タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金3~4    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2111000003 英語圏文化研究[Anglophone Cultural Studies] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
藤本 幸伸[FUJIMOTO Yukinobu]
担当教員[ローマ字表記]
藤本 幸伸 [FUJIMOTO Yukinobu]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
通信技術の変革により、伝統的な政治・経済・地理的環境といった境界を横断する社会的ネットワークが創出され相互依存関係が不可逆的となった。このようなグローバリゼーションの時代にあっても、上位の文化は自分とは異質な(そして大抵は下位にあるとみなす)文化を理解し受容していく際、その異質性を自分たちの尺度に合うように変容して消費していく。この異質文化の自文化への取り込み過程を文化翻訳と言うとすれば、この文化翻訳の一つである言語表現や映像表現を介して、ある文化の異質文化取り込みの特異性を分析することができる。本講義では、代表的な言語表現や映像表現を取り上げ、その中で英語圏文化が異質な文化をどのように切り取り変容していくのか、あるいはその異質性に沈黙してきたかを分析し、英語圏文化の特異性を歴史的社会学的資料を参照しながら論理的に考察していく。
授業の到達目標
英語圏文化が異質な文化をどのように取り込んできたかを多面的多角的に考察し分析することができる(DP1)
グローバリゼーション時代の文化翻訳に関する知識や分析技法を学び、文化翻訳にかかわる課題を批判的に考察することができる(DP2)
異質文化に対して、主体的に関心を持つことができる(DP3)。
授業計画
【全体】
文化翻訳の一つである言語表現や映像表現を介して、ある文化の異質文化取り込みの特異性を分析することができる。本講義では、代表的な言語表現や映像表現を取り上げ、その中で英語圏文化が異質な文化をどのように切り取り変容していくのか、あるいはその異質性に沈黙してきたかを分析し、英語圏文化の特異性を歴史的社会学的資料を参照しながら論理的に考察していく。また、授業計画に上げている映像は授業の進行に合わせて取捨選択する。(授業形態:単独)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション 映像表現(アメリカ映画)と異質文化の受容:戦争を題材とすること 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 文化翻訳の基礎 文化翻訳の基本概念を知る 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 ベトナム戦争と映像表現1 ベトナム戦争の概要と映像表現の概要 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 ベトナム戦争と映像表現2 『ディア・ハンター』『地獄の黙示録』『フルメタル・ジャッケット』の映像表現を確認する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 ベトナム戦争と映像表現3 『ディア・ハンター』『地獄の黙示録』『フルメタル・ジャッケット』の映像表現の特徴を議論する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 ベトナム戦争表象と映像表現 文化翻訳の観点から戦争表象と映像表現を議論する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 湾岸戦争以後の戦争と映像表現1 湾岸戦争以後の戦争の概要と映像表現の概要 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 湾岸戦争以後の戦争と映像表現2 『ブラックホーク・ダウン』『ハート・ロッカー』『アメリカン・スナイパー』の映像表現を確認する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 湾岸戦争以後の戦争と映像表現3 『ブラックホーク・ダウン』『ハート・ロッカー』『アメリカン・スナイパー』の映像表現の特徴を議論する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 湾岸戦争以後の戦争表象と映像表現 文化翻訳の観点から戦争表象と映像表現を議論する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 太平洋戦争と映像表現1 太平洋戦争の概要と映像表現の概要 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 太平洋戦争と映像表現2 『硫黄島からの手紙』『オッペンハイマー』の映像表現を確認する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 太平洋戦争と映像表現3 『硫黄島からの手紙』『オッペンハイマー』の映像表現の特徴を議論する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 太平洋戦争表象と映像表現 文化翻訳の観点から戦争表象と映像表現を議論する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 まとめ 文化翻訳の観点から映像表現の特徴を総括的に議論する 配布資料を使って授業の振り返りを行う(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内レポート40%、学期末レポート60%で評価します。
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しません。授業資料は修学支援システムで事前に配信します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 Modern War: A Very Short Introduction ISBN 9780199607891
著者名 Richard English 出版社 Oxford UP 出版年 2013
参考書 書名 戦争を記憶する ISBN 4061495402
著者名 藤原帰一 出版社 講談社現代新書 出版年 2001
参考書 書名 戦争の記憶 ISBN 9784065154304
著者名 キャロル・グラック 出版社 講談社現代新書 出版年 2019
参考書 書名 「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方 ISBN 9784779110085
著者名 福井次郎 出版社 彩流社 出版年 2007
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 人や国の不平等をなくそう
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
履修条件
連絡先
fjmtyknb@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日12時から13時

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