開講年度
開講学部等
2025
大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月7~8
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2082002008
先史考古論演習(遺構)[Seminar in Prehistoric Archaeology (Structural Remains)]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
村田 裕一[MURATA Hirokazu]
ー
担当教員[ローマ字表記]
村田 裕一 [MURATA Hirokazu]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
日本の先史考古学の分野の研究を希望する大学院生(新規受講生)を主たる対象とし、研究指導を行う。受講生は、各自が設定する研究テーマに関連する対象資料(遺物)を選定し、教員の助言の下、この資料の調査と検討を進める作業を、学期を通して継続的に行い、この成果を授業の中で報告する。報告の担当日には、プリントを準備して研究報告し、その後、全員で質疑応答を行う。以上のプロセスを経て、受講生は、考古学の様々な論点を掘り下げ、報告者が採り上げる資料とその時代についての理解を深める。一方、報告者は、対象資料(遺物)の基本的な性格を検討することに重点を置き、形態変化や分布の時間的な変化といった基礎的な整理を行う。これは全9回(1〜9)設定する、対象資料(遺物)の「基礎的整理の観点」に基づく検討において具体化され、受講生は対象資料(遺物)に関する諸論点について、質疑応答を行いながら理解を高め、各自の研究テーマの意義を広い視点から捉え直す。このようにして、対象資料(遺物)の本質への理解を深め、対象資料(遺物)解釈のための基礎力を増進する。
授業の到達目標
・日本の先史考古学の分野において、受講生各自が研究テーマを自ら見つけ、テーマに基づく考古資料の検討を重ねることを通じて、資料解釈と考古学の研究方法について実践的に学ぶ。
・考古資料の分析力のレベルアップをはかる。
・考古学分野の修士論文作成にむけて研究成果を重ねる。
授業計画
【全体】
受講生は,各自が設定したテーマにそって研究発表を行う。発表者は,レジメの図版の組み方,図表類の効果的な使用を心がける。発表については,受講生全員で問題点などの討議を行うことで発表者はもちろんのこと討議参加者も研究内容を深めてゆく。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
授業のはじめに
各自の研究テーマ設定
復習および作業など課題対応:最低42時間
第2回
今学期に検討対象とする日本の先史考古学資料(遺物)の選定とその資料に対する基礎的な整理の観点(1~9)の確認と分担の決定
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第3回
対象資料(遺物)の概要と時代背景に関する報告
受講生による研究報告と討議
復習および作業など課題対応:最低42時間
第4回
基礎的整理の観点1(遺物形態分類)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第5回
基礎的整理の観点2(遺物形態の時期的変遷)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第6回
基礎的整理の観点3(遺物形態の地域的偏在性)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第7回
受講生の第1回検討成果報告(基礎:遺物形態学的視点から)
受講生による研究報告と討議
復習および作業など課題対応:最低42時間
第8回
基礎的整理の観点4(材質分類)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第9回
基礎的整理の観点5(材質の時期的変遷)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第10回
基礎的整理の観点6(材質の地域的偏在性)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第11回
受講生の第2回検討成果報告(発展:形態及び材質の分布論的視点から)
受講生による研究報告と討議
復習および作業など課題対応:最低42時間
第12回
基礎的整理の観点7(法量分析)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第13回
基礎的整理の観点8(初現期・盛行期の特徴)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第14回
基礎的整理の観点9(衰退期・消滅期の特徴)からの検討
受講生と教員によるテーマ別検討会
復習および作業など課題対応:最低42時間
第15回
受講生の第3回検討成果報告(総括:形態・材質・法量の地域的時期的な変遷から)
受講生による研究報告と討議
復習および作業など課題対応:最低42時間
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 20% C: 60% D: --%
成績評価法
宿題・授業外レポート10%,授業態度・授業への参加度10%,授業中の発表・資料操作の成果80%。
期末レポートが重要な成績評価項目となる。受講生各自が遺跡調査報告書などから抽出収集した考古資料に基づき,資料操作を行い,論旨を構築する。各自が対象とする資料を多量に蓄積しなくてはならないこと,規定字数が多いことにより,相当の努力が必要となる。
教科書にかかわる情報
備考
プリントを配布する。
参考書にかかわる情報
備考
授業の中で指示する。
メッセージ
研究を進展させ,学外の調査研究機関に資料調査に行く機会,あるいは学術研究会等で情報収集を行う機会を多く作ってください。研究は一朝一夕に進展するものではないので,各自の日頃の取り組みが重要です。地道に努力し,多彩な研究分野に興味関心を持って研究を進めてください。研究発表は十分な準備を行い,全力で行ってください。可能であれば,発表者は,パソコンによるプレゼンテーションを取り入れた発表を1回以上行ってください。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
E-mail:h-murata*yamaguchi-u.ac.jp (*を@に変えてください)
オフィスアワー
水曜日7・8時限
確実を期すにはメールで事前に連絡してください。
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