想、問題設定、「古代史料」の諸問題など、日本古代史研究、論文作成の全過程を示すことになろう。
授業の到達目標
・日本古代史の実像について理解を深め、歴史像の再構築をすすめる。
・日本古代史分野における個別研究の実例を通じて、歴史学の発想、研究方法と論文作成の過程を学び、修論作成に役立てる。
・既存の歴史的知識(通説)を疑い、捉え直せるような柔軟な思考力を養う。講義内容を踏まえて、日本古代史研究における資料の特質を知る。講義題目及び日本史上の諸問題に関連する文物について、積極的に実地に赴き実物を観察する。日本古代史のみならず、中世や近世、近現代などの、その後の展開についても関心を持つ。講義題目及び日本史上の諸問題に関連する文物について、積極的に実地に赴き実物を観察する。因果関係や時間的な前後・同時代関係に注意しながら、論理的でスマートな文章表現ができる。
授業計画
【全体】
【重要】この授業は、歴史学分野(とりわけ日本史)の研究を希望する学生を主対象として開講するものです。歴史学以外の分野から受講を希望する場合は、日本史(とりわけ古代・中世)に関する知識、(主に古代・中世の)文献史料の読解能力を身につけておくようにして下さい。自信が無い場合は、まずは学部の授業から受講することをお勧めします。


この授業では、儀礼・祭祀とそれに関する諸問題、その変容を通して、日本古代から中世への変容を概観する。これまでの研究成果を押さえた上で、近年の研究成果や、教員による未発表の研究成果も踏まえつつ講義を進めていく。授業は毎度用意するレジメをもとに進めていくが、レジメには史料を複数掲出する予定である。それらの史料については、受講生にも一緒に検討してもらうこともある。

項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 講義のはじめに 担当教員の自己紹介、授業内容(授業計画と概要、到達目標とテーマなど)と評価方法について説明 令和の天皇儀礼 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第2回 研究史・史料の紹介と整理 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第3回 公文書と印 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第4回 木簡と紙 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第5回 装幀について 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第6回 巻子と冊子 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第7回 官方と外記方 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第8回 政・申文 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第9回 定(議定) 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第10回 定(公役定)①概要 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認と参考文献の閲読(目安4時間)
第11回 定(公役定)②変容 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認とレポート執筆準備(目安4時間)
第12回 公事分配 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認とレポート執筆準備(目安4時間)
第13回 外記役について 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認とレポート執筆準備(目安4時間)
第14回 散状と領状 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認とレポート執筆準備(目安4時間)
第15回 総括と展望 日本古代史の諸問題に関する研究の講義 配布レジメの再確認とレポート執筆準備(目安4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
平常点30%、期末レポート70%
欠席が3回に達した時点で欠格とする。
教科書にかかわる情報
備考
レジメを配布する。
参考書にかかわる情報
備考
講義時間中に紹介する。
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
履修条件
以下の条件を必ず満たしていること
 ①学部の授業「日本史概説(古代・中世)」「同(近世・近代)」(他大学出身者は、それに相当する科目)を履修済みであること
 ②学部の授業「変体漢文(基礎)」(他大学出身者は、それに相当する平安時代古記録読解科目)を履修済みであること
連絡先
初回授業・修学支援システム等で案内する。
オフィスアワー
教員が在室する任意の時間帯(多忙な時やオンラインによる授業・会議・研究発表等実施中は除く)

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