開講年度
開講学部等
2025
大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月9~10
講義
7.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2092000021
力動的心理療法特論
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
恒吉 徹三[TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
ー
担当教員[ローマ字表記]
恒吉 徹三 [TSUNEYOSHI Tetsuzoh]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義では、力動的心理療法の基本的概念について学ぶ。特に、力動的心理療法の依拠する精神分析学の心のモデルと防衛機制、発達論、及び面接者とクライアントの関係の理解について学ぶ。その結果、力動的心理療法を構成する基本概念や、面接者とクライアント関係について説明できること、必要な介入について考えられることが期待される。また、臨床心理事例について、力動的な観点からコメントできることが期待されます。
授業の到達目標
1.力動的心理療法の基本的概念について理解する。
2.精神分析学について理解を深める。
3.力動的心理療法の視点から面接者とクライエント関係が説明できるように修得する。
授業計画
【全体】
授業は、受講生によるプレゼンテーションを中心にすすめる。これに加えて、講義担当教員による補足や、参加者による討論を行う。受講生には、講義への積極的な関与を期待する。力動的心理療法が基礎を置いている精神分析理論の特徴やその心のモデル、基本的概念,面接関係の理解など、力動的心理療法(力動的アプローチ)について省察する。
授業形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
力動的心理療法について
歴史的な点について講義する
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第2回
力動的心理療法について
主要な概念について講義する
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第3回
見立てること
査定,定式化
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第4回
面接のポイント
面接構造とも関わる点について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第5回
面接上の介入について
中立的な姿勢について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第6回
面接への抵抗について
転移,健康への逃避,遅刻など
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第7回
夢と空想の活用
面接における夢や空想の活用について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第8回
中間討論
7回までの講義を振り返り,討論を行うことで理解を深める。
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第9回
面接を継続すること
メンタライゼーションの促進,行き詰まり
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第10回
スーパーヴィジョンについて
スーパーヴィジョンの必要性と諸問題について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第11回
中核的な能力
能力の評価について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第12回
ロールシャッハの力動的解釈(1)
力動的な解釈と量的分析について
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第13回
ロールシャッハの力動的解釈(2)
ロールシャッハ上での臨床心理学的問題の現れについて
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第14回
ロールシャッハの力動的解釈(3)
パーソナリティ問題のロールシャッハでの現れ方
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
第15回
講義のまとめと総合討論
講義全体を振り返って,各自の理解を明確にするためにも討論を行う。
授業計画に沿って予習・復習(学修時間の目安4時間以上) (具体的な内容については授業中に伝達する)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 20% C: --% D: 50%
成績評価法
プレゼンテーション:100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
精神力動的精神医学 : その臨床実践
ISBN
9784753311576
著者名
グレン・O.ギャバード(著)
出版社
岩崎学術出版社
出版年
2019
備考
テキストは一括で発注する予定です。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
事例研究から学ぶ心理臨床
ISBN
9784422113159
著者名
桑原知子編著
出版社
創元社
出版年
2020
参考書
書名
事例研究の考え方と戦略 : 心理臨床実践の省察的アプローチ
ISBN
9784422116839
著者名
山本力著
出版社
創元社
出版年
2018
参考書
書名
図説臨床精神分析学
ISBN
4414401445
著者名
前田重治著
出版社
誠信書房
出版年
1985
参考書
書名
続 図説臨床精神分析学
ISBN
4414401704
著者名
前田重治著
出版社
誠信書房
出版年
1994
参考書
書名
力動的心理査定 : ロールシャッハ法の継起分析を中心に
ISBN
9784753311286
著者名
馬場禮子編著
出版社
岩崎学術出版社
出版年
2017
備考
日本精神分析学会発行の『精神分析研究』を活用してください。
メッセージ
自らの主たるアプローチとしない場合においても,面接関係,場のダイナミクスの理解に活用できる発想が含まれています。視点を広げる意味でも積極的に学んでください。
キーワード
力動的アプローチ、面接者‐クライアント関係
持続可能な開発目標(SDGs)
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
臨床心理学特論Ⅰ・Ⅱ、臨床心理基礎実習、臨床心理実習
履修条件
臨床心理学専攻の学生限定。
連絡先
whiteowl
オフィスアワー
木曜5コマ
ページの先頭へ