タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水3~4 講義 7.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2101000218 地域フードシステム研究 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
宮井 浩志[MIYAI Hiroshi]
担当教員[ローマ字表記]
宮井 浩志 [MIYAI Hiroshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
食のグローバル化と高付加価値化とが議論される中で、フードシステムはそれら付加価値を「実現」するための重要なプロセスである。
本講義はフードシステムに関する最新テキストの輪読と参加者間の徹底的な討論から、①サプライチェーンとしてのフードシステムの仕組み、②フードシステムを構成する各主体の役割や主体間関係、③大企業主導によるフードシステムの現状と課題、④地域フードシステムを取り巻く環境変化と社会的課題などを理解したで、今後地域フードシステムがどのようにして維持・発展されるべきかについて考える。
なお、本講義は理系大学院レベルに相当する発展的な内容を取り扱う講義である。経済学部や商学部の「生産管理論」「農業経済学」「地域経済論」「地域企業経営論(中小企業論)」「流通論」「マーケティング論」、農学部の「フードシステム論」「農業市場論」、工学部の「農村計画学(地域計画学)」、文学部の「農村社会学」「食文化論」「文化人類学」など関連する学部講義をこれまで少なくとも2~3科目以上履修した経験のある学生を対象とした発展的な講義である。上記の講義レベルをよく理解した上で履修登録すること。
授業の到達目標
地域フードシステムとそのマネジメントにおける専門的知識を習得し、情報や知識を論理的・批判的に分析することができる。
また、それらを的確に表現し、独創的・創造的な研究論文を作成することができる。
さらに、専門的知識を活用・応用して、関連する学際的分野の諸課題を発見し、解決に結び付けることができる。
授業計画
【全体】
毎回の講義は輪読形式で行う。具体的にはテキストを精読して事前に各自レポートを提出してもらい、各回持ち回りで座長を務めながらレポートを題材に徹底したディスカッションを行う。
必要に応じて外部講師講演や映像資料視聴、フィールドワークを行う場合がある。
ただし、状況により授業や試験等の実施形態を変更する場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス ガイダンスと発表のスケジューリング 輪読の準備学習を2時間行う
第2回 輪読 輪読とディスカッション:国土政策の変遷と農業・農村地域政策の展開 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第3回 輪読 輪読とディスカッション:地域経営の理論と展開 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第4回 輪読 輪読とディスカッション:地域産業の発展とフードシステム 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第5回 輪読 輪読とディスカッション:福島県におけるワイン産地の形成に向けた課題 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第6回 輪読 輪読とディスカッション:地域住民主体による地域ブランド商品づくり 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第7回 輪読 輪読とディスカッション:地域の発展における農村女性起業の役割 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第8回 輪読 輪読とディスカッション:女性起業の展開と役割 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第9回 輪読 輪読とディスカッション:田園回帰時代における農山村レクリエーションの展開 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第10回 輪読 輪読とディスカッション:農山村資源を活用した地域産業の展開 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第11回 輪読 輪読とディスカッション:海外における地域産業の展開事例・オランダ 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第12回 輪読 輪読とディスカッション:産業集積の実態 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第13回 輪読 輪読とディスカッション:地場産業の発展とモノづくり 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第14回 輪読 輪読とディスカッション:地域産業の主体形成と非営利協同セクターの役割 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
第15回 輪読 輪読とディスカッション:地域産業の発展と主体形成の課題 輪読の復習を1時間、準備学習を1時間行う
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 30% C: --% D: 40%
成績評価法
講義参加(毎回の予習、プレゼン、ディスカッション)100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 地域産業の発展と主体形成 ISBN 9784595141348
著者名 北川太一編著 出版社 放送大学教育振興会 出版年 2020
備考
輪読テキストはあくまで予定であり、初回講義にて受講生全員と話しあった上でテキストを下記参考書のいずれかに変更する場合がある。
参考書にかかわる情報
備考
その他の参考書については講義内で適宜紹介する。
メッセージ
毎日の食事や買い物が大事な学習の機会となる。日経新聞系の番組(ガイアの夜明け、カンブリア宮殿、ワールドビジネスサテライト)、そしてスーパーなどで産地や原材料、製造者など商品のラベル情報をチェックする習慣を身につけること。
キーワード
食料 農業 農林漁業 農山漁村 中山間地域 地域資源 地域課題 企業経営 農業の六次産業化 農商工連携 フードシステム SDGs フードロス 買い物難民 フェアトレード テロワール テリトーリオ 地産地消 地理的表示保護制度(GI)
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 飢餓をゼロに
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
生産管理論、地域企業経営論(いずれも本学経済学部開設講義)
履修条件
なお、本講義は理系大学院レベルに相当する発展的な内容を取り扱う講義である。経済学部や商学部の「生産管理論」「流通論」「農業経済学」「地域経済論」「地域企業経営(中小企業)論」、農学部の「フードシステム論」「農業市場論」、工学部の「農村(地域)計画学」、文学部の「農村社会学」など関連する学部講義をこれまで少なくとも2~3科目以上履修した経験のある学生を対象とした発展的な講義である。上記の講義レベルをよく理解した上で履修登録すること。
連絡先
miyai@yamaguchi-u.ac.jp
公欠・病欠の場合は、大学公式の「欠席届」に欠席の正当性を示す「根拠資料」を添えて後日対面にて提出すること。
オフィスアワー
火曜日12時~13時
あらかじめアポイントメントを取ってから来室すること。

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