タイトル

開講年度 開講学部等
2026 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 月7~8 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2101000035 労務管理研究 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
斉藤 航平
担当教員[ローマ字表記]
斉藤 航平
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
企業が優れた成果を生み出すためには「人に仕事をしてもらう」ことが不可欠です。これを学問的に論じてきたのが戦略的人的資源管理論(Strategic Human Resource Management:SHRM)と呼ばれる分野です。SHRM研究は1980年代頃から実践的な分野で論じられたことを出発点に、現在に至るまで人事制度・施策のあり方と企業業績の直接的な関係、さらにはそこに存在するblack boxの解明などが盛んに研究されてきました。そこでは産業・組織心理学や戦略論、組織論、人事経済学などを理論的基盤としながら議論が展開されてきました。最近ではSHRM独自の理論枠組みを生み出すための議論も行われております。
この講義では学問としてのSHRM論の基礎的な理論研究および実証研究の輪読をつうじて、将来この分野で研究を行うための力を養成することを目的とします。具体的には、SHRM研究の発展を追いながら、概念枠組みや実証研究にかんする基本的な文献を読み、いずれは独力でSHRM研究ができるようになる基礎固めを目指します。また本講義では可能な限り、受講生の研究テーマについても発表を求める予定です。
授業の到達目標
①戦略的人的資源管理論の基本的概念や理論を理解できるようになる
②実証研究の方法論を理解できるようになる
③分野の実証研究を理解し、議論できるようになる
④分野で学んだことをふまえて自分なりに関心のあるテーマを見つけ、研究を計画・遂行できるようになる
授業計画
【全体】
・本講義は各テーマにたいして①理論研究と②実証研究の1セットを基本とし、すべて英語文献の輪読をつうじて学習を進めていきます。
・発表担当となった受講生は、文献のレジュメ(要約)を準備し、講義内で発表していただきます。発表担当ではない受講生も文献を読み込み、クラス内議論への積極的な参加を期待します。したがいまして準備に「それなりの」時間を費やすことになると思います。
・実証研究の理解にあたって、計量経済学や統計学にたいする理解が重要です。したがいまして履修にあたっては、統計学の基礎的理解がある、ないし理解しようとする姿勢を期待します。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション ・本講義の概要と進め方の説明
・文献の発表割り振り
なし
第2回 戦略的人的資源管理論の理論モデル 戦略的人的資源管理論の理論モデルの文献輪読 4時間(事前事後含め)
第3回 理論モデルにかんする実証研究 第2回に関連する実証研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第4回 戦略的人的資源管理の規定要因 戦略的人的資源管理の規定要因にかんする理論研究 4時間(事前事後含め)
第5回 規定要因にかんする実証研究 第4回に関連する実証研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第6回 戦略的人的資源管理と企業業績の理論研究 戦略的人的資源管理と企業業績の理論研究にかんする文献輪読 4時間(事前事後含め)
第7回 戦略的人的資源管理と企業業績の実証研究 第6回に関連する実証研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第8回 戦略的人的資源管理論におけるblack boxの理論研究 black boxにかんする理論研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第9回 black boxの実証研究 第8回に関連する実証研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第10回 戦略的人的資源管理-企業業績間のコンティンジェンシー要因 コンティンジェンシー要因の理論研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第11回 コンティンジェンシー要因にかんする実証研究 第10回に関連する実証研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第12回 戦略的人的資源管理の代替モデル 代替モデルの理論研究の文献輪読 4時間(事前事後含め)
第13回 代替モデルの実証研究 第12回に関連する実証研究の輪読 4時間(事前事後含め)
第14回 わが国における戦略的人的資源管理論の研究動向 戦略的人的資源管理にかんするわが国の議論 4時間(事前事後含め)
第15回 ・受講生の研究テーマ発表
・まとめと振り返り
受講生の研究テーマ報告
本講義の総括
4時間(事前事後含め)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 50% C: --% D: 50%
成績評価法
・報告担当となったさいの文献報告のレジュメ(50%)
レジュメ構成については、初回講義にて説明いたします。

・講義内でのディスカッション参加(50%)
教科書にかかわる情報
備考
・輪読する論文は英語論文が基本となりますので教科書の指定はございません。
・文献は初回のオリエンテーションで配布しますので、履修希望される場合は初回講義に参加してください。

参考書にかかわる情報
参考書 書名 戦略的人的資源管理論 : 人事施策評価へのアプローチ ISBN 9784561256564
著者名 松山一紀 出版社 白桃書房 出版年 2015
参考書 書名 人事管理 : 人と企業, ともに活きるために ISBN 9784641151451
著者名 江夏幾多郎, 平野光俊 出版社 有斐閣 出版年 2025
参考書 書名 グラフィックヒューマン・リソース・マネジメント ISBN 9784883843640
著者名 守島基博, 島貫智行編著 ; 鳥取部真己 [ほか] 著 出版社 新世社 出版年 2023
参考書 書名 The Oxford handbook of human resource management ISBN 9780199547029
著者名 edited by Peter Boxall, John Purcell and Patrick Wright 出版社 Oxford University Press 出版年 2008
参考書 書名 Strategic human resources : frameworks for general managers ISBN 9780471072539
著者名 James N. Baron, David M. Kreps 出版社 John Wiley 出版年 1999
備考
・SHRM研究の基礎知識が少ない場合は上記の参考文献を読むことをお勧めします
メッセージ
・【授業計画】にもありますように、英語文献の多読と統計的手法の理解が求められます。したがって少なくない時間を本講義の準備や復習に費やしていただくことになると思います。「研究者としての足腰」を鍛えるためにも一緒に頑張っていきましょう。
キーワード
労務管理、戦略人事、経営組織
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
関連科目
労務管理論、経営組織論
履修条件
・履修を希望される場合は初回講義に参加してください。
連絡先
k_saito@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
・講義終了後
・それ以外の場合、事前に上記アドレスまでご連絡いただければ、面談の日程を調整いたします。

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