開講年度
開講学部等
2025
大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月7~8
講義
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2092000015
臨床心理査定演習Ⅱ
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
恒吉 徹三[TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
ー
担当教員[ローマ字表記]
恒吉 徹三 [TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
臨床心理学的アセスメントについて理解し実施とその解釈を行う。演習形式で実施し、毎回受講者によるプレゼンテーションによって進行する。取り扱うテーマは、臨床心理面接(以下面接)および臨床心理検査(以下検査)を用いたアセスメントであり、投影法(バウムテスト、文章完成法、ロールシャッハ法)、ならびに、面接によるアセスメント法について発展的な理解を得ることで、検査と面接によるクライアントの総合的な理解方法の発展的な理解を目指す。
授業の到達目標
1.心理査定の実践上の基本について理解を深める。
2.投影法への理解を深める。
3.検査と面接を用いたクライエントの総合的理解方法について説明できるよう修得する。
授業計画
【全体】
臨床心理査定について概要を理解し,個別の手法についての理解することを目指す。授業では,面接による臨床心理査定および投影法を中心とした検査による臨床心理査定をとりあげる。なお,授業は,受講者のプレゼンテーションにより進行する。そのため,事前に発表資料を作成することが求められる。参加者は授業内での積極的なディスカッションへの参加が期待されている。事前・事後の学修にも積極的に取り組むことが求められる。
授業形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
臨床心理査定とは
概説、「見立て」について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第2回
検査によるアセスメント①
検査の種類(構造化の程度)
投影法①ロールシャッハ法(歴史と特性)
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第3回
検査によるアセスメント②
投影法②ロールシャッハ法(スコアリング:反応領域)
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第4回
検査によるアセスメント③
投影法③ロールシャッハ法(スコアリング:決定因(形態、運動))
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第5回
検査によるアセスメント④
投影法④ロールシャッハ法:スコアリング:決定因(色彩、濃淡)
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第6回
検査によるアセスメント⑤
投影法⑤ロールシャッハ法:スコアリング:反応内容と平凡反応
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第7回
検査によるアセスメント⑥
投影法⑥ロールシャッハ法:スコアリングの整理(basic summary tableの作成)
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第8回
検査によるアセスメント⑦
投影法⑦ロールシャッハ法:解釈(量的分析)
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第9回
検査によるアセスメント⑧
投影法⑧ロールシャッハ法:解釈(継列分析)
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第10回
検査によるアセスメント⑨
投影法⑨バウムテスト:実施と解釈の基本的観点について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第11回
検査によるアセスメント⑩
投影法⑩バウムテスト:発達指標の理解
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第12回
検査によるアセスメント11
投影法11:PFスタディについて概説する
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第13回
検査によるアセスメント12
投影法12:文章完成法(SCT)について概説する
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第14回
面接によるアプローチ
力動的アセスメントについて概説する
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第15回
総括
臨床心理査定をどのように活用するかについて検討する。加えて、演習全体を振り返り、各自の学びと課題を整理する。
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 20% C: --% D: 40%
成績評価法
・成績評価:プレゼンテーション:50%、および最終レポート(ロールシャッハ法の解釈レポート):50%
評価に際して欠席回数を考慮します(欠席が2回以上ある場合は秀に該当しません)。演習に参加して、積極的に議論することが前提だからです。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
Formulaiton in Psychology and Psychotherapy: Making Sence of People's Problems (Second Edition)
ISBN
9780415682312
著者名
Lucy Johnstone & Rudi Dallos
出版社
Routledge
出版年
2014
備考
個人をどのように理解するのか,というアプローチ方法は多数あります。『心理臨床学研究』なども積極的に活用して臨床心理臨床実践の場でどのようなに臨床心理学的なアセスメントがなされているのか理解を深めてください。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
ロールシャッハテストの所見の書き方 : 臨床の要請にこたえるために
ISBN
9784753311118
著者名
加藤志ほ子, 吉村聡編著
出版社
岩崎学術出版社
出版年
2016
参考書
書名
ロールシャッハ法の最前線
ISBN
9784753311927
著者名
小川俊樹編著
出版社
岩崎学術出版社
出版年
2021
参考書
書名
ロールシャッハ法と精神分析 : 継起分析入門(改訂版)
ISBN
9784753399017
著者名
馬場禮子著
出版社
岩崎学術出版社
出版年
1999
参考書
書名
精神分析的人格理論の基礎 : 心理療法を始める前に
ISBN
9784753311040
著者名
馬場禮子著
出版社
岩崎学術出版社
出版年
2016
参考書
書名
力動的心理査定 : ロールシャッハ法の継起分析を中心に
ISBN
9784753311286
著者名
馬場禮子編著
出版社
岩崎学術出版社
出版年
2017
備考
メッセージ
臨床実践の基本です。積極的な姿勢で取り組んでください。
キーワード
臨床心理査定(臨床心理アセスメント),見立て,投影法
持続可能な開発目標(SDGs)
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
臨床心理査定演習Ⅰ
履修条件
臨床心理学専攻の学生限定です。
連絡先
whiteowl
オフィスアワー
木曜5コマ
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